2010年07月13日
フォードモーターは6日、タイ・ラヨン県のマツダとの合弁会社、AAT(オート・アライアンス・タイランド)の乗用車工場において、新型『フィエスタ』の生産を開始した。
新型フィエスタは2008年秋、欧州市場で発売。フォードのデザイン言語、「キネティック」に従いデザインされ、小型ハッチバックでありながら強い存在感を放つのが特徴だ。
また、中国などのアジア市場へは4ドアセダンモデルを投入。米国でも4ドアと5ドアの受注を開始しており、2008年秋のデビュー以降の全世界累計セールスは、約100万台に到達している。
タイ製のフィエスタは、5ドアハッチバックと4ドアセダンの2ボディを設定。トランスミッションには、燃費効率に優れるデュアルクラッチ型の「パワーシフト」を用意した。9月からタイ国内だけでなく、ASEAN各国で販売される。
今回のタイでの生産開始によって、フィエスタの製造拠点は、ドイツ、中国、スペイン、メキシコの合計5か所となった。フォードASEANのピーター・フリート社長は、「タイとASEANの顧客に、フォードのグローバル車、フィエスタは受け入れられると確信している」と、自信たっぷりのコメントだ。
レスポンス 森脇稔
Posted at 2010/07/13 19:31:10 | |
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フォード | クルマ
2010年06月07日
フォードモーターは1日、5月のインド新車販売結果を公表した。総販売台数は8080台。前年同月比は272%増と、驚異的な伸び率を示した。
これは3月に投入した新型コンパクト、『フィーゴ』の効果。同車は欧州Bセグメントの人気車種、『フィエスタ』をベースに、専用内外装を採用したインド向けの戦略車だ。
エンジンは1.2リットル直列4気筒ガソリン(71ps、10.4kgm)。トランスミッションは5 速MTで、0-100km/h加速は15.5秒、燃費は15.6km/リットルの実力。オプションで、1.4リットル直列4気筒ディーゼル「デュラトルク」(69ps、16.3kgm)を用意。トランスミッションは5速MTで、0-100km/h加速は15.8秒。燃費は20km/リットルと経済性が高い。
グレード構成は、下から「LXI」「EXI」「ZXI」「チタニウム」の4種類。LXIのガソリン車は、34万9900ルピー(約 70万円)からという価格設定が売りだ。
新型フィーゴは3月9日、インドで発売されたが、すでに累計受注台数は2万台を突破。フィーゴの人気を受け、インド・チェンナイ工場では、7月から2シフト制を導入し、増産体制を敷く。
フォードインディアのマイケル・ボネハム社長は、「フィーゴは発売から3か月連続で、フォードのベストセラー車に君臨。2万台を超える受注は、大変うれしい」と、コメントしている
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フォードモーターの中国合弁、長安フォードは1日、5月の新車販売の結果を公表した。総販売台数は、 5月としては過去最高の2万3742台。前年同月比は17.8%増と、16か月連続で前年実績をクリアした。
販売好調の大きな要因が、 09年に発売した新型『フィエスタ』。5月は6547台を販売し、前年同月比はほぼ50%増と大きく伸びた。これは、3月に1.3リットル直列4気筒エンジンを積む4ドアセダンを追加した効果だ。
主力車種の『フォーカス』は、前年同月比11.7%増の1万2631台をセールスした。フォーカスは今年3月、中国現地累計生産台数が50万台に到達。中国ツーリングカー選手権にも参戦中で、その知名度を高めている。
また、『モンデオ』は4113台、『S-MAX』は451台を販売。着実に実績を伸ばした。
長安フォードのナイジェル・ハリス代表は、「フォードは中国の顧客に、世界基準の車とサービスを届けてきた。これが好調な販売に直結した」と述べている。
レスポンス 森脇稔
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[上海 7日 ロイター]
複数の関係筋によると、中国の大手自動車メーカーである重慶長安汽車は、提携先の米フォード・モーターと、フォードの技術に基づき中国で生産した中型車を「長安」ブランド車として販売することに向け協議を進めている。
重慶長安汽車は、フォードおよびマツダとの3社提携を通じ中国で「フィエスタ」、「フォーカス」、「モンデオ」などのフォード車を製造してきた。
ある関係筋は7日、ロイターに対し、「フォードのムラーリー最高経営責任者(CEO)は今年の訪中の際、重慶長安汽車の徐留平会長と会談した。両社の提携を次のレベルに進める方法について踏み込んだ話し合いを行った」と明らかにした。
別の関係筋によると、両社が本格的に検討している一つの選択肢は、重慶長安汽車による南京の生産拠点でのフォード車のプラットフォームをベースにした中型セダンの生産。このセダンは「長安」車として販売されるが、直接の競合を避けるため、価格は競合しうるフォード車よりも低く設定されるという。
copyright 2010 Thomson Reuters
Posted at 2010/06/07 18:56:28 | |
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フォード | クルマ
2010年05月17日
フォードモーターは17日、米国で今夏発売する新型フォード『フィエスタ』のEPA(環境保護局)高速燃費が、40マイル/ガロン(約 17km/リットル)と認定されたと発表した。
新型フィエスタは2008年秋、欧州市場で発売。すでに欧州とアジアを合わせた累計販売台数は、50万台を突破している。フォードは、米国での小型車シフトの高まりを受けて、フィエスタの米国導入を決定。2009年12月のロサンゼルスモーターショーで、米国仕様を初公開した。
