
いまや、耳につくほどTVの定番になったACのCMでもいっていますが
デマや嘘には惑わされないように気をつけないいけません。
ましてや、出どこが著名人だとなおさらです。
震災で福島第一原発をはじめ、多くの発電所がダメージを受け、そのために電力供給能力が大幅に低下し、
輪番停電の実施を余儀なくされています。
その責任云々はともかくとして、実際電力は足りないのです。
いまのところは停電計画は小規模で、実際には節電はしつつも人ごとのように眺めてはいるのですが、
夏になれば大規模停電も可能性的にはありえる状況になりそうです。
にもかかわらず、電車は既に通常ダイヤに近づいているし、大企業などは看板こそ消灯しているものの、
昼間から、室内は電気がびっしり点灯しています。
喉もと過ぎれば・・・・何とやら、
暑いのが苦手な私は、夏のことを考えると、心配でたまりません。
今から準備と心構えをして、何とか耐え切りたいとは思うものの、
節電に関しては個人の意識の高まりに対して、企業は大幅に遅れている気がしてなりません。
いや、個人もですね。
半分の企業が、始業時間を2時間ずらせば、電車のダイヤは大幅に減らせるんですよね。
当然、帰宅もバラけるので夕方のピークも平準化できるはず。
すると、踏切での渋滞も解消し、他のエネルギーの消費も抑えられるのです。
で、ここからが本題
そうした節電が求められる社会状況で、気になっているのは、ちょっと前に盛んに議論になり、
いつの間にかうやむやになったはずの「コンビニの深夜営業の自粛」という話が、また噴出し始めたこと。
最初に言い出したのは、やはりというかなんというか、既に呆け老人の領域に足したとも言うべき某都知事様。
2番大好きの蓮舫節電啓発担当相と面会したときに、コンビニの深夜営業を制限するよう求めたようです。
さらには、○添さんが「真夜中の12時に多くのコンビニが開いている必要が本当にあるのか。
病院などにこそ、深夜の電力を確保すべきではないか」と言ったと報道されていました。
これをとっても、政治家の無能さは確定的ですよね。
彼らの間違いは明白です。
電気というのは基本的には「その時その時で発電し、消費する」ものであり溜める事ができない。
つまり、夜中に節約した電気を、夕方のピーク時に回すことはできない。
かつての「オイルショック」であれば、燃料の節約に大きな意味があったのかも知れないのですが、
今、東日本が抱えている電力問題は燃料不足ではなく、電力利用がピークになったときに、
十分な電力供給ができないという問題であって、必要なのは、夕方のピーク時の節電です。
夏場であれば午後のピーク時の節電なのですよね。
コンビニが深夜に消費する電力は、今の問題とはまったく関係がないのです。
そんなことも理解できず、彼らは「節電するならコンビニの深夜営業を止めろ」と言っている。
なんだかなぁ?
彼らに危機管理能力や状況の理解力が皆無なのは明らかでしょうね。
あえて言うなら「馬鹿」です。人に言う前に考えればわかるだろうに・・・・
結局彼らは「人は朝起きて働き、夜は寝るべきだ」という道徳を押し付けたくてしかたがないのでしょう。
そのためにはこのときとばかりに節電とうたいながら、節電の本当の意味を無視する。
どうせ有権者は馬鹿だから気づかないよとでも思っているのでしょう。
今の電力問題を解決するためには、むしろ深夜にこそ電力を使い、昼から夕方にかけて電力を使わない生活を心がけるべきなのです。
いかに多くの人間を夜型生活に誘導するかが政治の手腕のはずです。そうして、一日の消費電力をフラットにしていく必要があるはずです。
電力の考え方自体を、ピーク時電力から総電力に変えるべきだと思うのです。
電車がいい例です。通勤時のピークは超満員で1時間もすればガラガラです。それでも電車は走っている。もったいないですよね。
この乗客を均一化できれば、電車は最も効率的な乗り物になるのです。電気も同じ。総電力で不足しているわけではないのだから
ピークを無くせば解決するはずなんです。
例えば、テレビで「ゴールデンタイム」と言われる、午後7時から9時の放送を休止し、放送全体を深夜に時間をずらすとか
パチンコ店の営業時間を夜の9時から翌日12時ぐらいまでにするとか、夏場の昼休みを3時間ぐらい取るとか、
中央官庁は夜しか仕事をしないとか、窓口を深夜まで空けておくとかね。
企業に対しても、税制を見直して深夜稼動を推奨するとか、平日休日制度を採らせるとかね。
手はいくらでもあるはずです。
幸い、電力不足が本格化する夏までには、まだ時間があります。
それまでに、間違った電力事情通を排し、電気の特性を熟知した上で私たちの生活時間を
ずらして行くことが、
電力が足りなくなる夏を乗り切るために、必要な準備だと思うのですけどね。
ともかく、政治家は震災を使って自分を主張しすぎるのはすぐに止めるべき。
自分が礎になって被災者を助ける精神を持って活動すべきです。
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