
あとでかく!。
*今回は大物、但しプリウスさんネタでは、無い・・・。
■追記
岐阜県、美濃加茂市。
飛騨川と木曽川が合流する、岐阜南部に位置する風光明媚なこの街に。
音的な問題を抱えている、家がありました。
依頼者は、佐藤(仮名?)さん。

*イグさんのBlogより無断借用。
音的な問題を解決すべく、一人の匠が挑戦します。
今回の「匠」は、eucalyptus.さん。

みんカラ登録歴、10か月。
「フロント4ch」だの、「MySpeakerを使ったTA合わせ」だの、「サイン波入れたらアンプ壊しちゃったテヘ」だの、音的に問題行動が多い匠です。
むしろ悪匠かも知れませんが、本人は「ノーマル」だと言い張っております。
さて。
問題の物件を見ていきましょう。
全体像。

テレビの脇のしょぼくれたオーディオシステムです。
スピーカー部。

スピーカーは、タンノイの「Mercury F1C」。
バスレフポートは開けてありました。
コスト掛けたくなかったらしく、ふつーの壁に使うブロックでスピーカーを持ち上げています。
ハーネス部。

なんかふつーの銅的な香りがするスピーカーケーブル、ですね。
さて、今回の依頼人の希望は、以下の通りです。
・低音をどうにかしたい
・スピーカーの置き方をどうにかしたい
・プリウスさんで効果があったので、銀ベースでハーネスをどうにかしたい。
・AirTunesに対応したい
・つーかいちいち電源入れるの面倒なので、電源を一括制御したい
・聞き比べの為に、SWの電源を個別制御したい
・・・なんかえらく贅沢な要望です。
さて、今回依頼人が用意した予算は、「10万円」。
匠は、これをどのように活用するのでしょうか?。
1.低音をどうにかしたい
匠は、「まぁタンノイにはタンノイのSWでしょ」的ノリで、オンラインショップに注文。
TS10という型番のものが、あったのです。
・・・が、まさかの「ディスコン」。
オンラインショップ、というかぶっちゃけ「敬光堂」さんに電話して、オススメなサブウーファーを紹介してもらいました。
選択したものは、「FOSTEX CW200A」。
20cm、パワードサブウーファーです。
んで、本日着弾。

パワードだけあり、かなり重量があります。
2.スピーカーの置き方をどうにかしたい
これは、「サブウーファーの上に置いちゃえばいいんじゃね?」と、安易に解決。
3.銀ベースハーネス
SHARKワイヤーのスピーカーハーネスと、大須のオーディオ屋で安く売っていたRCAケーブルを組み合わせることに。
4.AirTunesに対応したい
いろいろ候補があったのですが、最終的に「一番安い」のが、「Apple Airmac Express」でした。

しかもApple Storeで買うのが一番お買い得。
匠は、AppleのD/Aを全く信用していないので、ついでに小さなDACを導入。
AirMac Expressは、iPhoneから設定できます。

便利な時代になったもんだ・・・。
無線LANに参加させ、DACがきちんとロックし、音が出ることを確認。
5.電源制御と、SW電源個別ON/OFF
世の中には、「PC電源連動タップ」という、便利な製品があります。
こいつに更に、リモートスイッチを付けて解決の方向。

「パソコン以外には使うな」とか書いてありますが、気にしない気にしない!。
そしてオーディオはホスピタルグレードケーブルが云々も、気にしない!。
使い勝手優先です。
さて、実際の施工に入ります。
まず匠は、このどうしようもなく散らかった部屋を、片づけていきます。
掃除サボっててホコリが凄いので、ハンディ掃除機でガンガン吸い取っていきます。
んで、ここまでキレイキレイに。
既存スピーカーや、オーディオシステムを一旦撤去します。
今迄使っていたスピーカーケーブルは、オーテク製。

そんな安物では無かった記憶があるのですが、、、まぁSHARKワイヤーよりは安いと思う。
さて、アンプが取り出せたので、ここで連動タップに電流閾値を覚え込ませます。
平行して、サブウーファーを開梱。

20cmのクセに、、、デカい!。
でもクルマ用に比べると、小さいです、こんなんでホントに鳴るの!?。
さて、今回の家は、アパート。
低音を他の部屋に漏らすわけにはいきません。
なので、防音、制振には気を使います。
匠がバロー(ホームセンター)で適当に見繕ってきました。
これに、オーテクのインシュレーターを使って、サブウーファーのフローティング化を図ります。
構成は、「メモ紙」+「発泡ゴム」+「インシュレーター」+「インシュレーター汚れ防止の紙」。

メモ紙は、発泡ゴムがフローリングにこびりつかない為の工夫。
えぇ、借りてる家なので、気を使いますとも。
さて、インシュレーターの準備も整ったところで、スピーカーケーブルの配線、です。
使うのはSHARKワイヤーの太い奴。

今回は、「アンプ」→「Mercury F1」→「サブウーファーのHi-Z入力」と配線します。
まぁ、FOSTEX推奨のやり口なので、問題は無いでしょう。
スピーカーとサブウーファー間のケーブルは、前回ゆーさん施工のプリウスさんケーブル交換時の余りモノ、てのはナイショです。
さて、剥きにくいケーブルと格闘しつつ、ケーブルを繋げていきます。
スピーカーとサブウーファーは、こんな感じで。
サブウーファーとスピーカーも、物理的に設置していきます。
足元拡大。

なんつーか、メモ紙が貧乏臭い、、、まぁいいか。
さて、スピーカーのインシュレーターですが、今までは「ゴム」+「ピンインシュレーター」でした。
今回は、ゴムを廃し、制振の丸い奴でサブウーファー上に設置します。
完成!。
次に、CDプレーヤーへの配線です。
えぇ、銀ケーブルを使います。

今までCDプレーヤーの配線に使っていた、EOSマンさんから貰ったケーブルは、AirTunes用に転用。
ホントはこっちも銀にしたかったのに、、、在庫無かったのです。
現在発注中。
んで、アンプ側配線完了。

なんつーか、極悪配線になってます・・・。
音を出してみます。

無事、鳴りました。
さて最後に。
匠お得意の「MySpeakerによる音調整」です。

MySpeakerの本来の使い方は、こんなんです。
クルマのTA合わせ用ではないのですよ本当は・・・。
測定結果、以下の設定となりました。
・サブウーファー
・位相リバース
・ゲイン1時
・カットオフ150Hz
・スピーカー
・バスレフポート塞ぎ

位相回転もスイートスポットでは良い感じ、F特も多分バッチリです。
んで、完成!。
無事、3WAYで変態マルチアンプなシステムができあがりました。
音は、、、今まで曇っていた中域がハッキリ、、、ってこれは銀の影響だと思います。
F特を合わせたので、サブウーファーのキャラは立っていません。
自然に低域を持ち上げています。
ですが、、、なんということでしょう。
「bass i love you」というヘンな曲掛けると、「隣の部屋からも低音だけ聴こえる」という事態に。
・・・フローティングが甘いようです。
ですがまぁ、満足。
エージングをしなければ真価を発揮できませんが、これからの音の変化が楽しみです。
以上!、きわめてノーマルなホームオーディオのお話、でした!。