KYB / カヤバ Lowfer Sports (WSF2160) ※リア
KYB (カヤバ) といえば純正ショックアブソーバー (以下ショックと表記) も製造しているメーカー。
その KYB から発売されているアフターマーケット品の1つに この Lowfer Sports (ローファースポーツ) があります。
純正品の開発で培った技術を生かしたローダウン用ショックで、形状も純正形状を採用しながら本体長寸法を短くすることで車高を下げつつもショックとしての可動域…ストロークを確保して軽快なハンドリングと快適な乗り心地を実現。
車高調整ができる車高調のような細かなチューニングはできませんが、できないことが逆に導入を容易にし、始めてスポーティーなショックを装着して乗り味も見た目もかっこいいクルマにしたい方にもおすすめできる懐の広いショックがこのローファースポーツだと思います。
そしてメリットの一つに純正形状なので取付時、関連部品に別途純正パーツが使用でき、そのことがメンテナンス性を向上させています。
少し話がそれるのですが、ノーマルな純正部品…ここでは足回り以外の部分も含めて、クルマが動くために必要な部品というのはわりと長く入手できるような気がします。
例えばご自身が乗っているクルマの生産・販売が終了しても使われている部品は後続で販売されている他車…極端な例では現行車種でも使われている場合があってそういう部品はいつでも買えますし、そうでなくても安全にそして確実に走行させるために必要な部品や消耗品は生産期間が長く取られているような気がします。
仮に必要な部品が無くなっても知識があれば同形状代替品が入手できたり、ディーラーやショップの協力を借りてリビルト品や中古品を入手することで問題を解決することができる場合もあるかと思います。
話を戻して…純正形状や純正に準じている製品の場合だとその製品、今回の場合はこのショックですがそれらに関連する周辺部品は純正部品がそのまま使えることが多いです。
つまり、カスタマイズをして不具合がでてもその部品の入手性はかなり高く容易であると考えます。
車高調、純正形状に限らずショックは消耗品なので、いずれまた買い換えが発生しますが導入したショックを少しでも長く使いたいと考えた場合、周辺部品が純正品ならば入手が容易であることからメンテナンス性は良いはずだ…と考えました。
車高調と比較すると性能が大きく異なりますが、性能を追求すると専用設計になり純正部品を使わなくなるから高性能であるわけで、それが機構や構造の複雑さを生み製品寿命に影響している。そして装着車両の市場における残存量に合わせる形で生産や販売が終了しますから、車高調本体、そして修理部品の再生産はない。つまり車高調は性能と寿命のトレードオフな関係ですしライフサイクルも短くなりがち。
私も性能重視ならば高性能な車高調に憧れます。
しかし、長くオーリスに乗ってみたいという目的?目標があって、それをかなえたり達成するためには純正部品としての純正のショックやそれに準じるモノ…純正形状のほうが、いろんな部分で純正部品をそのまま使ったり、また使うことができたりするので長く使えるのでは?
…ということでこちらを選びました。
ま、高額な車高調を購入するのは大変だ!(お金もちではない) … とか、調整・設定が色々できて楽しい反面それらに踊らされたり、一度設定を出せばそこから変更することはほとんど無いとか考えると自分では性能を持て余すだろうと考え「こういった製品の方が楽かな?」 とか「自分に合っている」とも思います。
もう一つメリットは、純正のスプリング、トヨタ系カスタマイズ品…例えばモデリスタのスプリングや RS★R などの純正ショックに合わせた社外品のスプリングなど車種によっては沢山のスプリングの中から選んで装着できる可能性もあります。
(ローファースポーツの場合、車種ごとに調整されたスプリングのセット品もあります。 (スプリングは単体販売もあります) )
そういう意味では、同じ KYB の ショックアブソーバー 『NEW SR SPECIAL』も純正形状で、こちらは純正スプリング使用が想定されている製品であることから同じように選ぶこともできるかと思います。
【装着までのいきさつ】
2017年1月からオーリスに乗って約7年半の今年 2024年7月10日に無事 ODO 12万km を越えました。
新しいクルマに興味がありますし、魅力的ですが
車検代が高くなる13年経過までまだ5年ちかくあり自分には目標があって、まずは15年20万kmを目標にこのオーリスに乗ってみたいという目標が。
パノラマルーフ付きや自分好みのカスタマイズが行き届いている、できあがっているという満足感が大きく、不満がない。 現状のクルマ環境にほとんど困っていないというのもあります。
(そもそも新しいクルマを購入するには当然原資…ゼニーも必要です。しかしお金に余裕はないので すぐには買い換えられない。という現実的な理由ももちろんあります。)
では、長く乗るにはどうしたよいか?
そこはメンテナンスをがんばるしかないわけですが、メンテナンスを兼ねたカスタマイズとして 2024年12月。トヨタの純正標準品も製造している KYB のアフターマーケット品…ローファースポーツでリフレッシュ!! しました。(このことはだいぶ前から計画済みでした。)
これを装着すればもともとの性能を取り戻す目的に加えて+αで もっとスポーティーな性能に振れる!…ということで2024年10月頃から重い腰を上げショックアブソーバー換装ミッションを開始。
まずは購入ルートと取付ショップ選びから始めました。
当初はショックアブソーバー+スプリングキットをネットで安く買って、同時にリフレッシュしたい純正部品はディーラーで手配して、取り付けてくれそうなショップに依頼…を考えていましたが、そもそもその取り付けてもらうショップでも純正部品はもちろん KYB 製品の取り扱いがあるのにそれらを持ち込むのは大変失礼な気がする。
それにあっちこっちと連絡を取り合い、行ったり来たりするのもなにかと時間も手間もかかるなぁ。
ここはお金が高くてもそれらがワンストップでできるショップを選んだ方が実は一番スマートではないのか?
