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2025年11月16日 イイね!

サクラが納車して半年(以上)経ちました(^^)その1

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我が家のサクラが納車されたのが今年の3月。気付けば半年(以上)が経ちました。
ほんとうは納車後半年に合わせて、良かったところ、悪かったところ、を披露しようと思ったのですが、あれよあれよと今になってしまいました。
満足度は相変わらず高いです。が、不満点も出てきました。その不満で手放すとかを考えるほどではないですけれども、中古車で購入する人には参考になるかと思い書こうと思います。

■良かったところ

・走りの基本(走る・停まる・曲がる)は相変わらず大満足。
・基本、エコモードでe-pedalオンで走行していますが、我が家はこれで十分。
・軽自動車としては規格外の高い静粛性。
・デイズなど4WD用を転用したサスの躾の良いしなやかな足回り。
・パン!と張りが高いながらもゆったり沈み込んで身体を支える前席シートは軽自動車のなかではかなり上級。
・ブラシレスモーターを使用したステアリング。

などなど、半年乗っても基本性能と質感が高く、本当に満足しています。
航続距離については、当初から納得ずくで購入しており、まったく気になりません。
これまで、自宅以外で給電したのはこちらのブログでも書いた5月の1回のみ多くの場合、やっぱり自宅で給電設備がある場合でないと、購入に踏み切れない場合が少なくないんじゃないでしょうかねぇ。

■残念なところ

さてイマイチだったところ・・・それは、空調です。
サクラだけでなく、この世代の日産・三菱の軽自動車すべてに共通していますが、
結露がひどく、使い方をあやまるとカビの温床になると思われます。

ずっと以前から習慣として、愛車はドライブが終わった最後にはエアコンを切って、空調をしばらくまわしてダクトなどに残った冷気を出してから停止するようにしていますが、サクラの場合、夏前くらいからエアコンをきって送風だけにすると、ダクトとその周辺が結露することに気付きました。結構猛烈な結露です。これまでのクルマではありませんでした。

そしてこれ、ekクロススペースでも同様に結露を発見。ルーバーを触ると湿っている状態。サクラの場合はさらにひどく、ルーバーはもちろんダクトの出口前が結露します。
 ディーラーで訊いても「さぁ?」とわからない様子・・・・ですが、これはこの世代共通の現象なので、分からない筈はない(^^;
実はサクラのクイックリペアで借りたレンタカーのデイズも、走行6000㎞でしたが、エアコンつけたら喉が・・・としっかりカビにやられてましたねぇ。

おそらくこのデイズ・ルークス・ekスペース・デリカミニそしてサクラは、空調にカビを発生しやすい致命的な欠点があるんだと思います。推測としてはダクトのレイアウトの取り回しが問題なのなぁ、と。

そして中古車ゆえに放置されていたためか、カビ入り空気にやられて喉がいがいがなどの状態になり、エバポ洗浄を行いました。今は大丈夫・・・ですが、先日、朝の寒さに耐えかねて「HEAT」を付けたら、まぁ埃が焼けるにおい(最初だけですぐに消えるけれど)(^^;;; ググるとアリアで同様の症状が。ヒートポンプのホコリが原因?のようですが。
ガソリン車のデイズなどにくらべてもう1系統空調システムをもつサクラ、空調についてのケアは2倍必要かもしれません。

まぁ、この点は日ごろの使い方でなんとかなりますのでもう少し様子見かな。ekクロススペースは幸い空調についての問題は発生していません。

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というわけで、走りの基本性能とそこに纏わるところは大満足のサクラです。
先日のJMSで公開されたBYDの軽EVもかなり本気度が高いようで、フルモデルチェンジされたリーフの完成度も期待高まるなど、BEVの進化に埋もれつつありますが、我が家としてはサクラによるEVライフを楽しんでいきたいですね。

長くなったのでここらへんで。次回は購入時の逸話とかを紹介したいと思います。

Posted at 2025/11/16 21:32:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | サクラアレコレ | クルマ
2025年11月03日 イイね!

