前回新型クラウンを話題にしましたが、最近の日本車のデザインはどれも結構優秀ではないだろうかとの印象を強く感じています。過去(それも数十年というスパンですが)には、欧米のクルマの模倣が主流であったり(剽窃ではありません、念のため)、あるいは欧米のデザイナーにデザインを委託する、デザイナーを招聘するといったことも行われた時代もありました。そのような時代の日本車はやはり欧米車をどことなく感じさせたり、出来の悪いクルマは劣化コピーと言われてもしかたがないものもあったかと思います。
しかし、いつ頃かそのような批判は影を潜め、そのもののデザインの優劣が論じられるようになり、一つの勢力として欧米車と比較され存在感を発揮するようになりました。そしてこの20年程では、最も端的な例を挙げるならばプリウスを代表とするハイブリット車、空間効率を最大限に追求したミニバン、マイクロカーとしての極北の存在である軽自動車など、世界中にどこにもない個性的かつ優秀なデザインのクルマを生み出すようになったと言えます。
そして最近さらに感じるのは、セダンやワゴン、スポーツカーといった伝統的なカテゴリにおいても、欧米のクルマに匹敵あるいは凌駕するデザインのクルマが、割りと普通に登場するようになってきたということです。何をもってそう感じているのか、以下に例を挙げます。
皆さん如何でしょうか?メーカーは別々ですが、どれも正直格好良いと思いませんか。真に価値のある進歩や成果といったものは、一朝一夕には達成できないのが普通です。何年、何十年の継続的な努力の積み重ねが重要で、ある時期になって目に見えるものとして(唐突感を持って)、みんなの前に立ち現れてくることが多いのだと思います。日本車のデザインもそういった偉大なる進歩のひとつといっていいのかもしれません。
了
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Posted at
2013/03/10 15:28:25