
インプレッサに快適性や質感をより向上させたAT仕様の『WRX STI A-Line』が追加発売されたということで、さっそく試乗してきました。
試乗したしたモデルは、車両価格315万円のベース仕様で、ボディカラーは新色サテンホワイト・パール。
外観も内装もほとんど2.0LのWRX STIと変わりはないようです。なかなかサテンホワイト・パールというボディカラーは輝きがありアダルトぽくて良いと思います。
運転席シートはベース車両でも8ウェイパワーシートとなっており、サイドが合革、センターがファブリックのバケットタイプとなっていますが、ホールドはあまり良いと思いません。この辺りは、意図的にレカロシートに誘導しているのかと思いきやオプション設定が無いようですねw
内装は・・・、ベースが200万円そこそこの車ですから、かなり安っぽさを感じますが、小物のOPで少しはカバーできるかな?
『ミッションに電子制御5速ATを採用し専用2.5リッター4気筒ターボエンジン搭載のほか、シングルスクロールタイプのターボチャージャーを採用したことで、2800回転から最大トルクを発揮するフラットなトルク特性を実現』ということですが、排気量が2.5Lということもあってか低回転でもストレスを感じることはありません。時代遅れの感のある5ATとの組み合わせですが、なかなかマッチングは良く扱いやすいエンジンだと思います。
アクセルを踏み込むと、シングルスクロールタイプのターボチャージャーの利点を生かして猛烈な加速を見せます。トルクはデータでは2.0Lツインスクロールに劣りますが、エボXのTC-SSTと互角の加速感だったので、2.0Lツインスクロールとも良い勝負かと想像します。(某誌によるとAラインの0-100km/h加速は6.0秒だそうです。もう少し速そうに感じたけど・・)
ステアリングはなかなか素直で、レーンチェンジも僅かな舵角で行えました。AWDシステムは2.0STIとは異なるシステムですが、こちらは街乗りの試乗では良く分かりません。
サスペンションは細かな振動もあまり感じませんし乗り心地は良いほうだと思います。エンジン音は4気筒とはいえ、さすがに2.5Lあるせいなのか、はたまた水平対向のメリットなのか、想像していたよりは静かで、エンジンの振動もそれほど感じませんでした。
では、室内はけっこう静かなのかというとそうではなく、ほとんどロードノイズのようですが、けっこう気になるレベルの音です。ハッチバックの宿命でしょうね、ロードノイズはほとんどリアから聞こえてきます。
ATには今では定番のパドル(コラム固定式)が付き、シフトダウン時にはちゃんとブリッフィングします。パドルはDレンジでもギアの切り替えができるようです。
また、ドライバーが3種類のエンジンを使い分けるように走行特性を選択できるSI-DRIVEが付いていて、スポーツモードを選ぶと、よりスポーティな運転が可能となります。
ブレーキは片押しのキャリパーながら十分に効きます。
これでベース車両価格が315万、本革シート・ブレンボ・カーナビ・BBSホイールに小物を付けて総額450万円なら魅力十分な価格だと思います。
ほんとかな~なんて思われる方には、是非試乗をお勧めしますw
このクルマ、時代遅れの5ATなので、アイシン製のミッションは載らないのか聞いてみたら、設計上このモデルへの搭載は無理とのメーカー説明だそうです。現在開発中のモデルからということになるみたいです。(トルクが35kg・m程度に抑えられている理由は、自社製5ATの許容値のようですからね)
次期レガシィの発売は5月中とのこと、車幅はやはり1780程度に抑えるようですが、エンジン構成とかはいまだ不明のようです。
スタイルと車格は別として、運転フィールと値段は凄く魅力だなぁ。アウディS3よりもはいいね~。あ、リアシートの広さを確認し忘れた。最悪の場合はこれにするかな・・
Posted at 2009/03/01 13:35:37 | |
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赤唐辛子的@試乗記 | クルマ