このネタで引っ張りすぎてますね。
今回で最後にしたいと思います。
ここに紹介するクルマは、簡単に買えるクルマではありませんが、値段は関係なしに、気に入ったクルマをピックアップしています。
まずは比較対象の2台
ポルシェ・パナメーラとアストンマーティン・ラピードです。
4ドアサルーンをラインナップに持っていなかった両者が、同じ目的をもって世に問うたクルマですが、出来上がったものの魅力はまったく異なります。
私は明らかにラピードのほうが美しくて、所有する喜びを感じさせてくれると思いますが、どうでしょうか?
●アストンマーティン ラピード 6AT 2229.5万円
カッコは最高なんですが、さすがにこのサイズは日本ではもてあましますよね。
全長5019mm×全幅1929mm×全高1360mm、ホイールベース2989mm
車重1950kg
エンジンはV12DOHC 5935ccをフロントミッドシップに搭載。6ATミッションはトランスアクスル。
350kW(477ps)/6000rpm、600Nm(61.1kgm)/5000rpm
0-100km/h加速は5.2秒
このサイドから見たときの美しさがまたたまりません。
タイヤはブリジストン ポテンザS001、サイズはF:245/40R20 95Y R:295/35R20 105Y
●ポルシェ パナメーラS ハイブリッド 8AT 1483万円
全長4970mm×全幅1930mm×全高1420mm、ホイールベース2920mm
車重 不明
エンジンはV6直噴DOHC2994cc、245kW(333ps)、440Nm
モーターも含めたシステム出力は、279kW(380ps)、580Nm
0-100km/h加速は6.0秒
アストンマーティンと比べると全体的にボテッとしていてシャープさに欠けます。
タイヤはミシュラン PilotSport F:255/45R19 100Y R:285/40R19 103Y
デザインでいったら、このクルマを抜きにすることはできないでしょう。
ぜひ乗ってみたい1台です。
●レンジローバー イヴォーク クーペ ダイナミック 6AT 598万円
全長4355mm×全幅1900mm×全高1605mm、ホイールベース2660mm
車重1730kg
エンジンはフォードエクスプローラーと同じで
直列4気筒直噴1998ccターボ、通称「エコブースト」エンジン
240ps(177kW)/5500rpm、340Nm(34.7kgm)/1750rpm
エクスプローラーに比べるとわずかにスペックダウンしていますが、イヴォークのほうは最大トルクをわずか1750rpmで発生しているので、より低速トルク重視になっていると思われます。
それでもGTIと同じ2リッター直噴ターボながら、スペックではかなり上回っています。
大径20インチのタイヤが下側の踏ん張り感を出しつつ、サイドのグラスエリアを狭くして、上屋を軽快に見せているところがスポーティーな感じでいいですね。ルーフは明るい色を選択すれば、後ろに行くに従い狭まるグラスエリアが強調されていいじゃないかと思いました。
タイヤはコンチネンタル CROSS CONTACT UHP、サイズはFRともに245/45R20 103V
その他気になったクルマたち
●メルセデスベンツ SL550 BlueEFFICIENCY 7AT 1560万円
昨年のモーターショーにも、こういったマットなカラーのクルマがいくつかありましたが、カッコいいですね。
こちも先に紹介したEクラスと同じ、レーダーセーフティーパッケージが標準でつきます。
全長4612mm×全幅1877mm×全高1314mm、ホイールベース2585mm
車重1785kg
ほぼオールアルミのボディにより、軽量化が計られています。
ワイパーはウォッシャー液の水滴が廻りに飛び散らないよう、ゴムブレードに多数の穴があけられていて、ワイパーが上がるときには上側の穴から、下がるときには下側の穴から噴射するといった、きめ細かな装備もあります。
エンジンは4633ccV8直噴DOHCツインターボでアイドリングストップ付き
435ps(320kW)/5250rpm、700Nm(71.4kgm)/1800-3500rpm
ハンズフリーアクセスといって、BMW3シリーズと同じように、バンパー下に足を近づけるとトランクオープンできる機能がありますが、SLはクローズまで足でできてしまいます。
タイヤはダンロップSP SPORT MAXX GT
サイズは F:255/40R18 95Y、R:285/35R18 97Y
メッキの使い方といい、上下のコントラストといい、エレガントという言葉がぴったりとくるインパネ。
●プジョーRCZ RHD 6AT 399万円
デビューから2年が経ちますが、デザインは全然色あせていないように感じました。
全長4290mm×全幅1845mm×全高1360mm、ホイールベース2610mm
車重1350kg
エンジンは1.6リッター直噴ターボで
156ps(115kW)/6000rpm、240Nm/1400-3500rpm
カタマリ感とルーフのラインがいいですね。
タイヤはコンチネンタルContiSportContact3、サイズはFRともに235/45R18 98W
ダッシュボードには、プジョー・テクノ・テップという人口皮革が張られていて、縫製のステッチが手づくり感を醸し出し、上質さを感じさせます。
パッケージオプションをつけると、本皮になります。
シートはナッパレザーです。電動で、運手席側はメモリー機能付き。
●シトロエンDS5 未発売
こんなデザインのワゴンは日本のメーカーには作る技術はあっても、売り出そうという意欲はまったくないでしょう。
タイヤはコンチネンタルContiSportContact3、サイズはFRとも235/45R18 98W
インパネのデザインもカッコいい... 中に乗れなかったのは残念!
フロント、リア、バックドア3分割のルーフガラスになっていました。
今回も1日見ていても飽きない、楽しいイベントでした。
輸入車の個性はスゴイですね。国産車は残念ながら私の心の琴線に触れるデザインのクルマは1台もありませんでした。