【画像】12月発売のスズキ 新型 アルトのデザインがあまりにも斜め上過ぎる件…
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2014年11月16日)
【衝撃】スズキ「新型アルト」が【これマジ?】な【70年代レトロデザイン】で【12月22日】発表!
(Ethical & LifeHack、2014年11月17日)
スズキ「新型アルト」の燃費はなんと【37km/L】達成!【アルトワークス】も【15年3月】復活!
(同、2014年11月22日)

キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ッ!!
す、凄い!!
本当にこんなデザインで出るんですか!?
スズキは以前、アウディで働いていた日本人デザイナー・
和田智(さとし)氏を迎えて、新たなデザインアイデンティティを確立した上で、それを全車種に拡大していく……と発表があったのを思い出しました。
・未来の日本をデザインしよう
(日経ビジネスONLINE、2009年9月15日~2011年6月14日)
・スズキ「新型ワゴンR&アルト」は【AUDI流デザインに】?【ハイブリッドで燃費40km/L】!
(Ethical & LifeHack、2014年6月22日)
ネット上での反応は冷ややかで、
「
貧乏人ご用達の軽自動車に、高級外車みたいなデザインなんて、却って惨めだろ」
「スズキもシングルフレームグリルを採用するのか」
等々と言われていました。
そんなニュースも忘れていた頃に、新型アルトが12月12日に発売するという発表です。
これが和田氏のデザインによるものかは不明ですが、中々に衝撃を受けました。
これは良いですね!
今の時代軽自動車はまるで恐竜の進化のように大型化・高級化・高額化・多機能化・過装飾化の一途を辿っており、それはそれで良いことなのですが、一方で軽本来の気楽さが薄れつつあるとかねがね思っていました。
だからこそ、N-BOX+やハスラーみたいなおもちゃ感溢れる軽に、個人的に惹かれるのですね。
・最近、軽自動車がやたらと大型/高価格化してるけどどういうこと?
(乗り物速報、2014年11月22日)
それが先代から良い意味でチープな雰囲気になってきましたが、新型ではそれを一層推し進めたものになりそうです。
(勿論、本当に安っぽいのと、安っぽく見えるのとでは、根本的に異なります)
プレスラインを縦横に入れて大きなうねりを作り、流麗な面に更に抑揚を加えるのが、今の流行り。
しかし新型アルトは、それとは逆行するもの。
よく見れば直線や直角や鋭角は一切ないにも拘わらず、箱感・塊感があります。
それよりも、一目見て、何とも懐かしい気持ちになります。

箱っぽいシルエット、角型ヘッドランプ、オフセットされたフロントグリル、水平を保ちつつも後端でいきなり尻上がりになっているウエストライン…。
どう見ても、往年のセルボやフロンテですよ!(゚∀゚;)
懐かしいいい! 懐かしすぎるううううう!!

と同時に、ウエストラインについては、1960~70年代のマッスルカーみたいでもありますね。
これも懐かしい要因です。
グローバル化の進む昨今、自動車は各社コモディティ化が顕著です。
それへのカウンターとして
「外観はクラシカル、性能は最新」というパイクカーを求める声が囁かれており、実際欧米車メーカーからそういった車種が発売されて一定の人気がありますが、その需要の受け皿ともなり得ます。
アルトラパンやヴィヴィオビストロやミラジーノなどに続く、久々の軽パイクカーです。
外装色は、赤がイメージカラーのようです。
メタリックではなくソリッドカラーなのでしょうか? これも懐かしいですね。
しかも黄色や水色といった明るい色の設定もあるようです。勿論実際に売れるのは白・黒・銀なのでしょうけど、設定されているというだけで違います。
華やかで明るくて活発なイメージが良いですね。

例によってツートーンカラーの設定もあるようです。
今の軽の流行りですね。
それが新型アルトの場合、リアハッチだけが黒くなるという変化球。これは面白い。
フォルクスヴァーゲン up!や、ボルボ車のようでもありますねw
只、先日マイナーチェンジしたワゴンRに搭載されているマイルドハイブリッドシステム「
S-エネチャージ」は、搭載しない模様。
高額化や多機能化はアルトにとって本意ではないということなのでしょうかね?
それでも燃費は37km/Lに達するそうです。
スズキのことだから、きっとその分激しい軽量化をしていることでしょう。鋼板を薄くしたり、装備を削ったり、後席ヘッドレストがなかったり、サイドカーテンエアバッグがなかったり、燃料タンクが小さかったり、タイアが小さく細かったり、ビスや溶接を減らしたり、金属を減らして樹脂をふんだんに用いたり…。
もっとも軽とは、コンパクトカーのような使い方をするためにあるのではないのだから、それで構わないのでしょう。
ましてアルトは、ワゴンRやスペーシアなどのような、豪華さを追求した車ではない。
そして、ライトウェイトスポーツカー好きとしては気になる、スポーティグレード。
スズキにはスイフトスポーツというホットハッチがあるからか、それ以外のスズキ車には、スポーツカーと呼べるものが長らくありませんでした。
最後に見たのは、アルトラパン・SSでしょうか。
それが新型アルトに復活です。

これは意義深いですよ。
往年のアルトワークスの再来を思わせて感慨深いというのも勿論ありますが、他車種ではなく敢えてアルトというのが。
スズキで一番売れているのはワゴンRであり、話題性ではハスラーであり、旗艦車種はエスクードですが、スズキを象徴する車はやはりアルト以外に考えられませんからね。
これが売れれば、ゆくゆくは他車種へもスポーティグレードが展開されないかとか、或いは噂のみの二代目カプチーノが実現しないかとか、夢が広がります。
スズキを支え、スズキを象徴する、歴史ある車。それがアルト。
そのアルトが変わったということは、即ちスズキの変革を意味します。トヨタのクラウンが変わったのと同じように。
でありながら、庶民のための生活車という基本は、一切変わっていない。
変えべきる部分と、変わらない部分と…。
一新されたアルトには、これからのスズキの姿勢が表れていると言えましょう。
市販が楽しみです。
Posted at 2014/11/23 14:54:26 | |
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