
今日は時間があったので、前から気になっていた件を調べていました。
2007年11月米国ミズーリ州でF15戦闘機が練習中に空中分解した事件がありました。
その後航空自衛隊からも保有する全てのF15戦闘機の飛行を見合わせて機体の点検をするという発表がありました。
何気なく発表されたこの事件、よくよく考えると大変な問題なんです。
航空自衛隊が約400機保有している戦闘機のうち200機以上が
F15戦闘機で、そのすべてがアメリカでの事故の詳細が通知され安全が確認されるまで飛行停止です。
その間、日本の防空は旧式のF4戦闘機と世界で最も高価格で、低性能なF2戦闘機、合わせて100機弱で行うしかない状況。
これがその後どうなったかの発表が全くないんです。
まあ、山口で墜落したりしているので、飛行停止は解除されたんでしょうけどね。
米国で折れた機体の疲労破壊があった部分↓
F-15 折れた機体の疲労破壊部分 posted by
(C)幻影騎士団
YOUTUBEなどでも空中分解のイメージ動画が配信されていました。
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↑折れ方が逆さのような気もしますが、こんな状況になったら、パイロットは恐怖のどん底だったんでしょうね。
このF-15戦闘機、アメリカ空軍の主力戦闘機で、日本、サウジアラビア、韓国
など多くの国でも主力戦闘機ですがいきなり飛行停止になったことで世界の軍事関係者はびっくりしているらしいです。
まあ、F15戦闘機は実戦配備された1975年以来、実に30年以上世界の空を飛び続けている超長寿の飛行機なのですから。
その30年の間、特に欠陥と呼ばれるものは無く、同時期に開発されたF-14はすでに全機引退しています。
そんな安定した性能を持つF15が、いまさら空中分解する?
ちょっと信じられない気分だったので、気になっていました。
本来、戦闘機が性能を一流として発揮できる期間は非常に短いのです。
特にハイテク製品の主力戦闘機はその賞味期限がとても短いのです。
日本を代表する戦闘機、ゼロ戦。この傑作戦闘機が世界水準として戦えたのは登場してわずか2年足らず。そのゼロ戦を打ち負かしたアメリカのF6戦闘機も、その性能を発揮できたのは終戦までの3年でしかない。
第2次世界大戦後は急速にジェット化が進んだからですが、その後の朝鮮戦争、中東戦争、ベトナム戦争に至るまでの20年ほどでジェット戦闘機は何回も技術革新し、この間のジェット戦闘機の移り変わりは激しく登場して2年くらいですぐに次世代の新型が出るって感じです。
ところが、大戦争がベトナムで打ち止めになると、戦闘機の開発は進まなくなります。同時期のジャンボジェットの後継機が出ない旅客機と同じですね。
ちょうどベトナム戦争が終息に向かう当たりで登場したF15戦闘機は、戦争で技術革新が加速することが無くなったので、F15はずっと第一線で働くことになる。
海軍機が、F14からFA18へシフトしたのにF15はまだ第1戦に踏みとどまっています。F-22がべらぼうに高価で機種の入れ替えが進まないという理由もあります。
古い機体は新品に更新されるとはいえ、F15はどの国も飛行時間が長い機体ばかり。
素人意見では、空中分解したのは単に「古くてもろくなったから」と言う意見もありますが、それも含めて設計されていたはずです。経年変化する部位は定期交換指定になっているはずですよね。
まあ、好きなことを勝手に書き込めるMyブログだから、なんか勝手に書き込んでしまいました。
政府発表は飛行停止のみで、再開は発表しない。これって、変ですよね。
Posted at 2009/03/09 23:00:23 | |
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ウエポン | 日記