昨日、地元で
ダァヂ ラム・1500・ビッグホーンエディション(3rdジェネレイション後期型)を発見しました。
そこは世界規模の製造業の社員駐車場であり(とはいえ不景気で今や目も当てられない惨状ですが)、町外や県外、ややもすると海外から転勤してきた人も多いので、そういった人の車かも知れません。
アメ車らしい、豪快なビッグブロック&フルサイズピックアップです。
日本で乗り回すには軽トラで充分ですし、僕自身も父の日曜大工の手伝いとして土や砂利や材木を運んだり、雪囲いを運んだり、川へ雪を捨てに行ったり、農家の親戚から米や野菜を買ってくるにしても、
スズキ キャリイ一台で事足ります(というか、軽トラでなければ通れない道や停められない場所が多い)。
ですが、山10個分もあるような広大な農地を有するアメリカでは、これがスタンダードサイズなのでしょうね。駐車場の区画ぎりぎりであり、ドアを開けたら隣の車にぶつかっちゃいそうです。
乗り降りする際も、「よっこらしょっと」と、よじ登るようにしないと無理そうです。
あちらの国では、キャビンとベッドが分割されているのが普通なのですね。
ラダーフレームに、半完成済みのキャビンとベッドをぽんぽんと載せて作る昔ながらの技法の名残ですね。
フェンダーもブリスターフェンダーっぽく膨らんでおり、更にこの車にはオプションのオーバーフェンダーが装着されて更に強調されています。敢えて車体側面の凹凸を強調するのは、
ダァヂ D150・リルレッドエキスプレストラックや
シェヴォーレイ 3100や
フォード・モーター F-100などの往年のステップサイドデザイン(フォードはフレアーサイドと呼称)を受け継ぐ、アメリカンピックアップの伝統ですね。
これが日本車なら、全てのラインが滑らかに繋がったすっきりとしたデザインにするところであり、文化の違いが面白いです。
イグゾーストパイプが左右二本出しなものの、真っ直ぐ後ろではなく斜めを向いており、サイドマフラーっぽくなっています。アメリカンホットロッドを思わせます。
こんな車で荒地をがんがん攻めたら気持ち良いでしょうね。
とはいえ日本では、こんな車が入れる土地自体少ないでしょうがw
アメリカ農家ご用達なので馬力もあり、キャンピングカーも余裕で牽引できます。
これで長距離を泊りながら旅行すると、車だけでなく生活様式までアメリカっぽくなります。
子供の頃はピックアップは農家や土建屋の車と思っており、まして田舎はそれらが身近なだけに、その泥臭さや野暮ったさは敬遠の対象でした。
その考えを一変させたのが、
ラム・HEMI・デイトナエディションと
ラム・SRT-10です。
それぞれ
HEMIエンジンと
ヴァイパー用エンジンを搭載、FR、エアロパーツ、ハードトノカバー、ボンネットに大きく開いた吸気孔、22インチ超大径アルミホイール、大型ブレーキキャリパー、高速域まで刻まれたスピードメーター、尋常ではない素性をアピールする特製デカール、若者が好む派手で鮮やかな外装色…。
ピックアップというより、完全にアメリカンマッスルカーです。デザイン自体もスポーティで格好良い。
その後も、
シェヴォーレイ SSRといったオープンスポーツモデルや、市販化には至らなかったものの
ダイムラー=クライスラー ジープ・グラディエーター・コンセプトといった本格派、コンパクトクーペ(コンパクトとはいえアメリカ基準なので当然日本車より大きい)感覚の
フォード・モーター ランチェロや
シェヴォーレイ エル=カミーノ、果ては
リンカーン ブラックウッドや
キャディラック エスカレイド・EXTといったラグジュアリーモデルの存在も知り、アメリカとはピックアップがごく一般的な車種として定着している車文化なのだというのを感じました。
そんな中で一番の衝撃は、
ホールデン HSV・マルーR8でしょう。
こちらは更に輪を掛けた、本格スポーツカーです。洗練されて大人しい
ユートに対し、HSV(ホールデン・スペシャル・ヴィークルズ)がチューニングを手掛けたこちらはより過激。
「マルー」とは、
アボリジニの言葉で「雷」を意味するのだとか。
豪州車なので日本車と同じ右ハンドルなのも、日本での実用性がありますね。
長い間憧れの一台でしたが、昨年の「
第3回 痛フェスin東北」で初めて実車を見る事ができました。\キャーカッコイー!/ \デケー!/ \オレニモノラセロー!/
ユートの北米版OEMとして企画された
ポンティアック G8ST・コンセプトにも期待させられましたが、市販化は中止されたのが残念。久々に、アメ車にオンロードスポーツピックアップが復活すると思ったのに。
鈴木自動車工業 マイティボーイをこんな風にカスタムしたら格好良さそうです。
カプチーノと同じF6Aエンジンに換装し、FRにし、5MTにし、4輪ディスクブレーキにし、大径アルミホイールと扁平タイヤにし、エアロパーツを装着……。
日本でアメリカンピックアップというと、
フォード・モーター F-150、
シェヴォーレイ スィルヴェードウ、
シェヴォーレイ アヴァランチが有名ですね。
憧れるけど、でもすぐ壊れるし、燃費も悪いし、税金も高いし、維持費も高いからなあ……という人には、日本メーカーによる北米専売モデルが良いかも知れません。
・トヨタ自動車 タンドラ
・日産自動車 タイタン
・本田技研工業 リッジライン
信頼性抜群の日本メーカー。でもアメリカナイズされており、意外性も楽しめる。
特に日本ではピックアップは今や軽トラにしか存在せず、純粋なピックアップはほぼ絶滅状態にあるので、それでも欲しい人はこれらの平行輸入車が打って付けでしょうね。
三菱自動車工業 トライトンが売れていれば、これらも日本販売が実現したかも知れないのですが…。
ローライダーやキャルルックやUSDMの素材としてもピックアップの需要はあり、
トヨタ自動車 ハイラックスや
マツダ Bシリーズや
日産自動車 ダットサンピックアップ辺りは人気です。
こちらは、フルサイズよりは、3~5ナンバーサイズが定番ですね。
個人的には、
トヨタ自動車 bB・オープンデッキが欲しいですね。
外装をコーラルブルーにオールペンし、エンブレムをサイオンのそれにし、ホイールを
ラブラーク ラッキースター・T-REXにし、前席をラッキースターがOEMした黄色いレカロシートにし、バックウィンドウには
ムーンアイズのステッカーを貼り、ルーフラックを付けてサーフボードを固定。
気分はカリフォルニア(^∀^)
今流行りの
ヘラフラッシュも良いな。
ボンネットを錆び錆びのラスティフードにし、それを強調するつやつやの白い外装、各スカートを艶消し黒に塗り、左フロントフェンダーパネルには文字ステッカーを乱雑に貼り、やや深リムの大径ホイールと扁平タイヤをツライチに履き、車高を下げ、ルーフラックを付けて
クロスバイクを固定。
…まあ、例によって買うお金もなければ置き場所もないのだけど、あれこれ妄想だけは広がりますw
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ピックアップトラック | クルマ
Posted at
2012/03/18 13:07:57