面白みの無いクルマ、実はメーカーさんの技術が詰まった最高の最高の車なんだよ

　
もし、あなたの乗っている車が面白みが無いと感じているのなら・・・
あなたは最高の1台を買った事になります。
皆に自慢をして良い最高の1台です。



●いや〜、ホンっトもう車のセッティングは難しい。
うちのクルマはフロアに吸音材を敷いているんですけどね

吸音材の敷く位置を0.5ミリずらすだけで、
吸音材の大きさを0.5ミリ変えるだけで、
車の動きが変わって、振動の大きさが変化をして、ハンドリングが変わります。

信じられないって？
じゃあ、信じさせてあげましょう。

コレを見てどう思います？

私が乗っているムーヴの運転席側のフロアです。
基本設計が2014年で、8年前の軽自動車の技術のです。

もう、むっちゃくちゃ凹凸が複雑に入り乱れているでしょ！
濃い赤色の制振材も不思議な貼り方をしているでしょ！

今のクルマはこの複雑な凹凸で、車の安定感や乗り心地を良くしているんですよ！


●クルマは全てが相反する集合体です。
・真っ直ぐ走るのが得意な車は曲がるのが苦手 ⇄ 曲がるのが得意な車は真っ直ぐ走るのが苦手
・重たい車は安定感あるけど燃費が悪い ⇄ 軽い車は安定感無いけど燃費が良い
・ボディ剛性の高い車は静かで縦揺れをする ⇄ ボディ剛性の低い車はうるさくて横揺れする
・車幅の広い車は小回りが効かない ⇄ 車幅の狭い車は小回りが効く

ね、クルマって全てが相反する集合体でしょ。



●ココでちょっと考えてみて下さい。
もし、【直進性に優れ、安定感もあり、曲がりも良く、静音性が高く、乗り心地の良い】　
そんなクルマを作ろうとしたら、どうやったら良いと思います？

クルマは全てが相反する集合体だから・・・

【究極の平均点の顔をしたクルマを作れば良い】
もう分かった？
面白みの無いクルマって、究極の平均点に近いクルマなのよ。




●コレって凄いんだぜ！
いちばん最初に書いたけど、
吸音材を0.5ミリズラすだけでクルマの動きが変わってしまう。
吸音材の大きさを0.5ミリ変えるだけでクルマの動きが変わってしまう。
もっと言うと、振動も静音性もハンドリングも乗り心地も変わってしまう。

みな気づいていないけど、【実はクルマはアナログな精密機械】
大事だからもう一度言います。
【クルマは0.5ミリで変わってしまう精密機械】

メーカーさんの技術でね、究極の平均顔をした精密機械を作ってくれてるのよ。


●あなたの持っている車が、面白味がないと感じているのなら、ちょっと考え方を変えてみて下さい。
面白みの無いクルマは、メーカーの技術が詰まった最高の最高の1台です。

最高の1台を愛して下さい。
最高の1台を皆に自慢してやって下さい。

車が分かる人間からの最後の助言です。



※（おまけ）
ムーヴ君 : 『オッチャン、てー事は僕もメーカーの技術が詰まった最高の1台なんだね！』

いや・・・　
あんた、ロードノイズが糞で、フロントベビーで、リアサスがコツコツするやん。めちゃ個性的やん。
「買い換え候補だな」（笑

ムーヴ君 : 『そんな〜ぁ！』

残念ながら、我が家のムーヴは最高の1台ではありませんでした。