ピボット マルチゲージX2C仮取付(2ZR-FAEエンジンの水温調査)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
今回購入したトヨタプレミオ最終型のメーター周りには、じいさん車というせいか警告灯ではなくて、今どきのお車には非常に珍しくなった針式の純正水温計が、針式燃料計とともに復活されて設置されています。
ところが日本車の針式の純正水温計、コンテのピボット X2Cゲージ設置ところでも触れましたが、実は冷却水温が適正温度内の時には、神経質な日本人の気質に合わせて針が中央付近から全く動かない仕様となっています。
外車などでは純正水温計に温度の目盛りが表示されていて、現在の水温が何℃か大雑把に分かるようになっている車が多いようです。
2
こちらの写真は、約10年前の2011年頃に買ったピボットのマルチゲージX2Cの新品写真です。フードケースも同時に買いました。
これを当時まだ新車購入1年目だったダイハツ ムーヴコンテに設置しました。なおこの製品は冷却ホースや配管類の加工が全く不要な、車内に設置されているOBDⅡコネクターに差し込むだけで水温とインテーク吸気温度を動作表示する安心な製品です。
ムーヴコンテは(同時期のムーヴ・ミラ等も)、コストダウンの影響なのか、純正水温計などはとうになくて、水温が50℃で消灯する緑色の低水温警告灯と、何℃で点滅・点灯するか未だに分からない(恐らく120℃前後か?)高水温警告灯のみの設置です。
これでは冷却水路になにかトラブルが発生して、高水温警告灯が点滅した時にはすでにオーバーヒート状態で、最悪ヘッドシリンダーが変形している、という事態もありえるので、予防保全と車の保護のために実温度が表示できる社外品の水温計を設置することに。
3
この写真はムーヴコンテの純正水温センサーの写真です。撮影できる機会がほとんどないので新品交換時に撮影しておきましたが、品番は89422-33030となります。
この品番ですがコンテやダイハツ車だけでなく、トヨタ車でも多く使われている? 製品のようですが、当プレミオに使われているのかどうかはまだ調べてないので不明ですが、コンテの場合はシリンダーヘッドのサーモスタット横に設置されています。
X2Cゲージはこの純正の水温センサーの情報をOBDⅡ経由で読み取ってメーター表示します。
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新たに社外水温計を即座に買い増しする予算がすぐには取れないので、とりあえずムーヴコンテに取り付けていたX2Cケージを取り外して、プレミオに仮設置してみました。
今から約10年前の製品で実水温が表示できるか不安でしたが、無事動作しひと安心です。
そのうち購入予算が取れれば、水温計・バキューム計・電圧計の三連メーターにするつもりですが、コンテと違ってプレミオはフロントガラスが寝ているせいで、夜間になると計器盤面の写り込みが激しいです。メーターフードはツバが出ているタイプを買う必要が。
後日ツバも取り付けてみたけれど、完全には写り込みを防げないので、写り込みしないタイプのメーター、スモール灯の点灯とともに減光するタイプのメーターにするしかないようです。
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さて、実水温を表示させてみますと、おおよそ75℃あたりで動かなくなりました。
今はまだ寒い感じのする4月初め頃ですが、真夏にも80℃前後のままなのかは今後の調査待ちですが、無理をしていそうなコンテ(ダイハツ KF-DETエンジン)よりも適正水温がかなり低め=-15~20℃ほども低いのは間違いないようです。
ちなみにプレミオ(アリオン)の純正針式水温計は針が動き出すのが約45℃前後、水温が50℃になると針がCの表示のところから離れていくようです。
コンテの低水温警告灯も消灯するのが50℃なので、エンジンにとって50℃以下では暖気をして車を動かさないでね、ということでしょうね。
暖機など全くせずいきなり車を発車させる人もいるが、確実にエンジンの寿命に響くでしょう。私は何十万kmも乗ろうとしているので、こういったことも毎度しっかりとやっておきます。
これで軽四ターボの条件厳しいコンテのKFエンジンでも、30万kmまではノンオーバーホールでなんとか持ちました。
6
こちらは暑い盛りの2011年8月10日に撮影したダイハツ コンテの冷却水温で、サーモスタット開弁温度約84℃、全開温度97℃というかなり高い温度設定で、水温は92℃で安定している状態です。
プレミオの新型車解説書を見てみますと、サーモスタットの開弁温度は80~82℃となっていまして、コンテとそう変わらないようですが。ラジエターファンは無段階制御の最大120Wだそうです。結構電気は食らうようです。動作音自体はコンテとは比較にならないほど静かですが。
ちなみにコンテの場合では水温が103℃まで上昇すると、ON-OFFのみ制御のラジエターファンが回り始めてクーラントを冷却し、92℃でラジエターファンの回転が止まるようになっています。
当方のプレミオではまだエアコンスイッチON時以外は無段階制御のラジエターファンは回っていませんで、この続きはまた盛夏頃に掲載したいと思います。
【追 記】
ひと夏を過ぎますと大方の傾向が把握できまして、常温80℃前後、峠道の登りとかで試しに負荷をかけてみますと90~92℃辺りまでは水温が上昇しました。
ただそれ以上は上昇しなかったですが、強烈な負荷を与え続けた場合は不明です。まあプレミオとかでサーキットなど走る人などいないでしょう。ちなみに私なら走行タイムよりも、タイヤをレグノ等に交換のうえ、最高速テスト(180km/h弱)ならやってみたいですが。
次の課題は逆となるオーバークール時、つまり真冬の北海道あたりで外気温-20℃以下の時に、適正水温が維持できるのか、暖房が問題ないのか試してみたいです(当方のプレミオは寒冷地仕様なので、エアコンユニット内にPTCヒーターが3本設置されてます。総合計450W? だったような)。
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