三菱 デリカミニ T Premium DELIMARU Package 4WD 試乗

ekクロススペース乗りの当方、やはり気になる新型デリカミニ(^^)
とはいえ、先代デリカミニがイマイチ自分には合わなかったので静観と思ってました。
が、めでたく三栄書房の「モーターファン別冊 ~のすべて」も発売され、今回はなんと開発主導の日産ルークスではなく「デリカミニ&ekスペースのすべて」でした。

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週末に届いたので読んでいたところビックリ仰天! 足回りはKYB製を奢ったと書いてあるではないですか!!(@_@)

先代デリカミニ4WDで自分には合わなかったのはまさに足回り(その他諸々も不満があり、結局ekクロススペースを選択)、それがどのように変わっているのか、これはチェックしないと! ということで、試乗させてもらいました。

珍しく写真を撮りました(^^;

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三菱としてはekスペースよりデリカミニ推し、しかも4WD推し、ということで試乗車は価格帯の最上位の T Premium DELIMARU Package 4WD です。
車両価格がおよそ300万円・・で、我が家の選択肢にはぜったい上らないグレード(^^;で、個人的には素のモデルである、ekスペースが試乗したかったのですが、現時点では千葉には1台もありません。ひとまず最上級モデルでの試乗としましょう。

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ODOメーターはわずか50㎞弱。ちなみに前に駐車しているのは我が家のekクロススペースです(^^)

■良かったところ

・軽自動車規格を感じさせないワイドなボディ、内外装の高い質感。
・KYB製ダンパーは大正解!の軽自動車の範疇を超えてしなやかになった足回り
・面質がよくなり疲れにくく座り心地の良い前後シート(特にリアシートの質感が大きく向上)
・死角が減るとともに質感も改善された前方視界(ワイパーが殆ど見えない! ボンネットが良く見えて運転し易い!)
・ハイブリットを廃し扱いやすくなったパワートレイン(モーターの切り替え、ターボの切り替え、制御が入り神経質なところが当然スムーズに)

■残念なところ

・車重負けしているパワートレイン(64psで1トン超のデリカミニ4WDの車重はさすがに厳しいです)
・先代と同じエンジンか?と思わせるエンジンノイズの大きさ(車重負けしているところを補うのに吹かし気味になるからか? ロードノイズを抑えているからか、エンジンノイズが良く入ってきます。音も3気筒感が強まった感じで、先代と同じパワーユニットと思えないサウンドです。)
・ハイブリットを廃したことでガサツになったアイストのエンジン再始動(再始動時のエンジンの挙動が、スズキ系からホンダ・ダイハツ系に。)
・アルミホイールのデザインがアレ(個人的な印象かもしれませんが、4WD用の15インチのアルミの意匠が生物ぽいというかヘビのウロコを連想してちょっとイヤンです(^^;

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ここは2WD版の14インチ用のホイールデザインがすっきりしてて好みです。カタログの写真がほぼないのが残念。

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■先代デリカミニと比較して

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前述のように、先代のデリカミニ4WDを試乗してまさに真っ先に気になったのが足回りでした。舗装路を走るにはバタつき、振動の収束性も若干軽薄な気がしていたのですが、今回、KYB製ショックになり見違えてよくなったと感じました。路面の凹凸によるショックの入力をしっかり吸収しつつ、その後の戻しはゆっくりとすることで、しなやかかつゆったり穏やか神経質さがなくなり多くのユーザに好印象を与える乗り味になったと思います。正直これが先代のデリカミニにあれば・・・という、ないものねだりになる乗り味です。

一方、ハイブリットが廃止、加減速にモーターの介入がなくなったことでアクセルペダルに対してのレスポンスがよりシームレスに扱いやすくなった一方でモーターのアシストがなくなったことによるパワーの低下は結構歴然とわかるレベル。加速がモッサリしていて、あきらかに車重にパワーが負けている感じ。
こういうものだ、と受け入れられるかどうか、試乗して少しでも気になる人は2WDを試乗することをお勧めします。デリカミニの2WDもしばらく試乗車はないでしょうけれども・・・。

