OD付き4ATを《スポーツATっぽく》してみよう!
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僕のスタリオンは4AT、それも電子制御(何ですか?それ…)なんて入ってない極々普通のODスイッチ付きメカニカルAT…。元々は5MTに載せ替える事を前提に購入した(実際そのつもりで部品を色々購入していた)のですが、色々と事情があって諦めざるを得なくなりました(トホホ
排気量の大きなGSR-VRのエンジンとの相性自体は良い様で、ATでも走りそのものに不満は無かった訳ですが…ただそのままで乗り続けるのも何か物足りないので、この際だからこのATをもっと楽しめる様に改良してみよう!という趣旨で今回の改造に踏み切りました。その内容は、まああんまり驚くほどのことでは無いのですが…純正のT字形ノブを最近のスポーツAT等に多いガングリップ型に換えてみよう、という物です。
写真は純正のT字形ノブ。…いかにも時代を感じさせる何の変哲もないノブで、デザイン的にも当時の三菱車の殆どと共通する物があります。アメリカ人の大柄な体に合わせて作ってあるのか、他の車よりも大振りで少しシフトダウンの操作がしにくかった事や、ODスイッチの位置も余り気に入らなかったので、改造に踏み切る事にしました。(この位置だとスイッチを押す為に持ち手を変えねばならない…。トヨタ等のようにチェンジボタンの直下に配置してあれば少しは操作もしやすかったのですが)
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さて、交換する目処は立てた訳ですが…ここで一つ問題が。それは「古い三菱ATに対応する社外ノブは今をもって皆無」という点。AT大国アメリカと違い、ATを弄くるアイテムが長年少なかった我が日本国ですが…最近になってナポレックスなどから次々とATノブが登場してきました。しかし…肝心の三菱車に関しては、90年代に入って世に送り出されたINVECS-IIスポーツモードAT用の物以外は皆無というのが現状です。
メーカー側の公称理由としては「ノブ取り付け部の形状が車種によってまちまち」という事になっている訳ですが…実はもう一つ理由があります。それはO/Dスイッチの配線がトヨタ日産等が2系統(ON/OFFを単純に回路の導通、非導通のみで制御)なのに対し、三菱は3系統(ON/OFFを別系統の線の導通で制御)の物が多いという点…。2系統用のスイッチで3系統の出力を制御するには、少々面倒な回路を組まねばならないらしく、殆どのノブメーカーが対応を見送っている…というのが現状らしいです。(逆は非常に簡単に出来るんですが)
勿論本場アメリカから「汎用品」として売られているO/D付きノブを輸入する、という手もない訳ではないのですが…上記のような理由もある事や、何よりも安く挙げたいという事から…純正流用にトライしてみる事にしました。
スタリオンのATも3系統制御である可能性が高い以上、流用対象は必然的に三菱車に限定されます。それも今風のガングリップ型…という点に絞り込んで探した所…。候補に挙がったのがE3x~E8xまでのギャラン用ノブ(非INVECS-II時代の物)、そしてGTO用ノブの2つ。スタリオンの黒の内装色に合わせる為に、一時は後期型GTO(NAの4ATでしかも黒内装という…)の廃車を探し回った訳ですが…結局ネットの何処を探しても見つからなかったので(泣) 無難に近くの解体屋からE5x系ギャランのノブを\1000にてゲットして参りました。
もしも2系統制御ならばMR2用、アコード用等様々なガングリップノブが使える可能性があった訳ですが。
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ノブも入手した所で早速分解開始。純正ノブ下部のカバーを下方にズリ下げ(かなり固いので力要ります)、前後2本のビスを外せば簡単に純正ノブは外れました。…と、ここでトンでもない事実が発覚。写真では少しわかりにくいですが…なんとスタリオンのO/D制御は他社と同じ2系統制御だったのです!!! うそだろ~!? 聞いてないよ~!!!! 友達のRVRは殆ど同じ形状でも3系統制御だったのに~~~~!!!
