• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2023年06月28日

10振動クロノグラフを取り巻く最近の話題(自分だけ?)

10振動クロノグラフを取り巻く最近の話題(自分だけ?) もう時計は買わないかな~とかいいながら(案の定)お熱が出てきて(笑)、最近少し動いていました・・・
その動機となった二つの事情と現段階での一応の結論を書いておきたいと思います。

まず、最近自分の中で印象的なニュースは以下の2件です
・Zenith社、クロノマスタースポーツ発売と大人気
・GrandSeikoから新開発の10振動機械式クロノグラフ発売

1969年のエルプリメロ開発以降、50年以上も10振動クロノグラフを展開してきたZenith社は2021年にセンタークロノ針を10秒で1回転する、つまり1/10秒で計測可能にする機能を盛り込んだ新型をぶっこんできました(厳密にはその前にも同じムーブメントを使用した商品をこっそり出してはいた)。デザイン面でもタキメーター表示のついたセラミックベゼルを配した見た目某Daytonaに似たデザインもあってか、発売後バカ売れで一時はプレミア価格になっていたりもしました。値段は140万円ほど(2023年現在)で決して安くはないですが、内容を考えると納得できる価格だと思います。
この大人気でZenith社の認知度は確実に向上し、かつては時計マニアのみ知るブランド、から高級時計の一角に入ってきた感があります。Zenith愛好家としては喜ばしいのですが、売れた理由の一つがDaytonaに似てるから、ってのはちょっと微妙です・・・
なおこの時計に関しては自分は全く食指が動きませんでした。
新型のムーブメントは魅力的ですがエルプリメロの派生機ですのでそこまでプレミア感はなく、また自分にとって致命的なのは12時間積算計がないこと!です。これはセンターに1/10計測針を配した結果インダイヤルが永久秒針、60分積算計、クロノ秒針の配置となり、12時間積算計がなくなったからです・・・・。自分のクロノグラフ選択の一番の重要ポイントは12時間計があるかないか、ですのでこの段階で即落になります。

GrandSeikoの新型10振動クロノグラフ

これはかなり衝撃的なニュースでした。
まさかこのタイミングでGSが機械式クロノグラフ(今まではSpringDriveだけ展開)、しかも10振動を新たに登場させるとは…・
この情報を知ってから色々調べていましたが、Zenith社の独断場だった10振動クロノグラフに挑んできた、それもGSクオリティで急襲とはかなりの衝撃ですね。
最近のSeikoはかなり野心的で、魅力的な新設計の機械を登場させており、すでに3針用10振動ムーブメントである9S85があるのに新たに9SA5を登場させました。今回のクロノグラフ用ムーブメントはこの9SA5にクロノグラフ機能を付加させたようで、ここにきて9SA5の開発はクロノグラフへの発展を織り込んでいたのだと思われますね。
今回投入してきたクロノグラフ(ref.SLGC001)はすでに3月にジュネーブでお披露目済みでわざわざテンタグラフなる呼称を造語してまで出してきたものです。
パワリザ72時間とA5系統の特徴を引き継ぎ、もちろんGS規格を達成していますので、おそらく世界最高水準の性能を持った機械式クロノグラフと言えると思います。
ちなみにエルプリメロは仕様にもよりますがパワリザ50時間ほどとなっています(実は前述の新型エルプリメロは60時間超えらしいです)。

こうなるとクロノグラフ好き、GSも好き、10振動大好きの自分はもう黙っておれませんので、実機を観察してきました。

もうね、素晴らしいの一言です♪

深い青の文字盤は美しく、端正なフォルムはザ・クロノグラフといういでたちで、どことなく他機種に似ていてそうででも独自性が輝く素晴らしい仕上がりでした。
実機が展示用のものしかなく、触らせてもらったものの操作はほぼできなかったので感触は十分つかめませんでしたが、各パーツの仕上がりはもう言うことがなく、機能、外観とも難点がほぼ見つからないといったところ・・・。しかもフルチタン製(ベゼルはセラミック)でごついと思いきやかなり軽量で、装着感も良好でした。