■ekクロススペース(FFターボ)と比較して

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我が家の愛車、ekクロススペース(FFターボ)と比較すると、足回りのしなやかな動きは新型デリカミニの方が上と感じました。一方で、ekクロススペースの足回りも剛性感が高く、硬質でしっかり感があり、路面の凹凸もほぼ吸収しており、どちらかというと両者はテーマ・理想とする方向性が異なる、という印象もあります。

また愛車は2WDで車重が4WDより軽く、マイルドハイブリットであることも手伝って、出足は愛車の方がスムーズでストレスが低いです(アイドリングストップからの復帰もモーターを使用していて静か。)

そういう意味では、比較のためにやっぱり2WDのデリカミニを試乗してみたいですね。上記のように試乗車はしばらくないでしょうから、厳密にはセッティングが異なりますが、ルークスのターボグレード(ハイウェイスター)を試乗するのも手かな、とも思います。

■”デリカ・イオ”が欲しい!

新しいデリカミニの質感の向上した足回りを体験すると、車重負け感のあるパワートレインがなんとも惜しい。軽自動車規格の限界を感じました。
もうすこしエンジン排気量を大きくしたモデルにのってみたくなります。幸いなことに、デリカミニ・ルークス系はシャシーもエンジンも、ルノーのAセグメント用を軽規格にダウンサイズして使用していますので技術的に拡張は可能なのでは、とも思います。

そう、往年のパジェロミニをベースに普通車規格で開発されたパジェロイオのような、『デリカ・イオというか、それを次期デリカD:2として販売!はいかがですか!?>ミツビシさん!!

まぁ実際は、パジェロイオの頃の時代背景であればいざしらず、現在のユーザー層とコストからはとても実現は難しいでしょうね。なんとも残念です。

■今回の開発主導権は?

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「デリカミニ&ekスペースのすべて」を読んでいて意外だったのは、開発体制。デザインは(書籍のコンセプトもあって)デリカミニのための開発、という風に見えますが、よくよく読むと、基本は先代同様日産主導だった様子です。しかしながらDピラー回りや、ドアノブ付近の「山のせライン」は三菱側の提案のようで、先代ルークス・ekスペースよりもぐっと日産・三菱のコラボ体制が対等に近い関係を伺わせます。
デリカミニのデザインの完成度、特にボンネットフードなどオリジナルパーツの多さを考えると、NMKVとしてもデリカミニの販売を重要視している、ということでしょう。

個人的にはやっぱりマイルドハイブリットを廃止したことで先代とは別物になってしまったのが違和感がありますが、それもそのうち慣れるのでしょうか・・・。まずは三菱(NMKV)にはデリカミニ・ekスペースの熟成を期待したいと思います。
ただこの内容でこのお値段・・・メーカーは強気ですが果たして、ですね(^^;

Posted at 2025/11/03 19:09:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ
2025年09月29日 イイね!

千葉市周辺を散策(^^)

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9/27,28日 まだまだ日中は暑さが残るなか、ekクロススペースで千葉市周辺をドライブしました。

9月27日(土)は外房にとある用事に。出かけた先で紹介された本須賀海水浴場に行ってみました。

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近隣をドライブしたことはあったのですが、初めて立ち寄った海岸でした。

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気温は30℃弱ですが、日差し強かったですねぇ(>_<)
それでも海からの風が心地良い。砂浜に行ってみたら、白波があってマリンスポーツしているヒトが結構いました。パラセーリング?しているヒトも。

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歌人の伊藤左千夫 所縁の地で(生家も近くにあります)碑がありました。

用事も済んで暑さに負けて早々に撤収(^^;
・・・と千葉市内に戻る途中で、以前から訪れてみたかった公園があり、立ち寄りました。


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池とその中の島?にあずまやがあり、小さいながら落ち着いた公園のようで、以前から寄ってみたいスポットでした。

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このあたりに来たあたりから時折り気持ちよい風が吹いていました。

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あずまやからの眺め。水上だからか風が絶え間なく吹いて、日陰だと気持ちよかったです。
暑かったこともあって(駐車場にクルマはあるけれど)人気はまるでなし。