…という訳で前言撤回。スタリオンのシャフト径はφ15ですので、これに準じる径のノブならばアコード用でもMR2用でも、そしてトヨタ用などの社外ノブもそのまんま取り付け可能です、多分…。つーか買う前に分解して調べておけよ、自分…(*TーT)
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ノブ本体の加工は、シャフトに開けられている純正ノブ取り付けビス穴の位置に合わせて、ノブの該当部分に電動ドリルで穴開けを行います。ノギスを使ってノブ内部の寸法を測りながら慎重に位置決め。スタリオンの場合はシャフト先端から2cmの部分に、前後一つづつビス穴が存在しますので、写真の位置に一つだけ穴開けをすれば十分です。
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純正ノブをカバーまで含めて完全に外し終わったら、チェンジボタンカラーの交換を行います。他車種用のノブを買う場合には、必ずその車のシャフト先端に付いているカラーもセットで購入する事! 通販で買う場合には忘れやすいので注意しましょう。…とはいってもこれ単体は新品でも数百円で買えるんですけどね。
カラー自体はシャフト内部を貫通するように刺さっているφ4mmのスタッドボルトにねじ込んであるだけですから、手で回して外す事が出来ます。取り付けの際には摩耗防止の為、スプレーグリースをシャフト内部にたっぷり吹き込み、カラーにもグリースを塗って置いてから取り付けましょう。
ちなみにねじ込んだ時のカラーの高さによってチェンジボタンの調整を行う構造ですので、仮組みした後にきちんとチェンジボタンが機能するか確認しないと、カラーの高さによっては常時ボタンが押されているのと同じ状態になってしまい大変危険ですので、ここの確認だけはしっかり行いましょう!!!
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写真はビスを付けて仮組みした所ですが…
長げええええ━━━━━(;∀;)━━━━━っ!!!!
…これは全く想定していませんでした…。ガングリップ型とT字形でシャフト本体の長さが違う事を考慮していなかったので、ノブの全長が結構長くなってしまった訳です…。見栄えを良くする為にやった改造が…かえって逆効果??になってしまいました…(*TーT)
少々ショッキングな事態に鬱になりつつも作業再開。ノブの三系統ある出力のうち、スタリオン取り付けに必要な配線をテスターで探し出します。スタリオンは二系統が非導通の時O/DがONになりますので、ギャランノブの配線で、OFFで導通になる組み合わせだけを使用すればいい訳です。
黒・赤・黄の配線のうち黒-赤の時にON導通、黄-赤導通の時OFF導通になりますので、黄色と赤のコードに小型ギボシ端子を取り付けて車体側に結線します。キーをONにして(始動はしない)O/Dスイッチを操作した時に、きちんとON/OFFが切り替わればOKです!
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なんやかんやで完成!! 作業のついでにこれまた解体屋でゲットしたLONZAのポリッシュペダル(もちAT用!)も付けちゃいました(^^)v
ノブの取り外した後のシャフトをむき出しにしておくと、シフトインジゲーターパネルがガタついて正常な表記を示さなくなる事があるので、内径φ15mm程の黒いスパイラルチューブ(電気コードを纏めて束ねる時に使うアレ)をシャフトに巻き付けて、O/Dのコードも隠してしまいました。これで多少は見栄えも良くなったかな??
取り替えた後の感想はというと…これが非常にイイです! ガングリップ型にした事により、MTノブのように上から包み込むように持つ事が出来るので、D←→2レンジ間のシフトチェンジが自然に出来るようになりました。握った時に丁度親指の位置に来るO/Dスイッチも極めてGoodな案配。見栄えは少し犠牲になりましたがノブ全長が少し長くなった事により、座高が高い(…………。)僕の体型からすれば腕を伸ばした丁度良い位置にシフトノブが来て操作も楽になりましたね。
デメリットはといえば、スタリオン純正がO/Dスイッチを押し込んだ時にO/DOFFだったのに対し、ギャランノブは押し込んだ時にONになる為、シフトダウンの際にちょっとだけとまどう事が増えた事(まあこれは配線の系統を変えてしまえばいいだけの事なんですが、ノブ表記と逆にするのも何かイヤなんで)。
そしてもう一つはノブ全長が長くなった分、以前から少しあったレバー全体のガタがより大きく感じるようになってしまった位でしょうか? いずれレバー内部のブッシュを交換しなきゃまずいですね。(2→Dに変更する際、単なるガタつきを「シフトチェンジできた」と勘違いする事がある。余り勢いを付けてチェンジしてしまうとNやRまで一気に入ってしまう懸念がある為…)
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現状で今後一層スポーツATっぽくする為の改良点とすれば…。
スタリオンにはメーターパネルにシフトインジゲータが存在しない為、走行中たまに2なのかDなのか分からなくなる事がある。それを解消する為に既存のATのインヒビタスイッチを流用して、Dレンジの時だけ点灯するLEDを取り付けたい事。
もう一つは2→Dへのシフトアップの際、勢い余ってNやRへ入ってしまう(スタリオンのATはL、Pレンジ切り替えの時だけチェンジボタンを使用するタイプの為)事を防止する為に、レバー摺動部を加工してNやRレンジへはチェンジボタンを押さなければ変速できないように改造したい、という2つですね。
P.S:今回僕は実行しなかった訳ですが、O/D付き4AT改造の究極(?)は…O/Dスイッチをシフトノブと全く別の場所に移設して、3~4速間の切り替えをもっとクイックにする処にあります。僕の友達が自身の愛車RVRのノブ交換の際に実行した究極の移設ポイント、それは…? 続きは次回更新にて!!!
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