
アウディNewA4を試乗できるというEメールが届いていたので、さっそく試乗しに行ってきました。
3.2クアトロも1.8Tも試乗車が用意してありましたが、もちろん3.2を選択しました。試乗車にはドライブセレクトは付いておらず、タイヤも標準の17インチ(245/45-17)です。
ボディカラーはファントムブラックで室内色も黒。1825mmも車幅がある割には運転席周りは広くは感じませんが、運転席の前後左右と頭上には十分な広さがあります。
スマートエントリーが付いているのでエンジン始動はスタートボタンを押すだけ。運転席の足元はミッションか何かの出っ張りでかなり狭く、フットレスト上の左足とブレーキペダルの間隔があまりありません。V35も狭いけど更に2cmくらい狭い感じがします。
走り出すと、やはりAWDのトラクションの恩恵なのか、1710kgという重量を感じさせない加速を見せます。このへんはアルファ159Q4でもそうでしたが、2WDの車とは明らかに違いを感じるところです。
マニュアルモード付6速ATの変速はスムーズで、Dポジションではポルシェやアルファでアクセルを離したときほどの強いエンブレはかかりませんが、もう一つセレクタレバーを引いてSポジションに入れると、アクセル操作に反応して力強い加速と強めのエンブレがかかります。
Dポジションでは、265馬力33.7kg・mならまあこんなものかなという加速ですが、Sポジションで時速20km程度からフルスロットルをくれてみると、後ろから蹴飛ばされるような急加速を見せてくれました。この辺りがAWDのトラクションの凄さですね。(ただし、キックダウンするのにかなり時間がかかりますね)
ステアリングフィールは多少軽めですが旧型よりかなり良くなっています。室内は凄く静かという域ではありませんが、必要十分な静粛性を維持しています。
走っていて、トラクション以外ではほとんどFRとの違いを感じさせません。まあ、街乗りではパサートも同じような感じなので、トルセンデフとハルデックスデフの差は分かりませんねw
17インチのタイヤのせいか乗り心地はかなりよく、凸凹道でもショックをうまく吸収していましたが、18インチタイヤでは多少下からの突き上げを感じるとのことです。硬めの本革シートもなかなかいい感じ。ドライブセレクトは42万円という値段のこともあり「特に必要ありません」というのが営業マン氏のコメント。
車両価格で700万を超えてしまうと、上のクラスが見えてきて迷ってしまうというのが正直なところかと。
興ざめしたのは、HDDだとばかり思っていた標準装備のMMIのナビはDVDだとのこと。クラリオンのHDDタイプより地図容量は大きいとは言うものの、音楽ファイルの蓄積はできない。
エボXがいかにもスポーツ四駆という感じの四輪で舗装路面を掻きむしりながら走るという印象を受けるのに対して、A4はあくまでもトラクションは強くかかるものの、そのフィールはFRに近いスポーティなものと感じました。
総じて、やはりA4という車はサイズ的には2.0Tクアトロ程度を主流とするクラスかなと・・。この車に700万円を出すのはやはり気おくれがするのは否めません。
アウディ・ジャパンが日本でのメインターゲット層としている「年収1400万円の高所得ファミリー世帯」には惜しくはない金額か?
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赤唐辛子的@試乗記 | クルマ
Posted at
2008/04/07 02:11:30