そう考えるようになり、これが実現できるショップとして GR Garage 熊本中央 (ユナイテッドトヨタ熊本) に相談して事を進めることにしました。
ここだとトヨタ系ディーラーのショップだから純正部品の注文は当然問題なし。KYB 製品の取り寄せは以前別件で来店したしたときにできることを聞いていました。もちろん車両への取付もできます。
ちなみにスタート時点でローファースポーツは生産終了・在庫限りになっていましたので、これの代替案も発生する可能性も含めて相談。
最初に在庫確認が進まないとコトが先に進まないのでお願いしたところ後日『スプリングの在庫が完了でショックは2台分の在庫限り』との連絡がありました。
うーん残念! これは想定外でしたが出費を抑えるためモデリスタのスプリングを組み合わせること自体は検討していたのでこれでよしとします。
同時に注文した純正部品の数が多く、その中に受注生産部品が混ざっていたのか、待つこと約1ヶ月半。ようやく部品がそろいましたとの連絡があり、約2週間後に取付日を調整しやっと 12/15 に取付が完了したところです。
実はそこからもう1段階作業がありまして、足回りをいじるとアライメントは必ずずれる…。
アライメント調整を GR Garage で完結できるか相談したところ「機械がないので機械があるところをご紹介します」ということで紹介された近くのブリヂストン系タイヤショップ 「タイヤ館みなもと 熊本店」にアライメント調整を依頼。後日再来店し約1時間ぐらいでアライメント調整が完了。約2ヶ月かかったショックアブソーバー換装ミッションを無事コンプリートできました。
【取付後の感想】
うちのオーリスはボディー・足回りの補強パーツ盛りだくさんで、納車時からノーマルショック+モデリスタローダウンスプリングの組み合わせ。
比較はこの状態との比較です。
また今回は先に話した経緯のとおり、スプリングはモデリスタ ローダウンスプリングとの組み合わせになります。そのためすでにみんカラにパーツレビューをアップされている他の方とはかなり車両の状態が異なることにご留意ください。
ということで!! 乗ってみた感想は…
一言で言うと『フラット!』
どんな状態でも適切に衝撃をいなし、できるだけフラットにしてくれている感じがします。
小さな石や段差でもよくいなしている感じ。フラット感が上がりうまく衝撃を吸収しているようです。それを証明するかのように毎日の通勤でドラレコがかならず衝撃録画をやっていたところが録画をしなくなりました。
今思うとかえってノーマル+モデリスタの時が硬さがあった、もしくは動きがスムーズではなかったように思います。とはいえ、こちらは経年による劣化もあると思いますので最初からそうだったとも言い切れないです。
乗り心地向上は関連している純正パーツが新品になった影響も多大にあると思います。
ふわふわ感はもちろんなく、スポーティー。ロールもしっかり抑えられている感じです。まだワインデング路を沢山走っていないので、そういった道を走ってみるのもこれからの楽しみ。
全体的な感触として揺れの収まりが速くてスムーズな印象です。
車高はリアが以前より下がったかもって感じです。これは前々からもう少し下がって欲しいと思っていましたのでちょうど良くなりました。逆にフロントも下がったようですが下がりすぎていないか心配です。
当初は、モデリスタ ローダウンスプリングとの組み合わせだと乗り心地が極端に悪くなったりしないか気になっていましたが思いのほか悪くなく杞憂だったようです。
ただ、小さな衝撃の時、小さく揺れ続けるときもあります。これはノーマルショック+モデリスタのときもあったのでスプリングの特性か、純正部品のインシュレーターの影響かな?
本来ならばセット品のスプリングで乗りたかった。
他の方のパーツレビューを見る限りセット品のスプリングにはトヨタの純正スプリングを作っている中央発条 (愛知県) の SASC ロゴがあったので同社が販売している CHUHATSU PLUS と同等品か?…と期待していたところでしたが。残念です。
価格は1個、消費税込 (10%) の価格です。
※この品番 (WSF2160 ※左右共通) はリア用で1台分は2個必要になります。またフロント用に右用 (WST5586R)、左用 (WST5586L) がそれぞれ1個づつ必要です。
総額:160,000円 (取付費 33,000円含む)
アライメント調整:13,200円
(オ-1,229)
【関連ブログ】
・(雑談) クルマのコトとか、季節柄のコトとか。 - 2024年03月23日
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/47609026/
・(雑談) 今の気持ち … SQUARE がクルマを乗り換えられない理由。 - 2024年04月29日
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/47686024/
【関連動画】
【心得ろ!】車に手に少しでも手を加えるなら「失うものがあること」も忘れてはいけない[6選] 足回り編まとめ/Vol.2【GS-RADIO】
https://youtu.be/uW6oeZostG0?si=a_fbs1VkIynLfUtr
-
製品外観。リアは左右共通で一箱に1個…合計2個必要です。ステッカーは貼り付け済みでした。
-
リヤサポート トゥー リヤショックアブソーバ ナット (94130-61200) 同等品が付属。
-
ナットが回り止め処理されているため、ナットを保持し、ボルトを締め込みます。締めつけトルクは写真参照。
-
装着1ヶ月と10日 (1/26) 経過した状態。リアは見た目ちょうど良いけどフロントは下がりすぎ?
-
アライメント調整中の様子。
-
アライメント調整前、調整後の数値。やはりフロントが多少ずれていたようです。
定価 | 13,310 円 |
---|
購入価格 | 13,310 円 |
---|
入手ルート | 実店舗(その他) ※ユナイテッドトヨタ熊本 GR Garage 熊本中央 |
関連する記事
タグ
関連コンテンツ( ショックアブソーバー の関連コンテンツ )
[PR]Yahoo!ショッピング
類似商品と比較する
関連レビューピックアップ
関連リンク