• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2012年06月09日

249:トヨタ カローラについて(その4)

 前回カローラの歴代モデルの中で相対的に最も高いレベルに達していたのではないかと、7代目E100型を話題にしました。このモデルは全長、全幅、全高、車重と全て前モデルを上回る唯一のカローラでしたが、拡大幅が最も大きかった訳ではなく、トップの座はカローラ9代目、2000年に登場したE120型に譲ります。



 特に注目してもらいたいのが、全高が先代1385mmに比べて1470mmと10cm近く背が高くなっていることです(こちらの表を参照)。カローラを話題とした一回目のブログでも触れたように、全高はスタイリングの面からも他のパラメータに比べて増加しにくいのですが、ここを大幅に拡大してきたことから、E120型がそれまでのカローラと成り立ちを大きく変えてきたことがはっきりと分かります。少し長いですがwikipediaから引用すると、

~プラットフォームやエンジンが一新される。
・「New Century Value」(NCV)という新コンセプトを掲げ、セダンのGT系グレードおよびカローラレビンなどのスポーツモデルは廃止された。
・セダンのエクステリアデザインに関しては、トヨタの欧州デザインスタジオの「EDスクエア」(旧・EPOC)案がベースとなっている。
・フロントグリルのエンブレムはそれまでのカローラ(花冠)マークからNCVを図案化したものに変更。
・FF(前輪駆動)車用のリヤサスペンションは軽量化と合理化、走行安定性向上のため、カップルド・リンク方式のトーションビーム式となり、4WD(4輪駆動)車用にはバイザッハ・アクスル方式のダブルウィッシュボーン式独立懸架となる。
・4ドアセダンのCd値は前期型、中期型、後期型共に0.29を達成した。
・カローラにとっては初の横滑り防止機構(VSC)やトラクション・コントロール(TRC)といった安全装備が採用された。
・搭載するエンジンに関しては、ガソリンエンジンは全て新開発となっており、いずれもVVT-iに対応したDOHC16バルブ機構を採用する。カム駆動はタイミングチェーンを採用している~

 私もE120型が登場した際には、その革新ぶりに感銘を受け、曲面を多様して、フラッシュサーフェース化されたエクステリアデザインにはトヨタの本気度が伺われて、個人的には歴代モデルの中では最も好きな一台です(世間一般での人気はそれほどではなかったように思いますが)。

 この次のモデルからは、海外と国内ではモデルを作り分けることになり、またカローラ ●●というように、派生モデルで車名を区別して販売されるようになりました。なので、開発における力の入り具合も加味すると、このE120型は「カローラ」というトヨタの中核モデルの、実質的な意味で最後を飾るクルマであったと言えると思います。
ブログ一覧 | 日本車 | クルマ
Posted at 2012/06/09 22:49:49

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

北海道最南端の白神岬と松前城の桜  ...
kitamitiさん

200万弱なカババトヨタ エスクァ ...
ひで777 B5さん

横浜·港町·また並べちった.🚘🚘
すっぱい塩さん

部屋着
もへ爺さん

朝の一杯 8/25
とも ucf31さん

夫婦揃って北海道三笠市でマッタリし ...
エイジングさん

この記事へのコメント

2012年6月9日 23:55
こんばんは。

これは、前回のブログのコメントで褒めたE100の次の次、のモデルですね。
見直すと、確かにこのモデルは格好いいですね。
ひとつ前のコストダウン見え見えのモデルの反省が生きていて、開発陣の本気度が高いですね。

この時代は、まさか10年後に、プリウス、という同じ会社のハイブリッド車に販売トップの座を奪われる、とは想像できなかったですね。
コメントへの返答
2012年6月10日 9:29
コメントありがとうございます。

この代のカローラの本気度は高かったと思います。いろんな意味を含めて欧州車の水準に到達する(した)のではないかと当時思っていました。

しかし、その後もゴルフを代表とする欧州の大衆車がその価値を失っていないのに係わらず、10年でカローラは、すっかり色あせてしまったのは、ひとつの選択されるべき道筋としてはありえたのでしょうが、マツダがSKYACTIVEなどの技術革新を進めて、アテンザやアクセラといった現行のガソリン車を魅力的なクルマとして提供し続けていることを思えば、やはり残念な気がします。
2013年12月26日 16:43
初めまして。

このころからですね。トヨタが全高を上げてきたのは。
最初に全高を上げたのは最終型のビスタで、それまで1400mmくらいだったのを1500mmまで上げて作ってみたらどうかと和田さんが提案したのが始まりだそうです。
ビスタはグラスエリアを広げることでベルトラインはそのままルーフの高さだけを変更してしまったためダメなデザインになってしまいました。カローラはルーフと同時にベルトラインも引き上げたので高く感じさせないスタイリングが印象的で、今見ても十分通用するデザインだと思います。
コメントへの返答
2013年12月28日 14:44
コメントありがとうございます。ビスタが登場した時は、ある意味衝撃的でした。機能を優先したその車高と、引き換えになったデザインのアンバランスさの両面で。当時は使い勝手を無視した低車高の車ばかりでしたから、個人的には好意的に見ていたことを思い出します。今は上手く室内空間とデザインを両立させた車が殆どで、そういう意味では技術も進歩してるのだなあ、とコメントを読ませていただいて改めて思った次第。この世代のカローラは相対的にみて世界トップクラスであったと思います。昨今はドイツ勢(ゴルフ)にすっかり水をあけられてしまいましたがね。

プロフィール

「久しぶりの投稿です。」
何シテル?   03/21 11:29
yutty1325です。シトロエンC5からの乗り換えで、ボルボS60に乗っています。下手の車好きです。ブログにはクルマを中心とした話題を取り上げていきます。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

デジタル一眼を引っ張り出してきました 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2013/10/10 23:27:42

愛車一覧

ボルボ S60 ボルボ S60
2011年3月にシトロエンC5(2001)より乗り換えました。10年のクルマの進歩を感じ ...
日産 スカイライン 日産 スカイライン
2台目の所有車。国産車はこれが最初です。96年~01年にかけて乗ってました。軽快な身のこ ...
フォルクスワーゲン ジェッタ フォルクスワーゲン ジェッタ
初めての自家用車。米国赴任時代に中古車として入手して、94年~96年にかけて2年間普段使 ...
シトロエン C5 シトロエン C5
2001年~2011年まで所有。子持ちの自家用車としては使い勝手が良く、ハイドラクティブ ...

過去のブログ

2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation