
これはもう完全に「自論」ですが。
オイラ的には、「ホームオーディオが熱い」のは、「70年代」だと思います。
デジタルな風が無く、でもICだのTrだのが登場し、測定環境も充実、「アナログテープ」の特性が解析され尽くして、「スタジオと同じ音」をユーザーが手に入れることが出来る環境が出来た、のが70年代、かと。
その後、「PCM」だの「過度の測定」だの「過度のHi-Fi」だのが流行ってしまい、またレコードとCDの関係とか、「リファレンスとしてこれはどうよ?」的な話で一時期沈んだのが80~90年代、んで00年くらいからスタジオが「レコードを切り捨てた」新しい環境に移行し始め、「フルPC」で完結、な現在に至っている、とオイラは思ってます。
んで、70年代のホームオーディオ。
オイラはもちろんリアルでは体験しとりません。
が、父親がハマってました。
実家に残る資料を基に、色々愛でてみましょう。
まず、実家。
2階に「家から設計して入れた」タンノイのアーデンが眠っています。
音が出なくなって25年くらいか、オイラは音を記憶してません。
ちなみにこんな酷い扱い。

タンノイはイギリスのスピーカー/PA屋。
今でも多分TEACが輸入代理店。
コイツは38cmウーファー/16cmスコーカー、同軸、という「バケモノ」。
カー的に云うと、15インチウーファーのコアキシャルです、もうクルマとか無理!な世界。
が、鳴りません。
理由は後述。
まぁ、当時から実験機種はありました。
そして、サラウンドも。
これは、「レコードに高帯域で変調した音入れて4chを実現」な「CD-4」デモジュレーターの裏側。

なんで裏向いてるか?、大震災でひっくり返ってそのまま片した、からです。
もう使わないし。
メインアンプはラックスA3500、これは本日まさかの衣類に埋もれているので撮影できず。
これも大震災で落下、現在は床の上、父親が老後の趣味で直すそうで、頑張って!。
んでスピーカーはもう1組。
JBL ディケード L26。
こいつは応接間にあります。

父親の主義は、「スピーカーは2WAY」。
当時から4WAYとかありましたが、ネットワークが複雑になるので、父親は避けていたようです。
また、「音場の広がり」がやっぱり4WAYとかだと少なくなりますね、「スイートスポットの広さ」と云いますか。
んでこれはオマケで出てきたオープンデッキメンテナンス用超怪しい液体。

金属とゴム用、オイラも使った記憶がありますw。
で、L26、父親曰く「コダワリのオレンジ」なサランネット。

スタジオシリーズじゃないからか、JBLのロゴは黒いです。
サランネットは外れます。

ツイーターとネットワークは一見「無事」ですが、「交換要るだろ」とのこと。
ツイーターは「コーン紙ごと交換」になるだのなんだの。
で、致命的なのはウーファー。

70年代当時、「ウレタン」なエッジを持つウーファーが多かった、のでした。
コイツ、10年持ちません。
実はアーデンもこんな感じでボロボロ。
全体像も酷いもんです。
まだ少し「残っている」下の部分拡大。
今でも順調に「劣化」は進んでいるらしく、サランネット外しただけでこの有様。
まぁ、両方とも復活させますがね。
現在作戦練っております。
んで、70年代話。
父親は収集家です。
なので、マニュアルとか取ってあります。
先日ワガママ云って、一式出してきてもらいました。
こんなの。
アーデン繋いでたスピーカーコードは、まさかのソニー製。
今、、、「取説」に「ロググラフ」出して、「特性いいぞ!」とかやってるスピーカーケーブル、あるでしょうかね・・・。
んで、「ラックスキット」のカタログも。

親のラックスA3500は、キット、つまり自分で組み立てろ、な製品なのです。
ちゃんとカタログに載っています、つーか今基準だと「安い」!。
E12、パワーコントロールキットも、実家のどこかに眠っています。
JBLのカタログ。

当時はサンスイが輸入してたのですね。
サンスイ、、、無くなっちゃいましたが・・・。
まぁ、A3500。
一式資料残ってます。
当時、秋葉原にラックスの測定屋さんがあり、母親のクルマで父親がアンプ抱えて秋葉原まで乗り込んだの、今でも夫婦間の語り草です。
タンノイのカタログ、当時「Arden」「Berkeley」「Cheviot」「Devon」「Eaton」と、ABCDEな商品展開でした。
父親曰く、「HPD385Aは名機」だそうですが、じゃあArden2のアルニコは?とか細かい事は気にしない。
取説は共通みたいです。
んで、オイラがなんで「70年代は熱い」と云っているか、ですが。
実はオイラのオーディオ教科書は、黒と赤の2冊。

・ステレオサウンド 77冬
・ステレオサウンド増刊 LUX
こいつ、中高時代に読みふけってました。
写真には参考用に買った「現在のステレオサウンド」と、オイラのもう一つのバイブル「サウンドアンドレコーディング 1999年11月号」です。
ステレオサウンド、77冬。

中身熱すぎます。
敢えて言いましょう、「ホンモノの」ダイヤトーン。
OTTO、サンヨーのサブブランド。
ソニーはELカセ推し。
当時から「高い」オーディオはありました、但しこれオープンテープでスタジオ用じゃね?みたいな。

その割に「76cm」が無いな・・・。
んでもう一冊、LUX。
もういきなり「存在定義」からです。

これ見ると、「趣味性」を付加したのはラックスが最初だの云々。
確かにキットとかあったし、Tr/真空管とアンプ構成を変えて色々出しています。
今じゃすっかり高級メーカーですが、、、当時は楽しかったっぽいです、色々と。
で、「製品の方向性」によりマーク使い分けていたそうで。

残念ながらオイラに馴染みがあるのは、これのどれでもなく「LUXKIT」ロゴですが。
この特集、最後まで飛ばしています。

じっくり、、、読みたくなりません?。
んでサンレコ、YMO特集。

いきなり2インチテープ。
こっちは99年なので、、、まぁ5.1ch黎明期の設備とか。
mp3が流行り出した時期でもありました、当時エンコードに「1曲10分」とか掛かっていたのを思い出します。

平沢進氏がmp3配信を始めたやりざま、な記事。
winamp懐かしい!。
んで、70年代、20代の父親がハマったホームオーディオ、そして収集の道は。
息子に全く生かされてません。
まず収集、ソフトシンセとか、もうダメな雰囲気w。
息子のマニュアル等書類整理状況、つーかせめてシンセの箱かたせ!。
息子の20代は、ニアフィールド、というと聴こえは良いけど、単なるデスクトップミュージックです。
ヤマハのNS-10MMでした。

この後社会人になりスピーカーだけaudio proのimage11にバージョンアップしましたが、、、今はEOSマンさんとこに。
アンプ、Triode VP-Mini84。

特性?知らない。
ま、つーわけで。
70年代のオーディオ、掘り下げると楽しいですよ!。
でも中古でも高いし、ヴィンテージにはリスクがつきものなので色々お気をつけて!。