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柳が風に揺れて見た目にも涼やかでした。春先はサクラが綺麗な様子。なかなかいい雰囲気でした。
実は上の写真の左側にならんで同じ規模の池が作られていて、そちらにも水上にあずまや風の休憩スペースがあります。
さすがに暑くなってきてこの日はそちらの散策はパス(^^; もう少し秋が深まってきたら再訪してみたいと思います。

そして翌9月28日(日) ちょっとした用事で外出したついで・・・といっては遠過ぎですが、なんとなくドライブしているうちに、土気のあすみが丘に辿り着き、ナビを見ているうちに以前から寄ってみたかった公園が目について行ってみました。

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ググると出てきますが、公園には比較的広い駐車場が2ヶ所設けられているものの、この公園に至るまでの道が凄まじく狭い! 軽自動車ですれ違いが無理、みたいなイメージ。
あすみが丘の住宅街から降りてくる方のルートには途中、離合できるようにスペースが設けられているのが救いでしょうか。

それはともかくいざ歩き出すと、豊かな緑に圧倒されました。

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広葉樹とともにセコイヤ杉などの樹木が多く、草地のなか、いたるところに水辺が設けられ、とにかく雰囲気が素敵です。

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巨大ベッドタウンのあすみが丘に隣接した公園なのですが、丘の下にあり、徒歩で住宅街から来た場合には、上の写真の真ん中あたりに映る150段ほどの階段でアクセスする必要があります。(中央の丘の上に家が見えますが、あの高さまで上る(^^;
またクルマの場合は、前述の通りアクセスが激悪。
そのせいか、広い敷地にもかかわらず、人気は数人みかけた程度。暗くなるとコワいくらいでしょう。

実は20年くらい前に訪れたことがあり、今回は2回目の訪問でした。
そのときはトラヴィックで訪問したんだったか。3ナンバー車でよくきたものだ、と、にわかに信じられないほど道幅が狭く、びっくりでした。

でもこれだけの緑を独占できてとても気持ちの良いひとときでした。

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夏の緑も良いですが、紅葉も期待できそうですね。こちらも秋に再度訪問してみようと思いました。

2025年09月23日 イイね!

日産デイズ ハイウェイスターX 試乗

先日の愛車サクラのドアパンチリペアの入庫で代車としてお借りしたのがデイズでした。

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ODOメーターは20,000kmそこそこ。

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サクラが保険修理扱いだからかディーラーのクルマではなくレンタカーということでか?「ガソリンは給油しなくて良いですよ」とのありがたいお言葉。もちろんロングドライブは控えて、自宅周辺をドライブしてみました。

デイズとしては初ドライブでしたが、デビュー時の三菱ekクロスのT(ターボグレード)を試乗しており、出来の良さから次期候補と考えたこともあるクルマ。今回はノンターボ、そしてMC後、というのが大きな違いですが、ekクロスのときの良好な印象そのままに終始運転を楽しめました。むしろ、ノンターボであることで良さが倍増されて、現状の新車購入できる軽のハイトワゴンの、いや軽自動車全体でみてもベストの一台では、と思わせる内容。総じて、ハイトワゴン系軽自動車の完成形! といって良いのではないでしょうか。

■良かったところ

・ノンターボでも十分と思わせるパワートレーン
・高い剛性感のボディー
・ブラシレスモーターでしっとりきめ細やかなハンドリング
・しつけの良いCVTセッティング
・高い静粛性、広く(広過ぎず)快適な車内空間
・MCで改善、ギリギリ座れるレベルになったリアシート
・ストップの機会が少ない(気がする)ストレスの少ないアイドリングストップ機構

日産の軽であるデイズやルークスは最上級グレードは、ターボとモーターの協調制御となりますが、これが結構微妙なときがあり、停止から加速していくと初期のモーター補助が切れてターボに切り替わる、といった制御。そこで場合によっては微妙にギクシャク感が出てしまうことがあります(自分はあんまり気にならないけれど家人は慣れるまでに時間を要した)

一方、このXグレードはターボもモーター制御もなく、結果としてシームレスでスムーズ。またフロント廻りの軽さを強く感じられ、街中から少し郊外のドライブなど、とても快適です。
それでいてプラットフォームやパワートレインは普通車クラスまでを前提にしているせいか、とにかく高い剛性感、ガッチリ感。足回りのしなやかさも別格。もちろんハイトワゴンに属する車内は必要十分以上の広さを確保されていて快適。

そんなデイズ・ekワゴン・ekクロスのデビュー時のネガはリアシートの出来でした。

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(MC前のデイズ リアシート)

座面が床からの高さが低い上にほぼ水平、膝のあたる部分が斜めにカットされている、など、成人男性には非常に座りにくい形状。
これが、今回代車で使用したMC後は形状が見直されています。

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(MC後のリアシート)

座面に前上がりに角度が設けられ、結果的に床からの高さも改善、縁の形状も変更、と大きく手が入り、それでも座面高さは低めながら、ギリギリ使えるシートになりました。ここはサクラのリアシートで既に把握していたところですが、MCで真摯に改良してくれたことが嬉しいですね。

■残念なところ

・MC前よりコストカットされたフロントシート

上述のように相当にコストをかけた現行は、その後の社会情勢や日産自体の経営のピンチで、MCでは見えるところ見えないところコストカットがなされたようです。

その最たるものがシート。・・・というのはルークスでも初代デリカミニのときも書いてますが、デイズもやっぱりそうでした。

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フロントシートは中のクッションの素材が変更されたのか、表皮の素材の都合なのか、コシがなく、身体を支えてくれず、落ち着いたポジションがとれません。
全く座れないか、というと幸いそうではなく、非常に狭い範囲でギリギリ及第点な角度・高さがあるような感じ。とはいえ、ドライブ中にクッションがどんどん潰れて体勢が変わるなかで調節するので設定が大変です。

うーん、惜しい。そうはいってももちろんデイズは高級車ではなく所詮軽自動車。日常の足グルマと考えれば十分及第点なのかもしれません。

ちなみにサクラでは中のウレタンはかなり密でクッション圧高め、表皮ともあいまってかなり法外に硬めなシート。少し沈みこんだところで身体をしっかり支えてくれて、その意味では軽自動車としては出来の良いシートと思います。

■デジタルVモーションの数少ない成功例

MCでデイズ(特にハイウェイスター)もフロントフェイスがデジタルVモーションのモチーフに変更されたわけですが、なんだかどれもこれも評判の悪いデジタルVモーション顔にあって、デイズのそれは奇跡的に成立していると思います。

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MC後のルークスのフロントフェイスでも書いたのですが、自動ブレーキ関係の安全性の再テストを回避するため?にライトやセンサー類の位置(形状も)そのままが前提。その上でコスト削減のためメッキの使用量を少なく、かつパーツ分割も少なく・・・という、デザイナー泣かせのギチギチの要件に対する回答が、メッキと樹脂でゼブラ状にデザインした意匠なのだと思います。


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デイズの場合、ヘッドライト下のゼブラ部分がライトの幅いっぱいでなくて少し絞り、かつヘッドライトが大きく吊り目に跳ね上がっているため、シルバーのパーツの並びが単純な平行でなく上に向かって角度がついていますこのデザイン処理がむしろボディ造形とマッチしていて良かったんだと思います。

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(セレナ)
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(ルークス ハイウェイスター)

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(ノート)

ルークス、セレナ、(ノートも)、このシルバーパーツの配置がどちらかといえば平行な、文字通りの横断歩道のゼブラ状に並んでいるような印象になってしまっているのがクルマのデザインとして単調かつ強引な変更、ありていにいって「取ってつけた」感が強すぎて違和感を持たせるのではないでしょうか。
ゼブラ状にするなら、アリア・サクラのようにデイライトパーツでもっと細分化した細かいゼブラ(かつ幅を細く)にする、というのが良かったと思います(あれはEV用として用意しているのかもしれないけど)