米国向けのフィエスタは、5ドアハッチバックと4ドアセダンの2ボディを設定。エンジンは当面、 1.6リットル直列4気筒ガソリンの1機種で、「Ti-VCT」(ツイン・インディペンデント・バリアブル・カムシャフト・タイミング)を採用して、最大出力119ps、最大トルク15.1kgmを引き出す。トランスミッションは、5速MTと6速AT「パワーシフト」だ。
フォードは今回、米国仕様のフィエスタのEPA燃費を正式発表。パワーシフトの場合、市街地が29マイル/ガロン(約12.3km/リットル)、高速が40マイル/ガロン(約17km/リットル)だ。フォードによると、高速燃費はホンダ『フィット』よりも5マイル/ガロン(約2.1km/リットル)、トヨタ『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』)よりも4マイル/ガロン(約1.7km/リットル)良好だという。
また5速MT仕様のEPA燃費は、市街地が28マイル/ガロン(約11.9km/リットル)、高速が37マイル/ガロン(約15.7km/リットル)。フィエスタのチーフエンジニア、スティーブ・ピンター氏は、「パワーシフト車の40マイル/ガロンの高速燃費はクラス最高」と自信を見せている。
レスポンス 森脇稔
Posted at 2010/05/17 23:34:35 | |
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フォード | クルマ
2010年05月14日
フォードモーターが、米国で今夏発売する新型『フィエスタ』をPRする目的で開設した「フィエスタチャンネル」。3日、ランボルギーニ『ガヤルド』との一風変わった対決映像が公開された。
新型フィエスタは2008年秋、欧州市場で発売。すでに欧州とアジアを合わせた累計販売台数は、50万台を突破している。フォードは、米国での小型車シフトの高まりを受けて、フィエスタの米国導入を決定。2009年12月のロサンゼルスモーターショーで、米国仕様を初公開した。
米国向けのフィエスタは、5ドアハッチバックと4ドアセダンの2ボディを設定。エンジンは当面、1.6リットル直列4気筒ガソリンの1機種で、「Ti‐VCT」(ツイン・インディペンデント・バリアブル・カムシャフト・タイミング)を採用して、最大出力119ps、最大トルク15.1kgmを引き出す。トランスミッションは、5速MTと6速AT「パワーシフト」。米国EPA(環境保護局)予想燃費は、高速17km/リットルとクラストップ水準だ。
フォードは今夏のフィエスタ発売を前に、「フィエスタチャンネル」を開設。その最新映像で、大胆にもフィエスタをランボルギーニ『ガヤルド』と対決させた。
対決といっても、ガヤルドは5.2リットルV10(560ps、55.1kgm)を搭載するスーパーカー。スタートダッシュでは、フィエスタがかなう相手ではない。そこでフォードは、タイトコーナーを組み込んだパイロンスラロームで2台を対決。フィエスタの取り回し性能がアピールされた映像は、動画共有サイトで見ることができる。
レスポンス 森脇稔
Posted at 2010/05/15 16:19:45 | |
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フォード | クルマ
2010年04月23日
フォードモーターは23日、北京モーターショーにおいて、『スタートコンセプト』を公開した。新開発直噴1.0リットル直列3気筒「エコブースト」を搭載する未来のシティコミューターだ。
フォードによると現在、世界の大都市に全人口の50%以上が集中。2050年には、この割合は70%以上にまで跳ね上がるという。都市部で使いやすい、コンパクトで燃費性能に優れる次世代コンパクトを提案したのが、スタートコンセプトである。
ボディは3ドアハッチバックで、大胆な曲面や小さなウインドウグラフィックスが特徴。エアロダイナミクス性能にも配慮された。フロントグリルのデザインなどには、フォードのデザイン言語、「キネティック」を反映。ヘッドライトやテールランプには、LEDが使用されている。
アルミ構造の上に、アルミ&高張力スチール製のボディパネルを載せて、軽量化を追求。フォードによると、米カリフォルニア州アーバインのデザインスタジオに、全世界から選りすぐりのデザイナーが集まり、スタートコンセプトのフォルムは煮詰められたという。
インテリアは、6インチのモニターに各種情報機能を集約。フォードの最新車載テレマティクス、「マイフォード」も搭載されており、エアコンやオーディオなどの操作は、ボイスコントロールで行う。スマートフォンと接続させれば、さらに発展的な使い方が可能になる。
エンジンはフォード自慢の「エコブースト」。エコブーストとは、直噴ガソリン+ターボ技術によって、排気量を少なくしつつ、クラストップのパワーと燃費を両立させるユニット。現在、米国向けフォードとリンカーン主要車種に、3.5リットルV6が設定されている。
スタートコンセプトでは、エコブーストのダウンサイジングをさらに進め、直噴1.0リットル直列3気筒ターボを搭載。スペックは公表されていないが、フォードによると、1.4リットル直4ガソリン並みのパワーを発揮するという。トランスミッションは6速MT。もちろん、環境性能も高水準で、CO2排出量は 100g/kmを標榜。このエンジンは、ほぼ量産レベルに到達しているとのことだ。
スタートコンセプトは、その内容から判断して、欧州フォードの入門車、次期『Ka』を示唆したものと受け取れる。フィアット『500』に対抗するモデルの提案といえそうだ。
レスポンス 森脇稔
Posted at 2010/04/28 01:37:13 | |
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