ヨーストのブログ一覧

タイトルを見て「何!?」と思われたかもしれませんが…(笑)
決してオカルト系の話ではないです(多分)。

今年に入ってから、何を思ったか「まち」にハマるようになりました。
元々は名古屋愛(のようなもの)を語っていましたが、三回に渡って上京したり、あるいは大阪をよく知らない方を観光スポットに案内するうち、他のまち、特に地元大阪の難波に目が行くようになりました。

大阪と言えば、よく梅田と難波(所謂キタとミナミ)とで対比されます。



自分もそういう対比をしています。特に梅田は日常的に利用することもあり、非常に親近感を感じています。対して難波は、小さい頃直ぐ側に位置する日本橋によく行く事はあったものの、場所的な関係で最近までは殆ど行くことはありませんでした。

そして今年、難波はそれこそ何度も行きました。その中で、梅田と難波とに何か決定的な違いがある事を感じました(気付いたのでないところが重要)。

誤解を恐れずに言うと、
・梅田はどことなく空虚さを感じさせ、一帯に「ギッシリ梅田らしさが詰まってます」的な雰囲気の密さを感じられない

・難波はどこを見ても「難波らしさが凝縮してます」という濃い雰囲気を感じ、その空気に圧倒される


という感じでした。しかし、何故そう感じるのかがイマイチ分からず、ずっとその答えを探していました。

ところが、最近になって読んだ本にヒントがありました。

左の「辺境ラジオ」です。これは大阪の毎日放送で不定期で放送されている同名のラジオ番組を本にしたものです。
その中で、内田樹氏が「元々大阪は霊的には強力な都市で、近世までは上町台地の北端に石山本願寺(現・大阪城)、南端には四天王寺という巨大な霊的センターがあった」という趣旨の発言をされていました。

そこでピンと来ました(笑)　
ご存知の通り、石山本願寺は廃城となり、その跡地には大阪城が建てられました。
その事が要因の一つとなり、現在も難波は四天王寺からの霊力が及んでいるのに対し、梅田は霊力の支配が受けられないでいる…

といっても、それだけではありません。二つの土地の来歴も関係しているのではないかと推測しています。
梅田も難波も、元を辿れば淀川などの河川からの土砂が堆積して生成した土地で、どちらも明治・大正までは一帯には田畑が広がっていました。

ただ、難波の側の千日前には墓地や刑場、火葬場が置かれていました。これらは明治の頃には廃止され、その跡地には現在に繋がる見世物小屋などが置かれるようになりました。


しかし、形の上では廃止とされても、そこに葬られた霊の力はそう簡単に消える事はありません。
現在までに、千日前の辺りでは何度も火災が起きて、建物が消失しています。
最近(といっても40年前)だと、千日デパート火災が分かりやすい例です。現在その跡地にはビックカメラがありますが、未だに煤けた幽霊が出るとか出ないとか…

勿論、霊力はそういった悪い方向だけではなくて、むしろ活気という良い方向に発揮されている方が強いと自分は思っています。
それが難波の隠れた魅力になっている、というのがひとまずの結論です(だからといって、梅田がダメだなんて言いたい訳ではないですよw)。


ここまで書いてきたことはあくまで推論であり、はっきりとした裏付けがある訳ではありません。何てったって、霊力の仕業だなんて言ってる訳ですから(笑)
で、推論ついでにこんな事も考えてみました。48グループ(国内限定)の劇場所在地と有名な寺社との位置関係です。
秋葉原(AKB)：神田明神
名古屋(SKE)：大須観音(12/17追記)、熱田神宮
難波(NMB)：四天王寺、生國魂神社
福岡(HKT)：太宰府天満宮
SKEとHKTは無理矢理感がありますが、もしかしたら…と思ったので挙げてみましたw

多分この話はまだまだ掘り下げられると思っています。当然これが結論だとも思っていません。
調べれば調べる程出てくるはずですが、とりあえず現時点での自分の考えをまとめる形でこれを書いてみました。

参考文献：内田樹・名越康文・西 靖「辺境ラジオ」 140B
　　　　　　 中沢新一「大阪アースダイバー」講談社