じゃあこれ買うか?となると・・・・

まずお値段180万円は一見高いですが自分的な価値観からすると全くリーズナブルな価格と感じました。
たまたま装備していったわが最愛機Zenith Chronomaster GTが当時140万円ほどの時計でしたのでそこからしたら十分納得価格だと思わせる仕上がりです。
チタン製で軽量で傷がつきにくいなども日常使いに向いていますし、視認性も抜群で、裏スケで見えるムーブメントも見せることを前提に開発した機械でしょう、非常に美しいのです・・・。
でも・・・・
買わない決心ができました(苦笑)
資金面も難ありではあるのは正直なところですが、自分が欲しい機能のFlyback機能がない普通のクロノグラフなんですよね…・
しかもかなりデカ厚でその意味では使い勝手はやや悪い感じです。さらに今後の発展性を考えると例えばFlyback機能を追加したら確実に厚くなるでしょうからより使い勝手が悪化します。
さらに突っ込みいれるとしたらせっかく大々的に造語までしたTentagraph、と文字盤に刻むならフォント変えるとか色変えるとかエンブレム化するとか色気が欲しかったなと・・・

でもこういうマニアックな内容の時計を端正な作りで新規に投入してくるSeikoさんには素直に感謝です・・・・
ブログ一覧 | 時計 | 日記
Posted at 2023/06/28 12:46:27

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

関連記事

My FlyBack brothe ...
green_openmindさん

雨の日は時計を愛でる
green_openmindさん

時計の針の邪魔な部分
green_openmindさん

休みの日は仕事を忘れようファイナル ...
green_openmindさん

青の相棒〜私的セレクション時計
green_openmindさん

ポルトギーゼクロノグラフiw371 ...
白~い おぢ さまさん

この記事へのコメント

2023年7月1日 1:39
アムロ・レイの 「 ちょうど良いタイミング?でGSの10振動…」 のヤツですねッ♪

お早いレポートありがとう御座いまーすヽ(^o^)丿
やはり10振動マスターとしては放っておけない存在ですよねッ♪

クロノマスタースポーツ食指は動きました♪
インダイアルの配色とかも好きなんですよね~♪
ただ一つ前のブログタイトルを拝借すると~
マイナスポイトが3つ。
・裏蓋がスクリューバックでなくマイクロネジ。(安くても妥協出来ない)
・プッシャーがねじ込み式ではない。(ま、クロノタイムあるから50万以下なら妥協しますw)
・径が40mmオーバー。(普段42mmなんで直ぐ慣れますがw)
て、何を騒いでもポクには100マソ越えはムリなんで~「金額」いれるとマイナス評価は4つなんですが…w

GS10振動クロノ。
何時もなら美容院の帰りに巡回してくるのですが~今回は別のところへチョッと寄り道したのは言い訳で~正直180マソだとビビリって 「 買えないけど見せて♪ 」 っとおいそれと口に出せそうもありませんw
レポートありがとうございます(o_ _)o
発表時にコレのサイドの画を拝見した時点で…
リューズガードの 「 切り欠き(リューズの収まるところ)」 が真四角と言いますか…
円状(リューズに沿ってない)ではないことから正直チープに感じて…
green_openmindさんのSBGJ237などはリューズが埋まるイメージですが~あんな感じでリューズのサイドから覆い被さる 「 ガード形状 」 の意匠が好きなのでw(そこがマイナスw)
あとはプッシャーw
これ、同じセイコーの " 雫石スペシャル " ・ 「 NC77 」 式のねじ込みにして欲しかった…て、して貰ったところで買えませんがw(ここがマイナスw)
NC77にもマイナスポイントは沢山有るんですが~あのプッシャーの意匠は本当に美しかったです。
そしてgreen_openmind さんが指摘してくれているサイズ感…
直径43.2mm、厚さ15.3mm、きっと径は慣れる気がします♪
が、厚みは…タグ・ホイヤーでも思ったのですが~15mmを越すと…
と、自分はレインボーフライバックは好きですが~その機能を使い熟すことはにゃいので~ソレをGSに望むことはないですが~180マソ掛けるのであけば上記の3つとも妥協できないので~2割引いて貰えても購入することはありませんw

