Ｌｏｖｅはじめました

殺人現場に　野次馬達が　暇つぶしで群がる
中高生達が　携帯片手に　カメラに向かって　ピースサインを送る
犯人はともかく　まずはおまえらが死刑になりゃいいんだ
でも　このあとニュースで中田のインタビューがあるから
それ見てから考えるとしようか
（Ｍｒ．Ｃｈｉｌｄｒｅｎ）


先日起きた秋葉原の事件後、妙にこの歌が引っかかってます。
頭の中を、けっこうな頻度でリピート。

これは歌の一部ですが、この部分。
テレビの画面で携帯を片手にニコニコ笑っているヤツがいて、許されるならぶっ飛ばしたい思いでいっぱいでした。
一生懸命救命活動している人のそばで、携帯で写真を撮っているヤツがいたと聞きます。

日本人って、どうなってしまったんでしょう。
一体、どこに向かっていくんでしょうか？


先日の地震のこと、クラスで話しました。
「土曜日に大変なことが起きたね。みんな知っているよね？」
私のいつものパターンです。
身近な出来事に常に興味をもってもらいたいから、こういう聞き方をよくします。
新聞の一面は、日曜日も月曜日も地震の話題です。
ところが、知らないのです。
もちろん、ほとんどの子は知っていました。
でも、知らない子の割合が、私の予想をはるかに超えました。

子どもが自分から新聞を読むとは思えません。
だから、新聞からは知ることは少ないかも知れません。
でも、親は見るでしょう？
そして、親は話題にするでしょう？
知らないって…。


私は、親として、せめて今回のように多くの人の悲しみを負ってしまうような事件や災害については、息子と娘に語って聞かせてあげたいです。
そして、そこにある多くの悲しみを少しでも分かろうとする、感じる子どもに育てたい。

少なくとも、その現場にいて、もしくは現場に後からでも行って、おもしろ半分に写真を撮ったりニコニコ笑ってテレビに映ったりできるような人間にしたくないと思っています。

あまりにも、他の悲しみを感じなさすぎる。
一人の教員として、親として、そして一人の日本人として、とても複雑な思いです。