Now and Then

さる 11/02 に発売されたビートルズの「新曲：ナウ・アンド・ゼン」！

２７年ぶりの「新曲」とかで大きな話題となっています。

しかし今回の曲を歴代のビートルズ新曲と同列に語ることが果たして正しいのか？

亡くなった夫が残しておいた凍結精子を使って未亡人が産んだ赤ん坊を

嫡出子と認めてよいのか？

…という問題に匹敵するくらいの難問といえるのではないでしょうか？（笑）

ジョン・レノンが遺したデモテープに，生き残っている他のメンバーが加わり

時空を超えて実現したセッション！

たしかに大きな話題ではあります。

ただし歴代のビートルズ名曲の数々と同列に高く評価することに私は違和感を覚えるのです。

いままで未発表だった訳は本当に偶然だったのか？

ジョン・レノンの意思によりお蔵入りとなった可能性は本当に排除できるのか？

というのが私の抱く違和感の最大の根拠です。

クラシック音楽の作曲家を巡っても，死後に音楽学者の（余計な）研究（詮索）により

「未発表曲」が「世に出ちゃった」ことは過去に多々ありました。

しかしその「未発表曲」が既に評価の確定している珠玉の名曲たちの

足下に及んだ試しは残念ながら皆無であり，

音楽学者の自己満足に終わっているのが現実。

今から１０年後，今回の「ナウ・アンド・ゼン」が他のビートルズ名曲の右で

「懐メロ」の座に並んでいる未来はあまり想像できなさそう…。

「懐メロ」って意外と馬鹿にできませんよ。

ビートルズのネームバリューを以てしても長く歌い継がれる「懐メロ」になれるのは

レパートリーの全てではありません。時間のフィルターというのは案外スゴイのかも！