
深夜の映画で再放送されていたので、録画して見ました。
TVM特有のB級作品だけど、意外と面白かった。
戦車と戦闘機の地上での一騎打ちなんて実際ありえないだろうし、
いくら砂漠とは言え、飛行機が延々走り続けるなんって・・・
ストーリーは、ドイツの敗色濃い北アフリカ戦線を舞台に、飛べなくなった戦闘機に乗った二人のアメリカ人兵士と、狂気に駆られた将軍の指揮する一台のパンツァー戦車の追撃を描いています。原題は“Death Race”のようですが、そこまで、切羽詰っていないかな?登場人物はめちゃくちゃ少なくて、唯一お金をかけたと思われる、戦車と戦闘機がかなりリアルに描かれています。モデラー&メカ好きの私には注目度高いです。
しかし、低予算作品なのでパンサー戦車がM4シャーマンなのは仕方ないとして、
P40に20mm機関砲が搭載されているという設定は???
P40という戦闘機は、戦闘機としては今一だけど支援機としては一流だった。
しかし、A型のトマホークからL型ウォーフォークまで12.7mm以外の搭載銃の記録は無いんですけどね。あの貧弱な主翼には搭載できないと思うのですけどね。
そもそもP40という戦闘機は生産台数とカタログ上の最高速以外は、日独の戦闘機の相手ではなかったはずです。が、その台数のおかげで、連合国側に大量供与され、WWⅡでは有名な機体でした。そうそう、パールハーバーの奇襲攻撃時そこを守っていたのもこの戦闘機でしたね。
戦後、大量に払い下げられた機体がこのようなB級映画にも使用されるんですね。
シャークマウスをペイントされた期待は印象も強く、映画向きなんでしょうね。
このP40は、カーチスP40 ウォーホークとして有名ですが、もともとはP-36の液冷エンジン装備化版で、主翼や胴体などの構造は前作を引き継ぐという前近代的な戦闘機でした。 そのわりに、バリエーションは多く、
P40A型からC型までをトマホーク
D型からN型までをキティーホーク
F型、K型、L型は空軍用でウォーホーク
と呼ばれました。
1形式でこれだけ名前をもつ機体も少ないと思いますよね。
Posted at 2007/03/05 02:07:30 | |
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