
今月発売になったばかりのAUDI A1。グレードは1.4TFSIだけで、価格は289万円(スポーツパッケージ304万円、コンペティションパッケージ333万円のバリエーションも設定)。
プラットフォームはVW Poloと同じだが、全長3970mm、全幅1740mm、全高1440mmとPoloより全長で25mm短く、全幅で55mm幅広く、全高は35mm低い。
ルーフのサイドにアーチを描くラインは全ての車両がそうなのかと思いきや、単色のボディーカラーも存在する。
イメージを決定づけるキャラクターラインとばかり思っていたら、万人うけの単色も存在するというのは、AUDIもかなりデザイン的に迷った証拠か。
Alfa MitoとかシトロエンC3とか個性の強いライバルの存在するハッチ市場では、個性の薄さは敗北につながり得ないか。
エンジンは1,389cc 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ(最高出力 122ps/ 5,000rpm、最大トルク 20.4kgm/ 1,500-4,000rpm)と、Poloの1200ccよりは上の排気量で出してきた。
内外装はAUDI品質に相応しい質感を・・・というメーカーの説明らしいが、300万円近くするクルマとしては素材は安っぽいし、デザインもどこかで見たような気がする。
HDDナビが標準設定されるが、シートはモケットが標準で、レザーシートは30数万円のOPとなる。しかも電動シートの設定はない。これで289万円という価格はどうだろう。
同じエンジンを積んだA3スポーツバック1.4TFSIが305万円(ナビなし)、Poloなら294万円出せば、同じ1.4Lでもツインチャージャーエンジンを積むGTI(ナビなし)が買えてしまう。
国産なら、2.5LのマークXだって買えてしまうのだから、AUDIはVWより高級という設定があるとはいえ、AUDIの入門車としての位置づけにしては価格が少し高すぎやしないか。
どうやら、A1のクアトロバージョンがテストを行っているらしいから、これがもしS1だったら1.4Lツインチャージャーを載せてくる可能性もあるのかな。そうなると価格は350万円程度だろうか。
日本市場でのAUDIとVWの棲み分けは難しいなと常々思っていたが、A1も例外ではなさそうだ。AUDIのほうがVWよりステータスは上なんて単純に思っている顧客だけがメーカーの思惑にはまるのだろうな。
欧州では198万円からあるのだから、やはり1.2L turboが出てこないと販売は厳しいのではないか。たぶんきっと後から出てくるのだろう。
Posted at 2011/01/16 23:20:09 | |
トラックバック(0) |
赤唐辛子的@carレヴュー | クルマ