The100系ツアラーV・MT。
直列6気筒ターボとして、現在でも人気のクルマです。
ところが最終バージョンでも登場から20年近くを経過し、不稼働車も増えているようです。
不稼働の原因の多くは、エンジンコントロール・コンピュータ。いわゆるECUです。
身内100チェV号も数年前に見舞われました。
初期症状は・・燃費が悪くなった、吹けなくなった、エンストする、エンジンが掛りづらい、最悪高速でエンストする・・。身内100チェV号もこの恐怖を味わいました。
。(分かりやすく書きますが、今回も長いので失礼します!。画像は20枚位、ただの1J はほぼ関係ないんでパスしてください!。110系もです。^^笑。)
ユーザーの多くは、エアクリーナー交換⇒エアフロー洗浄・交換⇒I SC交換⇒スロットル洗浄⇒ECUリセット等イロイロ試しておりますが(身内100チェV号もそうだった。)。直りません!
その元凶はこの品番89661-22790。 1J Zターボ用のECUです。
テクノセンターでも症状が出ないとダイアグノーシス診断器で引っ掛かりません。新品交換では13万かかります(もうすでに在庫がない可能性アリ)。
Yオクなどでは3万位の中古稼働品が出てますが、低グレード・電解コンデンサーが使われいづれは壊れます。
13万円で交換のところ、760円で直します(8台分の部品代金)。
実は夏頃に身内100チェV号から直してくれー、と持ち込まれたんですが2度目の修理で完了しました。
そこで修理の際の要点をスクリプトします。画像は19枚です。先ずは用意するもの。
①30W以下の半田ごて(オイラは状況により20Wと30Wを併用)、②半田吸取り線、③電解コンデンサー9個(760円)。
ECUの箱を開けます。100系のものは金属パネルを外すと絵のように上下2枚のプリント基板が現れます。(ここまでは誰でもできますよ。)
赤丸内に電解コンデンサー(電コン)は数種類で合計9個あります。分かりやすくコンデンサーが液漏れしているものもあれば、外見は異常なく見えても経年劣化やブーストコントローラーなどの負荷で容量ヌケ等が発生してます。 つまりエンジンコントロール他が狂ってる訳です。VVT-i もこれで制御しているため吹けなくなります。
上面の基盤に一個あるコンデンサー、よく見ると液漏れしてます。
(赤・黄丸内の黄色いポチポチしたモノがコンデンサから漏れ出した絶縁液等です。)
下面の基盤。これは47μFの耐圧63Vの電コンが爆裂しています(赤丸内)。
(この車両はエアコンが効かなくなり、エンジンが不稼働になった100系のMTだそうです。)
破裂した液体を無水アルコールで拭いてみます。(黄色丸内、この電コンは20年以上前のPF(M)グレード電解コンデンサー。
破裂した液体でエッチングされた絶縁体が腐食してました。
壊れてる電コンのエッチング基盤の裏側から半田吸取り線を当てながら、半田を吸取り表側から
電コンを抜きます(写真は20W半田こてで作業してますが、30Wのほうが楽です。)。
引き抜いた47μF 63Vのスタンダード・グレード(後で話します)の電コン3個。
基盤の上からでは左の2個は異常なく見えますが、リード根元は液漏れの兆候あり。
実は電解コンデンサーにはグレードがあり、右が修理で外したニチコンのノーマルグレードの電コン。
左は今回交換したLXVグレード(長寿命・高品質版)です一個76円。
どうしてツアVのECUにこんな低グレ部品が付いてるのか?・・コストカットでしょうか。
とは言え20年以上前のクルマ電装部品です。
(基盤から外した、この15μFの耐圧35V電コン(これも根元から液漏れしていた。)
現在では日本製の15μF なんて規格は無いようです(byラジオセンター店主)。
なのでアキバのラジオセンターで10μFと4.7μFを購入。並列接続して14.7μF 耐圧は50Vの部品にアップしたものを取り付けます(理論上の誤差は0.2%)。
また、グレードもKMGグレード高耐久の電コンで一個38円です(笑)。
これらのように半田こて・半田吸取り線を使い、9個の電コンを外しては新品の高グレードの電コンを付け直していきますが(これは電コンを基盤に刺した状態です)、
ここで注意点として、この基盤はディアルエッチング(基盤両面に通電ラインがプリントされたもの。)。オレンジ丸内の電コンの足部分にも丁寧にハンダをのせます。
基盤裏側をまず半田付します(よく確認し間違っても隣の素子に半田を乗せないこと!!)。
半田付けはオレンジ枠のように、ツヤツヤした表面状態になるように行います(半田付けでの一番大事なこと)。
LXVグレードの電コン基盤表面にもハンダを乗せていきます(赤や黄色の丸枠内)。
ここは20Wのコテ先端が細い方がやり易いです。
ここの電コンにも裏面はもちろん、表側もこの様にハンダを乗せます(オレンジ丸内)。
こここがディアルエッチング・プリント基板修理のキモです。
すべての電解コンデンサーを耐圧アップ、高品質グレードのものに交換した後、プリント基板に付着した、液漏れを無水アルコールで拭きとります(赤丸内)。
一番ひどかった爆裂した47μF電コンの周囲。
エッチング表面が露出して、ブロックコンデンサー(小さい長四角のもの)にも液漏れの後遺症が見えるけど、影響ないぐらいに無水アルコールで洗浄した。
・・ほんとはこれらの上に無色のクリアー樹脂で保護したかったところ。
とりま。エンジンもかかり復活したんで部品代760円のみで修理完了しました。
重要なことは2面エッチング(ディアル)のプリント基板では、裏面と表面の半田付をすること。
コンデンサーはケチらず、グレードと耐圧をよく調べて高級グレードを使用してライフサイクルを伸ばすことが大切かなあ。
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