
本日、さっそくV36の試乗をしてきました。試乗したのはtypeSPの4WAS装備車とtypeSPの4WAS非装着車です。
先ず、埼玉では埼玉日産(青舞台)の意気込みが違います。近辺の試乗車の検索をすると、HIT全9件中、埼玉日産が7件、日産サティオ埼玉が1件、日産プリンス埼玉が1件という状況。
しかも、検索ミスでプリンス埼玉は展示車がHITしており、実際には0件だったという結果で、それもその検索ミスの1件はプリンス埼玉の本社である。本家の販売系列に全く熱がこもっていない。
試乗した2車は別々の販売店のものなので、コースが違う上に、4WAS装備車についてはハンドリングを検証できるようなコースではなかった為、4WAS装備の有無による走りの違いは全く分からなかった。
だが、4WAS非装備車については、営業マン氏の配慮で埼玉副都心の周囲を走れたので、インプレッションは 4WAS非装備車のものとなります。
先ず、屋外で見る内装は確かに質が上がっている。出来もいいぞ。ドアの集中スイッチのところがプラスティックのままなのが残念だ。装備もライバルに遅れをとることはないという感じだ。
シートポジションは一番下まで下げ、少し前端を上げるとけっこう良い感じ、電動チルトとテレスコピック機構は非常に使いやすく、運転しやすい姿勢に簡単に調整できる。
エンジンは、アイドリングはすこぶる静か、アクセルレスポンスも確かに良くなっている。なにしろ、総走行距離が2.5kmと5.5という全くのサラの試乗車なので、流石にアクセルを踏み込むのに遠慮してしまったが、5000回転は回させてもらった。
加速感はポルシェケイマンS(295馬力)とほぼ互角。キャリパーは片押しながら、Φ330mmのブレーキローターは確実な減速を可能にする。フィールもなかなかのものだ。
NISMOのヴェルディナマフラーの音を聞きなれている私には、官能的な音とまでは感じなかったが、全体的に静かで耳障りな音ではないのは確かだ。
サスペンションはFUGA(19インチを履いていた)の時より、硬いのだがしなやかな感じで、歩道への乗り上げでも不快な突き上げ感はほとんど感じなかった。足回りは確実に進化している。
5速ATは良く調整されており、特に不満は感じなかったが、6速ATと組み合わせればもっと良くなるのだと思う。トヨタの6速ATはスムーズだが力強さがないと言われるが、この辺りは味付けでどうにでもなる。きっと、日産のほうがピリカラ味に仕立ててくれるだろうと思う。
ハンドリングはなかなかの感激ものだ。中立位置ではかなり重く、BMWのステアリングを思い出させる。
低速でも適度に重く、自然な運転フィールをドライバーに感じさせるリニアなもので、V35より進化していると感じた。
ステアリングの造りは、「痩せた女の手首を掴んでいるようだ」と形容されたV35のソフトな革巻きから、普通の硬い革巻きに変更された。ステアリングの握り具合もBMWに良く似ていると感じた。
ステアリングにはマグネシウム製のパドルシフトレバーが付属するが、この手触りとコクッという操作感がまたいい。
このクルマの販売目標が僅か月1000台というのはいかにも低すぎるのではないか。この値段でこのクルマが売れないのはおかしい。目標を割り込むようなら、販売体制に問題があるとしか思えない。
FUGAに酷似したデザインを別にすれば、V36はすぐにでも買いたくなるクルマである。クーペにも期待大である。近いうちに、BMW335iの試乗もしてこようと思う。
Posted at 2006/11/23 18:15:30 | |
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