同車種・他仕様の純正部品を用いたシートヒーター流用取り付け - その4 運転席側の配線作業1
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同車種・他仕様の純正部品を用いたシートヒーター流用取り付け - その3 作業と配線の概要3 からのつづきです。
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その1 でお伝えしたとおり、シートヒーター取付に関して、純正然を貫くため純正配線を利用して、その機能 (シートヒーター) が最初から装備されていたようにするのが今回の手法。
そのため配線が引いていない部分をどうするのか?というのが最初の作業であり課題の1つでした。
これまでもある程度は調べていましたが、しっかりとは調べていなかったため、まずは再調査から開始。
ただ、調査でばらしたらまた同じ所をばらすのは大変と思い始めてそのまま作業を開始しましたけど (笑)
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運転席 / 助手席足元までは配線が来ていることはすでに分かっていました。
コネクターがあることも分かっています。
しかしそのコネクターにどうつなぐのか、相手側コネクターをどう処理するのか…。
これが今回の調査 & 作業ミッションです。
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わりと下の方を探してみると、赤とピンクだけの配線がコネクター裏側の右側にあるのが見つかるかと思います。
これが、EL6 インストルメントパネルワイヤ to フロアワイヤのコネクターです。 (HYBRID 車 : HN4)
ちなみに E インストルメントパネルワイヤと L フロアワイヤがつながるので EL。その6番という意味。
2代目オーリス後期で国内の場合、このコネクターには運転席側シートヒーターの配線だけが収容されています。
あ、あとこのコネクターを収めているケースはコネクタ ホルダーというようです。(コネクタ ホルダ NO.3 (82666-02430) 810円 (税別)ぐらい。)
コネクターが刺さっているということは、固定というかロックのために相手側コネクターもコネクターホルダーに装着済みなのですが…
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相手側には配線もターミナル (端子) もついていないタダの空きコネクターです。(写真は取り外した後に撮影した写真)
そこで今回はこのコネクターを利用させてもらいます。
ちなみにこのコネクターの品番は矢崎総業製でトヨタ純正品番は 90980-12772 ですが、 同等品が 90980-12736 で購入できます。作業を失敗したときのために予備を購入しておくのも手です。(ちなみに配線・ターミナルが装着済みになっているかん合相手側の品番は 90980-12737 ターミナルは 060型 TS です)
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コネクターの取り外し方ですが、まず外したいこのコネクターの裏側に2本の配線が通っていますので…
(写真ではすでに対象のコネクターが外れている状態で、その穴からのぞいています。)
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左手の指でできるだけ右に寄せます。(軽い力で右によります。)
指を離すと弾力で元に戻るのでそのまま押しておいて…
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このコネクターを固定しているロック (黄色の矢印部分) を右手に握ったマイナスドライバーで浮かせておいて軽く奥に押し込むとコネクターがぽろっと落ちます。
外れたら、それを他の配線に引っかけないように引き出します。
※マイナスドライバーはパーツレビュー未掲載
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あとは取り外したコネクターに配線を取り付けます。
使用する電線は AVSS 0.5SQ の太さのものを。
その配線に 060型 TS のターミナルをカシメて…
ターミナルの付け方は…リンク先のコネクター / ターミナルが 060型ではありませんが参考リンクのリンク先の説明が参考になります。またカシメは HOZAN の圧着工具 (オープンバレル端子用) で電線部を 2.0H でカシメて、被覆部を 2.4L でカシメています。
その後ターミナルを両サイドから少しだけラジオペンチなどではさみ、形を整えてコネクターに差し込んでいます。
【参考リンク】
・細線をまとめてカプラー化! 細線用コネクターが便利 - DIY ラボ
https://www.diylabo.jp/basic/basic-59.html
次はコネクターの説明です。
写真の赤丸の部分がコネクターのロック (リテーナー) の部分です。
ここをいったん精密ドライバーのマイナスで2か所浮かせて (1mm ほど浮かせます。) 向きやピン番号を確認しながら『かちっ』と音がするまでターミナル差し込みます。
よくありがちなのがコネクター向きを間違って差し込んだり、端子番号が違っていたり、隣や上など別の所に差し込んだりするパターン。よく確認して差し込んでください。
(ピンアサインは今回の場合、実車の反対側のコネクターに配線が入っているためそちらを参考にするのも手です。)
詳細はその1 の 図7 中の上のコネクター (EL6) で説明しています。(追加写真にも追加しておきます。)
この写真の場合、上が 7番 赤 LO、下が1番 桃 HI です。
あとは精密ドライバーのマイナスで浮かせていたロックを押してロックをかけます。
コネクターができたら裏の配線を押しながら逆順でコネクターホルダーに戻していきます。
私の作業ではこのあと助手席側に移ったのですが、引き続き運転席側を進めますね。
※精密ドライバーはパーツレビュー未掲載
(その5 につづく)
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