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ところで、個人的にはリアバンパーのデザイン変更は残念でした。ここもいかにも部品点数削減や製造コストの都合の変更のように見えます・・・というのは穿った見方なのかな(^^;;

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MC前のリアバンパーは以下

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■トータルバランスの高さはピカイチ

フロントシートのコストカットを除けば、気軽に長く生活を共にできる、ハイト系の軽自動車の1つの完成形と思いました。日産の経営状況だけでなく、世界的な経済状態も考えれば、ここまで技術を潤沢に投入できることもしばらくないでしょう。その意味で、もし1台所有で小さいサイズのクルマを探しているのであればデイズはお勧めの一台と思いました。

Posted at 2025/09/23 18:37:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ
2025年09月15日 イイね!

日産サクラはホンダN-ONE e:の夢を見るか

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Z世代どころか、元ネタ古過ぎで一般人も判らないタイトルで恐縮ですが(^^; 、土曜日(9/13)にラッキーにもN-ONE e:に試乗できたので雑感を。
(サクラの代車だったデイズの試乗記は次に(^^))

例によって試乗車の写真は撮り忘れ(^^; ディーラーでカタログ、価格表など貰いましたのでそちらで代用。ちなみに試乗車は 上級グレードのe:Lで、カラーはフィヨルドミスト・パールでした。販売店サイトで試乗車として表示されていたので問い合わせると、フロアマットなど装着前のODOメーターの表示は8kmの新車ほやほや、でした(以下の画像は1つを除いて、いずれもメーカーサイトからリンクです)

■サクラと比べると
BEVとして基本的な走行フィールは当然ながらサクラと同じシームレスな走行フィール、太いトルクによる加速、静粛性。ホンダもホンダeでEVの市販車を出していることもあり、走る・停まる・曲がるに無粋なショックは皆無で非常に洗練された挙動を示します。
その上で「軽やかさ」が印象的。サクラがバッテリーを床下に並べたことからくる重心の低さ、”重厚感”が特徴とすると、N-ONE e:はその感覚が薄く、走行フィールが「軽いなぁ」という感覚でした。軽快感というのではなく、挙動が軽くスイスイ、という感じ
0km/hまでサポートしてくれるシングルペダルコントロールもサクラとの大きな違い。

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サクラの「e-pedal」に相当するシングルペダルコントロールは、サクラよりずっと優しい効き具合でよく研究している感じです。ヒョンデのINSTERも同じ仕様でしたが、なんだかんだ言っても、停止までサポートしてくれるのは良いですね(サクラは最後はドライバーのブレーキ操作に委ねる設計)。

・今後の定番になりそうな分かり易いギアのIFが今回最大の収穫ポイントでした。

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シフト操作を廃しボタン(とレバー)のみになったギアのインターフェースは直感的に分かり易く、新たなスタンダードと思わせる説得力に満ちています。ドライバーがバックに入れたつもりがドライブに入っていた、とかは理論的には発生しえない。これなら某プリウスミサイルの発生率も相当抑制が期待できる造りです。

・そしてサクラともっとも違うのが商品コンセプトの方向性ですね。
面白いのは、見た目や静粛性などの五感に高級感を訴えて「価格相応」の演出に腐心しているサクラに対して、このN-ONE e:は殆どそういう演出をしてこなかったこと。もともと最近のホンダはステップワゴンとかフリードとか、「ミニマル」「シンプル」を基本コンセプトとしてリリースしてきてはいるものの、N-ONE e:は270万円からスタートするプライスタグの軽自動車ですから、ずいぶんと思い切った決断をしたものだと思います。

 例えば明らかにN-ONEよりコストダウンされたシート、インテリアをごまかさず結構ストレートに出しています。
 シートは、元のN-ONEと比較するとだいぶコシのない感じ。先代N-BOXと現行N-BOXの差に近く、開発世代が違うことでここまでコストダウンが進むのだと実感。むしろ次世代N-ONEが販売されれば、N-ONE e:に近い仕様になるのでしょう。これはN-ONEオーナーの次世代のシートの予習にもなるかと思います。

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・また、サクラはロードノイズにも気を使っていますが、N-ONE e:はタイヤ性能にも起因すると思いますが、目の粗いアスファルトだとロードノイズは割とダイレクトに車内に入ってきます。このあたりも元のN-ONEの方がむしろ抑えられているように思います。

■"それ"をエコ志向と謳う販売戦略

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その他、リサイクル樹脂を使用するだけでなく、全体にコスト削ってる感のフロントパーツのデザインだったりプラスチッキーな内装だったり、で、メーカーとしてはエコロジカルを前面に出した広報戦略ですが、要はサクラと同じくバッテリーのコストアップを吸収するために、元のN-ONEよりコストカットしました、というクルマだと思います。「ホンダよ、お前もか」という、EVの(ほぼ日本市場オンリーである)軽自動車規格下での開発はかくも難しい、ということですね。4月に大々的に軽自動車規格のEV開発・販売を発表したBYDは、26年にどんなモデルをリリースしてくるでしょうか・・・

■N-ONEシリーズというよりもはやあの兄弟車?(^^;

ところで、フロントのライトまわりのグリル部はリサイクル部品だそうで、実際、白い粒々が見えます。個人的には気に入りましたが思った以上にこのグリルは主張が強く、シンプルでクリーンなリアのデザインとアンバランスな印象がしました。

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そしてフロントフェイスは、シグネチャーリングの上側を切り欠いたデザインにしたために、N-ONEのファミリーというより「”あっちの彼”の優しい顔の弟」のような気がする(^^; 素直にN-ONEと同じに系統のフェイスデザインにしても良かったような(^^;;

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■サクラかN-ONE e:か

ということで、日産サクラオーナーから見たN-ONE e:は、サクラの航続距離で致命的なストレスを感じているのでなければ、世界観が違い過ぎて買い替えなどの比較にのぼってこないのでは、と思いました。

上述の通りN-ONE e:の内外装デザイン・走行フィールは、むしろサクラの対極をなすものですので、その嗜好に共感されればどうぞ、ということになりますが、使い勝手でいえば、我が家には正直サクラが合っている感じです。

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それに今回のN-ONE e:、価格訴求モデルである低価格グレードのe:Gの方は、急速充電ポートがオプション設定になっていたり、と「値段を抑えるにもほどがあるだろう」という感じ。そこまでしてもサクラより高い価格帯、航続距離がどのくらいのボリュームのユーザーに魅力に映るか。

件のサクラを凌駕した走行距離ですが、

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航続距離が伸び、N-ONE e:の一台所有で済ませられるか、というと、エアコンの消費で10%程度がもっていかれることを考えると、残念ながら訴求力としては弱いと思います。
サクラと同じく「複数所有が前提」で「街中使用前提」で「給電施設を用意できる」ユーザーが優先される。そうなると市場としては既に飽和状態です。

というわけで、軽自動車企画のEVが行き渡った状態の市場で、新規顧客の開拓に成否がかかっているな、という感じです。

■ホンダeの”悪夢”?

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EVメーカーとしての旗をぶち上げるべく、自動車評論家にも絶賛記事を大量生産させての華々しい広報戦略でデビューしつつも、結局は鳴かず飛ばずであっという間に販売終了したホンダe。今回のN-ONE e:はホンダeの悪夢再び、になりかねない危うい船出なのではないかしら、と。ただでさえ新車発表が少なく寂しくなった国産車シーンだけに、N-ONE e:の発売は大変メデタイニュースでしたが・・・今後の動向に注目しています。

Posted at 2025/09/15 09:46:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ

プロフィール

「スズキのリキ入ったマイナーチェンジされたアルトが試乗してみたいのですが、販売店の試乗車は未だにMC前が殆ど。ようやくMC後が配車され始めました。ハイブリッドXが乗ってみたい!(マツダ版のキャロルでも良いんだけど)」
何シテル?   09/15 09:49
なとりです。よろしくお願いします。 クルマの話大好きです。暇さえあれば試乗に行って研究してます。 写真はそのうちに(^^;
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