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2011年01月25日 イイね!

[MUSIC] 宇多田ヒカルの掟

もう数週間前の話になるが,昨年11月のPerfumeの東京ドーム公演の製作過程とバックステージに関するNHKのドキュメンタリーを見た(『MJ presents 密着!Perfume ドーム5万人ライブへの挑戦』)。



公演の直前に3人が「儀式」を執り行う場面は,映画のワンシーンのように美しい。そして戦場で一旦バラバラにならざるをえない家族が,再会を誓い合うかのような言葉を交わしてステージへ向かう。

短い時間の中に,大人びた彼女たちと,幼い彼女たちが激しく入れ替わる。それでも伝わってくるのは「自分たちが最も自分たちらしくなれる。最も幸せを感じられる」ライブへの高揚感と緊張感。



ドームでも「3人」であることにこだわった「TEAM PERFUME」。そこには,中田ヤスタカも木村カエラも掟ポルシェも登場しなかった。それが正解だったことは,アンコール時のMCからも伝わってくる。

Perfumeの掟

信じること

信じ合うこと

信じた道を進むこと
 (のっち)



しかし,自分はNHKより先にステージ上の公演だけを放映していたWOWOWの映像(『Perfume LIVE @東京ドーム 「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」』)を見た際に,今回のドーム公演に強い「よそ行き感」「これまでのPerfumeらしさのどこかを欠いた違和感」を感じていた。そして,公演直後のラジオ(『SCHOOL OF LOCK』)での樫野(かしゆか)の発言に妙に納得させられた。



みんなが「良かった」「感動した」って言ってくれるのに自分はちっとも嬉しくなかった

自分にとっては納得のいかないライブ

みなさんに謝りたい



この発言はWOWOWでの放送やライブDVDの発売前である。ファンや周囲はライブ内容を持ち上げ,他のメンバーが一つの「夢」の達成に喜びと感謝を述べている。

それにもかかわらず,樫野は泣きながら自分を責め,そして詫びた。ファンや関係者はもちろん他のメンバーに対しても「そこで言わなくてもいいこと」をあえて言った。

Perfumeの掟

どんな状況もプラスに変える

楽しむ気持ち

妥協しない心
 (かしゆか)


これまでの背景と樫野のことをよく知らなかったら,その発言と態度に「大人げない」と感じただけだったかもしれない。だが,自分が感じた違和感を代弁してくれるとともに,今後への期待を抱かせてくれる発言だった。




彼女たちの一連の言動から,「PerfumeがPerfumeであること」に対する強いこだわりと,そのこだわりに対する彼女たちの強いアイデンティティを感じる。周囲の人たちに支えられ期待を受けながらPerfumeを演じきる,という自分たちの役割と立場の自覚。


Perfumeの掟

黒髪

美白

前向き

夢追い人

アイドル
 (あ~ちゃん)


彼女たちは自分たちのあるべき姿を本当によく分かっている。同じ時期に「この人は自分のことをよく分かっているな」と思わせてくれる女性がいた。宇多田ヒカルだ。



Perfumeのドーム公演と前後して,宇多田ヒカルの「活動休止宣言」があった。それは自分にとって至極納得のできるタイミングでの出来事だった。

超新星だった宇多田にかつてほどの光を感じなくなって久しい。近年の楽曲の歌詞や曲調から「行き詰まっている」「これまでと違う人生経験が必要」と感じていた(生意気ながら)。

才能を使い果たし,このまま引き籠もって(?)過去の人になってしまうのだろうか・・・と思っていたところでの活動休止宣言。しかもその理由は「人間活動」をするためなのだという。「人間活動」とは「これまでと違う人生を経験してみる」ことのはずだ。やはり彼女の感性は非凡である。


宇多田は活動休止の前に「最後のステージ」(横浜アリーナ)に上がり,その一部と彼女が現在の心境を語る様子が先日のNHKで放映された(『宇多田ヒカル ~今のわたし~』)。そこでの彼女の発言は興味深かった。



人前で歌う意味がよく分かっていなかった

小さなライブハウスでのライブを重ねてみてやっと何かをつかみかけた

自分は周囲の人たちに守られているだけで一人では何もできない




まるで「Perfumeにあって宇多田にはないもの」「Perfumeは気づいていて宇多田は気づいていなかったこと」を打ち明けられたような気がした。


宇多田はどんな「人間活動」に取り組み,どんな宇多田になって帰ってくるのだろう。次に出会う時には,宇多田が宇多田らしく輝き続けるための「掟」を見いだしているに違いない。

Posted at 2011/01/25 20:38:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | MUSIC | 音楽/映画/テレビ

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