
BTCC(British Touring Car Championship) イギリスツーリングカー選手権
ETC (Europe Touring Car Championship) ヨーロッパツーリングカー選手権
DTM (Deutsche Tourenwagen Meisterschaft)ドイツツーリングカー選手権
1993年
四つ葉軍団、ドイツに殴りこみ・・・

アルファロメオ155GTA
アルファロメオ155Q4をベースに1992年にイタリアツーリングカー選手権(ITC)・スーパーツーリズモクラス参戦用に開発・制作。
1987年アルファロメオがついにフィアット傘下に収まることが決定しフィアット傘下に収まる以前から開発が進められていた164以外全ての新車開発がフィアットのコントロール下で行われるようになり75の正当な後継モデルとして開発される予定のモデルはティーポ2/3プロジェクトによりフロアパン等の基本コンポーネンツ以外の部分も大幅に共有することになった。しかしIDEAデザインによる他兄弟モデルとは明らかに異なるテイストを持つボディデザインとエンジンだけは存続が許された。
フィアット傘下に入ったアルファロメオが初めて世に問うた155・・・しかしアルファロメオ155は十分なサスペンションストロークを活かしてクルマのロールを活用しながら曲がることこそがコーナーリングの真理とするアルファロメオの考え方と逆の少ない姿勢変化でシャープに切れ込むように曲がることを良しとするティーポシャーシーとがうまく融合することが出来ずに中途半端でギクシャクとする完成度の低いものとなってしまい世界中のジャーナリストたちから酷評を浴びる結果となってしまい世界的な155の販売成績は芳しくなかった。

アルファ・コルセ155V6TI1993年ニコラ・ラニーニチャンピオンカー、マニファクチャーズチャンピオン獲得
思い悩んだフィアットは、155にもっと強烈なイメージを与える為に92年ITCを席巻したアルファ155GTA。
93年にはさらに戦闘力を強化した155V6TI4台がDTMに参戦する。
エンジンは新開発の2.5LV6NAアルファコルセが一から起こした全く量産とは別モノをフロントに縦置き搭載。シャシーもスペシャルメイド。
しかしレースでは勝利しても155のセールスは一向に好転しなかった。
155はその後95年のマイナーチェンジで全車種ブリスターフェンダーをより強調したワイドボディとなりフィアットは完全にアルファロメオのコーナーリング哲学を封じ込め足回りを締め上げロール剛性を引き上げ、グリップ重視のワイドタイヤとクイックなステリングの組み合わせでロールすることを許さないサスペンションはタイヤのグリップだけでクイックな感覚をドライバーに与えることになってしまった。
いくらフィアットの一部門になってしまったとはいえフィアットグープの中におけるスポーティーなアルファロメオの位置づけは間違いではないのでしょうけれどもそれはアルファロメオ一流のコンセプトに基づいた上に成り立つべきものだったのでしょう。
また実用セダンとしても155はFF化によるメリットで居住性の良いスペース効率の良い広い室内やハイデッキ化されたトランクによる荷物の積載能力の高さ等十分に魅力的なクルマに仕上がっていたと思います。
やはり闘うクルマ、アルファロメオは色々諸事情も含めて魅力的ですね♪
先日、目に止まった程度の良いシルヴァ改め・・汁さんの155TS8Vを見てからなんだかむずむずしていて昔の資料引っ張り出して見直してしまいました(爆)
何度も言うようですが、これだからアルファロメオはやめられませんね!
おまけ・・・
空飛ぶレンガ(Flying Brick)ETCボルボ240ターボ
BTCC850エステート/セダン

Posted at 2015/01/31 01:12:28 | |
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