次はクロノマスタースポーツのレポートをお待ち申し上げております(*^^*)ゼヒゼヒ
コメントへの返答
2023年7月1日 23:42
コメ深謝です。
ご意見伺うとMAKOTOさんもそれなりに注目の新型だった様に感じますヨ。やはりなんだかんだ言って今のGSではイチオシの新型機ですし、この時代に新設計の10振動クロノ出すなんてとち狂ってますから(時計愛好家にはこの上ない刺激ですが)。
特にGSにはこれまで機械式クロノグラフがなかったので(SpringDriveは機械式と認定されない)、なんというかラインナップに妙な“穴空き”を感じていました。
そんな状況に既存の8振動クロノ用の機械(8R系とか)をハイチューンして乗せてくるかと思っていましたが、さすがGS、半端なことはしませんね・・・。
前にも触れたと思いますが現行の10振動3針ムーブメントの9SA5が出た時かなり衝撃を受け、かなり金策をしました(笑)。当時の自分の価値観では10振動の最新型、しかも見せることを想定して設計された美しい機械(ツインブリッジだし)で、これで手巻きだったら危なかったです(苦笑)。
今回テンタグラフの名前を纏って颯爽と登場した今回のクロノグラフですが、MAKOTOさんもご指摘の“厚さ”が最大のネックなのは完全に同意です。この時計の製作秘話みたいな記事も見ましたが、ガラス面と針の距離を極力狭め視認性と美しさにこだわった、とか技術者は言っていましたが、自分からしたらそれって薄く作るためになりふり構わずやったんでは?と思っちゃいました。
このキャリバー(9SC5)は製作経緯が3針用の9SA5にクロノ用の機械をアタッチさせて作られている様ですのでふつうに考えれば厚くなって当たり前ですね。その点たとえばZenithのEl Primeroは最初からクロノグラフムーブメントとして設計されていますのでコンパクトさでは今でも9SC5には優っていると思います。
El Primeroと9SC5がライバルなのかは正直わかりませんが、Seiko技術者は当然念頭にして開発してきたと思います。誕生時期が半世紀も違いますからパワリザ時間など絶対的な性能差はもちろんあるでしょうけど、半世紀の歴史を一気に打ち破ったか、と言われると自分にはそこまでは感じませんでした。
今後あってほしいなと思うのは手巻きにしてもう少し薄く作ること、さらに手巻き化に合わせもっとすごい水準まで裏スケの見た目を磨き上げて欲しいな、と心底思います・・・
なおクロノマスタースポーツは・・・・デザインは結構自分もハマったのですが、機能面の魅力が乏しく(12時間計がないので・・・)自分は残念ながら欲しいと思えないため見に行くことはおそらくなく、申し訳ないながらインプレは書けないです(苦笑)

プロフィール

「@うめポン 今帰り着きました。お疲れ様でした♪」
何シテル?   04/20 17:04
静岡県某所でカプチ&RX-8改めCIVIC Type R(FL5)を所有しとります♪ カプチは購入後青空駐車→フルボディカバー→簡易ガレージ→自作木製ガレー...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/5 >>

     1 2 3
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

リンク・クリップ

ナンバーフレーム位置変更 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/03/23 18:25:54
☆フロントナンバーメッシュグリル取外し施行☆ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/03/23 18:25:18
ナンバー位置変更 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/03/23 18:14:53

愛車一覧

ホンダ シビックタイプR ホンダ シビックタイプR
2024.11.24納車 前車のSE3P/RX-8は本当に素晴らしいクルマで、最後の最後 ...
スズキ カプチーノ スズキ カプチーノ
H8に新車購入後月あたり500km走行を超えないように大事に乗ってきました。おかげで月5 ...
日産 プリメーラ 日産 プリメーラ
現在でも寝強い人気を誇るP10プリメーラですが、その中でも約200台しか生産されなかった ...
マツダ RX-8 マツダ RX-8
黒のオーテッ君に替わりまして我が家の1stカーになりました、真っ赤なRX-8です。既存の ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation