
ハイウェイラジオ相良牧之原「この先の相良牧之原SA付近、195KP付近に
故障車が止まっています。」の当事車となってしまいました。・゜・(ノД`)・゜・。
例年、この時期は日曜日に必ず定期の所用が入っているので、3月まではサンデーランはお休みだったのですが、たまたま今月第一週は土曜日にその用事が済んでしまったので、今年初めのサンデーランに参加してみる事にしました。スタリオンも、先月ブレーキマスターシリンダーのO/Hから上がってきて以来の遠出、車の状態も全く問題なくなったので、東名高速を快調に走っていきました。
しかし・・・、相良牧之原下り方面の上り坂を登り切った辺りで突然走行中にエンジンが吹けなくなり、スローダウンしはじめました。直前まで全く(低温サーモスタットの影響で水温がやたら低い表示なのを除いて)計器上には異常が見られず、走行音にも目立った異音も無く、後方を見ても白煙を吹いている様子もありません。
過去にもサンバーで高速道路を走行中突然エンジンがストールした(カムセンサーの配線断線に伴う点火進角異常)事はあったので、ひとまず落ち着いて惰性で路肩へ寄せようと考えました。
スローダウンし始めてから数秒後だったでしょうか、
排気温警告灯が点灯したので、ひとまずエンジンの回転を落とさなければ不味いと考え、クラッチを切ったところ、そのままエンジンだけがストール(ほぼ同時に充電警告灯が点灯)、相良牧之原SAの出口ランプの手前辺りで立ち往生となりました。
しばらくして排気温警告灯だけが消灯したので、セルを回してみても始動せず。セルは元気に回るのでバッテリー、オルタネータの可能性は消えました。ボンネットを開けてみても、主要なコネクタ、コード、ホース類の外れは見られず、極端な異臭など火災の兆候なども見られません。これはもう応急処置もしようが無いと考えて、三角表示板を出して相良牧之原SAのGSの方の助言に従い、JAFに救援を頼む事にしました(すっかりJAFの事を忘れていた)。
救援車が来るまで40分ほど掛かるとの事だったので、その間路肩のガードレール外で待っていましたが、その間にもS30Z、BNR32、フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、2000GT・・・、どうやらエコパへ向かうとおぼしき車たちが本線や出口ランプをどんどん通りすぎていきます。一台のアウディが出口ランプに止まって、ドライバーが降りてきたので何だろう・・・? と思ったら、なんとエコパへ行く予定の職場の先輩だったorz という奇遇かつ少々情けない一幕もありましたが、その内に救援車が到着しました。先輩からは「車だけ預けて同乗でエコパへ行こう」ともいわれましたが、「スタリオンを置いていく訳にはいかないので、このままローダーで整備工場まで帰ります。そちらも道中気をつけて。」とだけ告げて別れました。
到着した隊員の方に先ほどのストールの状況を説明。セルが普通に回るので充電系の異常ではなく、異音や白煙が無かったので機械的な破損も考えにくい。停止直前に排気温度警告が点灯したので、もしかしたら排温警告によりECUがエンジンを強制的に停止したのかもしれない。もしもそうでなければ、
電気系統、点火か燃料の個々の構成機器のどれかが突然故障したとしか原因が考えられないが、スタリオンは(極めて初期の三菱ECIの為)セルフダイアグノーシスが無く、
EGI各個のデバイス(エアフロ、O2センサー、ECUなど)異常は、ディーラーで専用の点検機材を接続しなければ分からない・・・という事を伝え、いつも預けているディーラーまで陸送する前提で、すぐ近くの相良牧之原ICの出口前まで移動しました。
この車で走行中排気温警告が点灯したという事自体も初めてだったので、低温サーモで走行中水温が低くなりすぎた影響で、冷間増量で燃調が濃くなりすぎたのだろうか? ブレーキマスターとO2センサーの配線が近いので、ディーラーがO/H作業の影響でO2センサー系が断線したのだろうか・・・など色々な事も頭に浮かびましたが、隊員の方がプラグコードを外し、点検用のプラグ(救援車にはそんなのも常備してるってのが凄いです)を付けてセルを回したところ、火花が飛びません。
JAF(以下J)「うーん、火花全然飛んでないですね。プラグコードには異常が見られないですが・・・。」
Ken138(以下K)「この車、後付けで社外CDI入れてるんで、CDI本体か、或いは純正イグナイターがダメになったのかも・・・。」
そう話ながらCDIの配線を手で触りながら追っていった時、バッテリーのマイナス端子で
CDIのアース配線が何かおかしい事に気付きました。圧着端子末端の保護スリーブから、配線の心線が見えていたのです(普通は見えるはずがない)。引っ張ると、スポンと保護スリーブからアース線が抜けてしまいました。アース線の断線です。
K「
原因、多分分かりました。アース線をバッテリーマイナスにくっつけるんで、もう一度セル回してみて下さい。」
隊員の方がセルを回すと、テスト用プラグから火花が飛び、エンジンも3発の状態でボコボコと回り始めました。アース線をマイナス端子から離すと、エンジンがストール。

原因は「走行中に和光CDIのアース配線が振動で断線した事」と確定。隊員の方に急遽その場でマイナス端子にアース線の末端を挟み込んで応急処置して頂き、安全の為Uターンで帰宅する事にしました。
この配線と圧着端子の断線の遠因には心当たりがあります・・・。約10年前でしょうか、まだ学生時代に中古で和光CDIを入手し、DIYで取り付けたのですが、当時の私は電気配線や圧着端子のセオリーを何も知らなかったので、圧着端子を圧着した後、ご丁寧に
圧着面に半田をごってり盛っていたのです。そして、
アースはすべからくバッ直で落とさなければならないという原理に囚われ、ただでさえ短いアース線を継ぎ足す事もなくかなりタイトに引っ張った状態でマイナス端子に接続していました。破断した場所は圧着端子の根本付近、端子から5mm位までの心線は半田が染み込んで硬化している状態でした。
当時は何も知らずにこれで桶としてましたが、これでは折れるのも無理はないかなと思いました。

帰宅後、半田で硬化した心線を切り取って新たな圧着端子を取り付け(当然半田は使わずに)、コードにひっぱりが生じないように余裕を持たせた位置に結線し直しました。振動で根本が折れないように、周囲のアース線をまとめてタイラップで縛って作業完了です。

《今回の「よかった〜」》
・
周囲を巻き込む二次事故に至らなくて
・
JAFに入会していて
・電子機器の深刻な故障ではなくて
・オーバークールに起因するトラブルではなくて
・ディーラーの整備ミスではなくて
・
その後も人車共に無事に帰宅できて
○図らずも
排気温度警告の本来あるべき作動状況が詳しく観察できたので、サンバーの事例を解析する参考に出来そうなのが
【今回のダメ、ゼッタイ!】
・
圧着端子を圧着後に更に半田付けするのは
・
長さが足りないものを無理に引っ張って届かせようとするのは
{昨今の自身、または周辺事例からの教訓}
・他オーナー、またはプロの整備士から指摘された。或いは自身で整備中気が付いた、
故障・不具合未満ながらも原因が判明している将来の懸念事項は出来るだけ早めに解消しておいた方が良い。
今回の件は上記とはあまり関係ないのですが、高速道路ででっかいトラブルが起きてから、「前々から言われてた(気付いてた)箇所がとうとうダメになったか・・・」では話になりません。懸念事項の放置は、トラブルの際に原因を即座に推定し、追及するのにだけは多少は役に立ちますが・・・、止まって、或いは
周囲を巻き込む事故に発展してからじゃ何にもならないです。私もサンバーで幾つか懸念事項を抱えており、ディーラーでもなかなか原因が掴めないでいる経緯があるので、あまり偉そうな事は言えませんけどね。
Posted at 2014/01/05 15:43:52 | |
トラックバック(0) |
スタリオン | 日記