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2020/03/07

稲葉山城「攻略」

いつもならこの時期は、晴れた昼間は陽射しに暖かさを感じだす頃なのですが、暖冬の今年は、これまでもそんな日が多く、逆に春の足音がすぐそこまで来たことをいまいち実感できません。

そんな中、今日もいい天気…昼過ぎにちょっとお出かけしたくなりますが、今は時節柄、イベントやあまり人の多いところは避けたい所。やはり人との接触の少ないアウトドア、ということで思い浮かんだのは、
「そうだ、金華山を歩こう」

今は大河ドラマ「麒麟がくる」の舞台となっている岐阜城(旧稲葉山城)が山頂に聳え立つ標高300㎡ほどの山で、私にとっては毎日なにがしかで目にすることのある超地元。にもかかわらず、山頂の岐阜城まで登ったのは何十年前…思い出せない位です。

お金をくれても山登りやハイキングはしない、と広言している嫁には最初から声をかけず、1人で向かいます。

長良川河畔の駐車場にクルマをとめて、麓の岐阜公園から登山開始。

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岐阜公園から見た岐阜城。あそこまで登ります。
(写真は帰り際に撮ったものです)

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岐阜城まで登る登山道は10コースほどあり、険しさも違います。今回は久しぶり、ということで、難易度では優しい方の「めい想の小径(水久手登山道)」ルートを選択。お城まで約2.1㎞です。

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比較的勾配は緩やかですが、路面は木の根元や大きな石でゴツゴツしていて、人工的な石段や階段は少ない印象。
最初のうちは調子よく歩き始めたのですが、実は午前中に毎週の日課となっている5㎞のジョギングをしたので、その影響が心配されます。

登山する人は結構多く、1人からグループ、ファミリーまで様々な人たちが一緒に向かい、またはすれ違います。すれ違うたびににこやかに「こんにちは~」と挨拶を交わすのも気持ち良いです。

そのうちに
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こんな箇所や、
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こんな箇所を登ります。

天気は晴れて暖かく、だんだんと汗が噴き出してきました。そんな中を、「よっこらしょ」と登っていきます。

いでたちとしてはいつものジョギング姿にリュック持参ですが、途中から着ていたウィンドブレーカーも腰に巻き付けて、息を弾ませながら登ります。これでも易しい方のルートなのですね。

登ること約40分ほどで、普通の通路になったかと思うと、目の前に岐阜城が姿を現しました。
お城に入る人たちも結構多く、賑わっています。やはりドラマの影響なのでしょうか。
ベンチに座り、まずはスポーツドリンクで一息…汗が滴り落ちます。

落ち着いたところで久しぶりの城内へ。もちろんマスクを付けて入り口の消毒液でよく手を洗います。

館内は早々に通過してそのまま展望台へ。眼下に濃尾平野が一望できます。

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西の方角。長良川が蛇行しながら流れていきます。夕刻には、伊吹山地に沈む夕日が美しいことでしょう。織田信長もこの先にある京都を見据えていたのでしょうか。

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そして南の方角。
こちらは木曽川、そしてその向こうにも広がる濃尾平野の先に、名古屋駅のツインタワーまで見ることが出来ます。
ドラマにもあるように、斎藤道三をはじめとする斎藤氏の居城だった頃、尾張の織田氏と何回も戦ったのですが、確かに、ここから見ると尾張の方角から、軍勢が木曽川を渡ってくるところまで一目で分かります。それも、おおまかな人数や隊列なども把握できたことでしょう。
そう考えると、この城がいかに重要なお城だったか、ということが容易に想像がつきます。

絶景に加えて、そういった歴史のロマンに思いを馳せることのできる岐阜城、特に歴史好きでしたら、地元推しということを差し引いても十分に訪れる価値があります。

ひとしきり堪能した後、下山します。ロープウェイもあるのですが、ここはやはり徒歩で。登りとは別の登山道を辿ります。

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「七曲り登山道」。金華山の登山道の中ではいちばん初心者向き、と言われる道です。写真のような石段や非舗装ですが整備された路面が中心で続きます。
しかし、石段の段差が結構高いので、軽やかに駆け降りる、というわけにはいきません。

登る時の方が息は切れますが、まだ足への負担は少なかった感じ、こちらは1段降りるたびに膝を中心にした脚全体に衝撃が来ます。
ここへきて午前中のジョギングの影響が出てきました。

歩くこと40分ほど。かなりつらくなったところでようやく麓の岐阜公園に。クルマに着くころには、まさに足が棒状態です。

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岐阜公園内では、「麒麟がくる」の大河ドラマ館もオープンしています。
私は1月に訪問済なので今回は入りませんでしたが、こういう時節柄、果たして館内はどれくらいの賑わいなのでしょう。

なかなかお出かけする場所が限られてしまう昨今ですが、豊かな自と景色を楽しむことができる、久しぶりの「登山」でした。
Posted at 2020/03/07 20:47:46

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