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34歳のジムニーJA 11。我が家に来た時には、すでに右前角がベコベコに凹んでいる状態でした。塗装も割れてたし。でもまあそれもかっこよかったんでそのままでも良いかと思ってたんです。しかし、問題が。

事の始まりは、フロントのシャックルをいじった事。足回りに問題があって前下がりになってたのでシャックルの取り付けをいじって(詳細略)応急処置したのでしたが、前下がりが直る→車高が上がる→ライトの光軸がズレて上向になりました。そこで調整しようとすると、光軸調整ネジが見えるはずなのに、右前の凹みでグリルが潰されていて、ネジにアクセスできない。　じゃあグリルを外そう、と思ったら、このジムニーは本来ネジ4本だけで止まってるのに、それに加えて両側がボディ側からネジを打って固定すると言う魔改造がされていたのです。そして調べると、そのネジの一つが右前の潰れたボディの裏に入ってしまっていて全くアクセスできない。こんなピタゴラスイッチのような複雑な事情により、対処は以下の方法に限られました。

1、グリルを破壊してもぎ取って最後は交換。
2、凹んだ右前をなんとか叩き出してボディを整形する

結果、2をチャレンジ。
いろんな棒とデカいハンマーを駆使して、馬鹿力で殴り続けたらなんとかグリルの圧迫が取れ、光軸調整ネジにドライバーがささるようになりました。

殴り続けたらボディ右前は若干凸凹が残ったのと塗装がバキバキに剥がれましたが…目的は達成。塗装の割れはサンドペーパーで磨いてサビ転換剤を塗ったら、色はともかく良い感じに保護できました。色のマダラもデコボコも、全てが味になるジムニー最高！

17万キロジムニーJA11、1型。パワステありません。
足回りガタガタ、高速域では死に物狂い、直進する時のハンドルは左右に30度づつブレるので猛烈に忙しい…ってかまともに走れません。

原因はステアリングのリンケージ全体にあるんでしょうけど…せめて、せめてマシになって欲しいと遊び調整に手を出しました。

ボンネットの中、右前方にそいつはあります(画像参照)。ちなみにうちの場合、後付けのホーンが邪魔なのでこれを外しただけで作業できました。可能ならグリルを外せばさらに楽かと。

固定用の六角を半周ほど緩めたのち、中央の溝が切ってある部分をマイナスドライバーで回します。時計回りに回せば遊びがなくなります。
今回は初期位置から90°程回して様子見。ハンドル触って確認しながら回しましたが、マイナスをホンの45°くらい回しただけで遊びが減ってきたのがわかります。シビアなもののようなので、自己責任はもちろんですが締め込み過ぎに注意が必要そう。

早速走りましたが、俄然シャキッとしました。
簡単ですねー。めでたし。

17万キロ弱で我が家に来た34歳のジムニーJA11。
来たばかりなのでまずはオイル交換でディーラーへ。すると…「無理です」との事。フィラーボルトが舐めていて開きません、ミッションケース交換で6万円以上かかります、との事。

友人の整備士に相談です。彼曰く「えー開くんじゃないかなあ」。
一旦車の下に潜り、捻ったり叩いたりしてましたがそこでは開かず。俄然、彼の職人魂に火がつきました。
「店持ってきて。チャッチャッとミッション下ろすから。」

後日、入庫したのち数時間であっさり解決。ついでにドレンボルトも交換、当然オイルも交換。さらについでにクラッチ周りの軽い掃除とリリースベアリング、同フォークの清浄、グリスアップ。

するとどうでしょう！あんなに入らなかったギア、1、2速がヌルヌル入るようになりました。クラッチも新車のようなキレを取り戻し…絶対シンクロが逝ってるとばかり思ってた(もちろん相当くたびれてはいるでしょうけど)のに、オイル交換とクラッチ分解でこんなに改善するとは…！！！！
整備って大事ですね。

なおボルトは最初金属を溶接して回そうと思ったけど、ボルトとミッションケースの材質？の問題で回避、代わりに穴を広げて別途工具を製作して回したとの事。DIYじゃ無理ですわ。整備士って偉大…

これだけやってもらって、オイル代他コミコミ7000円でした。感謝しかないです…ありがとう(涙)