少し前になりますが3月下旬にサクラの1年点検で日産ディーラーに。
新型リーフを試乗できました!グレードは件名の通りB7のXです。(トップグレードがG、その下がX となります)
第一印象は良好でした。掴みはオッケーという感じ。
国内外の世情不安に加えて、BEVを巡る潮流の世界的な急減速、何より日産自身の経営状況など、向かい風多きなか、エンジニアは高いモチベーションを保って、これまで培ってきたBEVのノウハウを惜しみなく投入した、そんな印象を強くもちました。
B5の500㎞前後の航続距離でも十分すぎ、それが120万円以上の補助金が適用されると、総額300万円余からのスタートとなります。が、営業氏曰く補助金が当初の想定より40万円UPしたことで、せっかくだからとB7にランクアップして契約するケースが多いんだそうで。気のせいか営業氏の表情も明るく、ルークスの販売好調とともに、ようやく人心地ついた、というところでしょうか。なにしろ昨年の今頃は「閑古鳥が鳴くとはこういうことか」と、こちらが焦るくらいでしたから・・・
それはともかく、初期の印象は良かったものの、いざ生活を共にすることを考えると個人的には気になる点も。そして次々とモヤモヤが出現しております(^^;。
■良かったこと
・BEVとして走る・停まる・曲がるの基本性能の高さ
・高い静粛性
・熟成されたe-pedalの制御とそこからくる洗練度の高いクルマの挙動
・車幅は1800mm超ながら見切りの良い視界
・長距離でも疲れにくいシート(前後席とも)
・写真より遥かに印象が良い、面質の高いエクステリアデザイン(地味なのが惜しい)
■残念なこと
見て、触れて、運転して・・・基本的な印象は良いんですが、価格に対してそこはかとなく漂う「粗削り」感というかアラが感じられる印象でした。
・旧態依然なパッケージング
新型リーフはアリアがベース、ということで当然ながら乗車姿勢は「高い床に低く座る」スタイルで、初めて乗るユーザーは慣れるまで違和感を感じると思います。特に降車時の姿勢はイマドキの軽自動車やコンパクトカーに慣れた身には少なくない負荷でしょう。老齢な方・腰の弱い方には購入検討を躊躇させる辛さを感じる場合もあると思います。
・バタつく足回り(現状は慣らしが終わっていないから?)
路面の凹凸をひろい、結構足回りがバタつき、車内にストレートに伝えてくるのが意外でした。試乗車は卸したてなので、足回りがまだ馴染んでいない可能性はありますが、単に「硬めの足回り」の一言で片付けられない爪の甘さ的な雑味も感じました。杞憂であることを願います。
・高価なオプション
試乗動画で話題になっているマイパイロット2.0(手放し運転を可能にする自動運転機能)はメーカーオプションで約50万円プラス。さらに日産コネクトへの加入も必須とかなり高価格なオプションです。しかも営業氏曰く、使用はいわば”地方の高速道路”に限定されるとのこと(例えば首都高は事実上NG)
その他ガラスルーフもオプションであり、CMで絶賛フィーチャーされるリーフと同じ装備・グレードを買いたいとなると、結構な総額になってしまいます。
・ステアリングに隠れてしまうメーター表示
昨今の世界的な潮流にのってリーフのメーターパネルも液晶が12.3インチと大サイズ化。ところが表示の一部はステアリングに隠れて見えません(^^;
ステアリング越しに見える領域は殆ど変わらないのだから、表示面積を拡大して一杯一杯に使えば、おのずとそうなりますよね。
試乗中に少し顔を傾けたりして覗き込んでましたが、決して安全運転とはいえないでしょう。。。ヘッドアップディスプレイを見れば良いんでしょうけれど、こちらはオプション扱い。試乗車には非装着でした。
インパネの液晶の大画面化が進むのなら、ステアリングより上の位置に配置するか、ステアリングの形状を変更するか、センターメーター形式にするか、しかないと思います。
で、開発時のモックアップ段階などで検証すれば気付くのでは?とも思いますが、後戻りして修正するコスト的余裕はないので見切り発車だったのかな、と。
そして何が残念って、こんなポイントすら検討に十分時間(コスト)をかけられずに開発が端折られて進められた(かもしれない)という事実。今どきの「厳しいコスト管理のもと、成立させなければならない開発現場の苦悩」が透けて見えるよう、というのは穿った見方でしょうか。しかし何より、こうした細部にこそクルマに詳しくないユーザーは敏感であり、販売に悪影響を及ぼさないか気になりました。
さらにモヤモヤが募り・・・以下、関心のない人は読み飛ばしてください(^^;
■モヤモヤ1:下位グレードの方が航続距離が長い
最初に見てバグってるのか誤植なのか、と思ったのが航続距離
B7どうし、B5どうしで比較すると、下位グレードの方が航続距離が長い、という一見、下剋上?モードになっています(^^;
どうも装備差による電力消費の差のようですが、特に航続距離警察の方が多い日本でこのスペックは大丈夫?(^^;。
■モヤモヤ2:説明不足なリーフの商品カタログ
試乗車のB7のXグレードは、外装デザインの印象がGグレードとは結構変わります。にもかかわらずカタログには下位グレードの写真が殆どない。特にリアランプはデザインが結構変わるのに、ごく小さい写真が1カットのみ。
webサイトの下記の写真くらいは掲載すべきでは?
予習不足で申し訳ないですが、試乗車を見て初めて内外装に差別化がなされてると知りましたものね。
X、Sグレード
下がGグレード
幸いだったのは、Xグレードのリアもイメージが悪くない、というか非常に凝っているGのリアビューではありますが、個人的にはXの方がすっきりしてて気に入りました。
■モヤモヤ3:このクルマってリーフ?それとも?
もともとシャシーはアリアをベースに開発・設計されており、前述の「高い床の上に低く座る」姿勢もアリアそのもの。当然ながら全体のドライブフィールも、アリアとよく似ている気がしました。
というか、新型リーフ、本来はアリアの後継だったということはないかしらん(^^)
技術革新と部品コストが下がり、先代リーフ超えは当然ながらアリアをも凌ぐ製品となった、とはいえ価格帯はアリアより1ランク下。アリアはコスト回収にまだまだ売らなければならない。かくなる上はリーフを名乗ってデビューさせよう・・・・といった妄想が働いてしまいました。
いや、ありていにいって、このリーフはアリア潰しでしょう。アリアにも通じるこの内容でアリアより凡そ200万円安いと言われたら、多くのユーザはどちらを選ぶでしょう?
アリアといえば、新型リーフに合わせてフェイスリフトされましたが・・
ごめんなさい、リーフとあまりに似すぎた顔で、街中で見てリーフかアリアか一瞬で見分ける自信はないくらい似ています(自分だけ?(^^;)
■自分が今リーフを買うとしたら・・・
モヤモヤはさておき、もし自分がリーフのオーナーになるなら、マイパイロット2.0は早晩標準化されるでしょうけれど、今この瞬間には、自分にとってはコスパが悪い過剰装備なので選択しないでしょう。ガラスルーフも同様。航続距離もB5の500㎞程度で十分。と考えると、実は最下位グレードのB5 Sグレードで十分という結論に。
B5Sでも従来型マイパイロットが標準装備、オプションのバッテリーヒーターも装着できますし。
後々の洗車の手間を考えると鉄チンをアルミホイールに変更したいくらいかな。
実は法人用途のサクラのSグレードのように、B5Sも特殊用途グレードってことなのかもしれないけど、カタログのスペックを見る限り、個人使用でもなんら問題ないように思いました。
■サクラに乗ると
1年点検終わって特段不具合箇所なし(当然か)。サクラでディーラーから乗り出すと、デイズと同様の床の高さでアップライトな姿勢を実現したそのパッケージングは健康的。なにより気兼ねなく運転でき、かつ乗り味はクラスレスな質感の高さ。個人的にはサクラと生活を共にして良かった、と改めて自己満足に浸った次第です(^^;。
さて、そんな
サクラもまもなく4月中旬に最新のデジタルVモーション顔へのマイナーチェンジが発表されるとか。個人的には助手席側のカップホルダーや助手席側バイザーのミラーが装備されるかに興味あります(^^; (特に前者は家人に不評なので(^^;まぁ、ここまでコストカットしないと現状の価格帯にもってこれなかった、ということですので、原材料費高騰の昨今、難しい可能性も・・・。いずれにしても楽しみに待ちたいと思います(^^)