ステアリングリレーロッドOH

接触事故後に交換したステアリングリレーロッドASSYをオーバーホールした

構成部品は、ロッド、両側のエンド部で、左右エンドは共通部品で組まれているが、組付け順序が異なる

先ず、左右エンドをロッドに固定しているクランプのボルトを17㎜ソケット・レンチで外す
ネジ部は錆さびなので、潤滑スプレーを塗布しておく

コッタピンを抜き、スクリュープラグを緩めて外す

プラグのネジ部が錆で固着していたので、ショックハンマーでプラグを緩めた

プラグを外し、スプリング・シート、ボールスタッドシートをマグネットツールで引き出して、ボールジョイントノブを手前にスライドさせて引くと抜ける

クリップを外し、グリスニップルを7㎜ソケットで外すと、ゴムブーツが抜ける

錆やグリスを落として清掃し、タイロッドエンド側が終了。
ビットマンアーム側も同様に行う

左右エンド、ロッドの分解清掃が完了。
組み付け前に本体を塗装しておく

ジョイントノブのボール部とシート2個とも錆やキズ、異常摩耗は見当たらなかった

シートでノブを挟んで動かしたところ、引っ掛かりなくスムーズで、左右エンドとも再利用可能な状態だった

整備書には、部品を組み込みプラグを目一杯締め込んでから、１～1+1/3回転戻すとある

整備書通り、ドラックリンクソケットでプラグを一杯に締め込み、１回転戻してみたが、先日交換した新品の感触より、かなり緩く感じた

諸先輩の皆さんが「2分の１戻し」と記載されているのは、このためか～と納得した

固さ、緩さの原因が気になったので、新品パーツを入手して調べてみた

組み込んだ方法は２通り
①全て新品パーツで組み込み
②ボールジョイント＆シートは旧品、スプリングのみ新品

結果は、
①整備書通り、プラグを一杯締め込み、1回転ほど戻すと、新品時の状態
②プラグを一杯締め込み、1/2回転ほど戻すと、新品時の感触に近い

実は、スプリングが長年の使用でへたっているんじゃないかと気になっていたので、この結果で納得でした！

私の結論です。
ステアリングリレーロッドの左右エンドをOHする際は、ボールジョイントとシートにダメージが無ければ、スプリングを交換し、プラグを1/2回転戻しでて組み付ける、です

スプリングは約＠150円／個なのでお勧めです(^^♪

今回は、クリップ以外の新品パーツを揃えたので、全て新品＆1回転戻しで組み込みました

ロッドと合体させて予備品でストック。
次の出番はいつ頃でしょうかねぇ？