WBCスーパーフェザー級、ライト級、スーパーライト級、ウエルター級、スーパーウエルター級のタイトルのほか、アトランタ五輪ではフェザー級銅メダルを獲得。プロ戦績41戦全勝(25KO)。
 1977年2月24日生まれ。オーソドックス(右構え)。WBCスーパーフェザー級からスーパーウエルター級まで、無敗のまま5階級制覇を達成した。08年に現役引退を表明したが、翌年、ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)とのノンタイトルマッチで復帰、大差判定勝ちを収めた。
 人類史上最強かつ最速のボクサーと言われ、巧みなボディーワークで相手をほんろうする。階級を上げるにつれ、相手に押される場面も増えたが、正確無比なカウンターと曲芸のような高速連打で勝利を積み重ねてきた。10年5月に行われた同じスピードスター、シェーン・モズリー(米国)との対戦では、大差の判定勝ちを収め、「最速」の称号をゆるぎないものにした。