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イイね!
2018年03月21日

大雪の日の怖い出来事

3月に入りだいぶ暖かくなってきましたが、今冬はGX号はトライ号以上に猟や山行に活躍してくれました。

しかし、大雪や吹雪に見舞われた日には、何度か走行中にスロットルが凍り付いてしまうアイシングも経験し、肝を冷やす思いもしました。

今までも旧GX号では、オートチョークと水温の関係なのか、外気温が0度以下の日にちょっと走るとエンストを連発するなんて症状があったりしたんですが、GX号の場合はスロットルバタフライとアクセルワイヤーの両方が凍り付<という、かなり笑えない症状が発生しました。

発生するのは外気温が0度以下の日や、雪が降っている日で、大概の場合まだ完全暖機していない状況で、国道など比較的真っ直ぐな道路を一定速度で飛ばしている時などに発生しました。アクセルペダルの動きが次第に悪くなり、足を離してもペダルが戻ってこなくなる為、回転が上がりっぱなしになってしまいます。

GX号にはミクニのCVキャブレターが使われています。スロットルバタフライの開度に合わせて、ジェットニードルが負圧ダイアフラムで自動的に上下する仕組みなので、凍り付くポイントがワイヤー、バタフライ弁、ダイアフラムの計3箇所あります。

CVキャブはオートバイでもキャブレター車が無くなるまでは比較的広く使われていましたが、軽トラックの場合はオートバイと違って、スロットルバタフライを強制的に閉じる為のリターンワイヤーがついていない為、一度アイシングによる凍結が発生すると、足を離してもペダルが戻らないばかりでなく、踏めば踏む程ラチェットのようにスロットル開度が増えてしまい、気化する燃料が増えてスロットル周りの凍結状況が悪化するという結果を招きます。

普通、キャブレター車にはアイシングを予防する為に、冷却水による温水加熱の他にも、排気管やエキマニで吸気を暖めてから吸い込ませる、ウォームエアという予熱機構が付いている為、スロットル周辺で凍結が発生してもある程度は溶けてくれるはずなのですが、ダクトの接続が緩んでいたり外れていたりすると効果がありませんし、何よりもワイヤー自体が凍ってしまった場合にはウォームエアで溶かすことは出来ません。

万が一、アイシングによるスロットルの凍結が走行中に発生した場合には、まずクラッチを切るかシフトをニュートラルに入れてから安全な路肩に車両を止め、次のようなトラブルシューティングで凍結場所の特定を行う必要があります。

1.エンジンを止めてシートを上げ、キャブレターが目視できる状態にする。

2.スロットルワイヤーをキャブレターのバタフライ弁側から引っ張ってみる。アクセルペダルが戻る位ワイヤーを引っ張れるようであれば、ワイヤー自体の凍結の可能性は低い。逆に、動かないようであればワイヤー自体の凍結の可能性を疑う。

3.スロットルバタフライを手で閉じ側に戻してみる。動かないようであればバタフライ弁自体の凍結。ウォームエアの不具合の可能性を疑う。

4.スロットルバタフライ、アクセルワイヤー共に手で動かせるようであれば、両方を全閉側まで動かした後にエンジンを始動してみる。ひとまず回転が下がったようならダイアフラム周りは正常。バタフライ弁は全閉なのになお回転が下がらないようであれば、ダイアフラムとジェットニードル周辺が凍結している可能性を疑う。これも通常はウォームエアの不具合が原因である可能性が高い。

なお、GX号の場合は今冬4回凍結が起きましたが、そのうちワイヤーと共にスロットルも凍結した事が2回、ダイヤフラム周りまで凍結した事が1回ありました。4WDの性能は十分で、積雪量が多い地域でもスタッドレスのみで乗り切れましたが、極端に低温の日はトライ号に乗り換えざるを得ない事もありました。

ワイヤー、スロットル、ダイヤフラムそれぞれにアイシング対策を施しましたが、その効果が本当の意味で分かるのは来年の冬だったりします…orz

追記:
オートバイでは冷却水をキャブに回したり、キャブ自体を電熱線で暖めたりするキャブヒーターという機構などで凍結を予防しています。これが無い車種の場合、キャブレターやスロットルの凍結は本当に危険で、クラッチを強制的に切れない車種、クルマならオートマ辺りが該当しますが、これで凍結が起こると走行中でも無理矢理イグニッションスイッチを切ってエンジンを停止させるか、スクーターなどの場合は最悪転倒する以外に方法が無くなる場合もあったりするようです…。

普段雪が降らない地域であっても、氷点下ぐらいまで冷えてる朝一番は、ひたすら直線が続く国道で流して走っているだけでもキャブの凍結は起こります! どのような場所にお住まいであってもキャブレターの交換、特にヒーター機構が無くなるような改造は、それなりの覚悟を決めた上でやった方がいいですよ…。
ブログ一覧 | ミニキャブ | 日記
Posted at 2018/03/21 18:44:14

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