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2011年01月30日 イイね!

[試乗(試座)] アウディ A1 vs MINI クロスオーバー

[試乗(試座)] アウディ A1 vs MINI クロスオーバー夕方に時間ができたので気になっていたA1を見に行く。試座だけのつもりが・・・自分がディーラーに着いたところで,ちょうど他のお客さんが試乗中だった試乗車が戻ってきた。おぉ,試乗車あるのね。そのまま試乗させていただくことに。

試乗車はスポーツパッケージ。ノーマルグレードよりサスペンションが固められている。さらにスポーツパッケージ用のオプションであるスポーツレザーシート(ブラック),17インチタイヤ,キセノンヘッドランプなどを装備していた。ボディカラーは茶系のティークブラウン。ルーフはコントラストルーフ(ボディと色違い)ではなくボディ同色。

まずエクステリア。曲面が強調された造型が美しい。空力的にも理にかなっていそうだ。ブラウンのボディは,ウェブや雑誌の記事・広告でしばしばみかけるレッドにグレーのルーフの組み合わせ(展示車もコレだった),ブラックやホワイトよりも上品で落ち着いて見える(顔が怖くならない)。スモールランプ点灯時のデビルアイとLEDテールは近年のアウディ車らしさを醸し出すとともに,プラットホームやパワートレインを共有するVWポロとの違いを明確にしている。タイヤはハンドリングと乗り心地の次元を疑いなく高めてくれる「魔法のタイヤ」コンチネンタルのプレミアムコンタクト2。

インテリアはポロのような素っ気なさはなく,過剰な華美感も排除されスッキリしている。ボタンやスイッチ類の位置や大きさも適当。メーターやスイッチ類の赤いランプは明るくてややまぶしい。ダッシュボードのセンターに配置されるナビ&コントロールシステムのモニター&タッチパネルは視認性が良い(多くのクルマで主流となっているセンターコンソールのギアシフトノブの高さに配置されるナビ&モニターは運転中の視線の移動が大きくなるので個人的には好きではない)。

オーディオの音質は純正状態としてはかなり良好。標準でリアのサブウーハーを含む10スピーカーシステムが採用されており,オプションでBOSEサラウンドシステムに換装もできる。

シートはシートヒーターも装備。スポーツシートでは調整可能なランバーサポートを備え,位置調整もほぼ完璧。ただ,やはり車内は広くはなく,ポロなどの実用車に比べれば乗り降りがしやすいとは言えない。といっても,3ドアモデルのルーテシアに比べればドアの開閉はラクで,後席もMINIに比べれば広く大柄でない大人なら耐えられる。ポロに見られたサイドドアを開いた時のとんがった角はもちろんない。ただし,後席の乗り降りの際に前席を倒して前方に押し出すと,前席のヘッドレストが天井やダッシュボードに干渉してしまう。サイドミラーの形状と小ささはポロに似ているが,取付位置の効果もあってずっと見やすい。A1ではバックミラーが小さいのが残念。デザイン優先の結果だろう。

トランクルームはMINIやMiToから想像したよりも狭くない。むしろ想像以上に広い。開口部が広くフラットなので使い勝手はかなり良さそう。リアシートはフラットになることもあり,2名までの小旅行には十分だろう。展示車にはリアシートにチャイルドシートが装着されていた。トランクルーム下部にはスペアタイヤの他にGPSアンテナなどの納められたボックスとバッテリーが配置される。バッテリーは充電が早く出力効率の良いタイプを採用しているが,熱に弱いためここに置くことになったらしい。そのぶん,エンジンルームには空間的な余裕がある。オイルフィルタがエンジンの横に上向きに着いているのには驚いた。交換作業はかなり楽だろう。オルタネータが大きいことにも驚く。衝突時やトラブル・緊急時の安全の確保が強く意識された様々な配慮がエンジンルームとトランクルームの随所に見られるのが印象的。

走りについては,15分くらい街乗りしただけの感想としては,ポロとA1の関係はゴルフとシロッコの関係に似ている(ゴルフはA3と対比させるべきかもしれないが)。それぞれ,後者は「クーペ版」でありスタイルが美しくスポーティで走る楽しさを得やすい。それでいて快適性は損なわれておらず,むしろ上質でもある。A1に関してはポロより接地感が高く,それでいてリアの突き上げはポロより小さい。コーナーでのロールは抑えられていて極めてフラット。スポーティダンパー&17インチ40扁平タイヤを装着したコンパクトカーとしては相当に快適な部類に入る。旋回性も高い。足が良いだけでなくボディの剛性が高いのだろう。バッテリーがリアにあることによる重量配分も影響しているに違いない。ブレーキの感触はポロのようにスポンジーではない。走行中の静寂性は純正状態としては合格。というかこのクラスのガソリン車では随一。ただし,タイヤノイズや車外の音はそこそこ入ってくる。とはいえ不快ではなく,ドライバーに路面や周辺の状況を伝える余地を残していると感じられる。

特筆したいのは油圧式のパワーステアリング。電動パワステにありがちな不自然さや軽さはなく,路面情報もきっちり伝えてくれる。それでいて粗雑感はなし。ポロのような無機質感もなく,よく言えばスポーティだが重たく感じるMINIのようなステアリングでもない。運転していて極めて安心感が高い。

難はやはりパワートレイン。ターボ付きのTFSIエンジンに7速DSG(Sトロニック)の組み合わせは,最新の技術のカタマリであることは間違いないのだが,ポロ同様に楽しさには欠ける。加速時も回転は抑えられていて,アクセルを踏み込むのがなんとなくためらわれる。それは燃費の向上(というかCO2排出の抑制)にはなるのだろう。

シフトダウン時やアイドリングストップからの復帰時のショックはやや大きい。それを「情報が伝わる」と受けとめるかは微妙なところ。スイフトのCVTやフィット・ハイブリッドのアイドリングストップの方がフェミニンだと思う。もしA1にMTやトルコンATがあれば印象は変わるだろう。

豊富なオプションは至れり尽くせり感があるが,設定は抱き合わせが多く高価。しかも組み合わせにこだわると納期が数ヶ月単位で遅れる。スポーツパッケージの上位モデルのコンペティションパッケージはスポーツパッケージにエアロと高級ホイールを後付しただけのような仕様だ。A1のベストはスポーツパッケージに16インチタイヤを装着したときではなかろうか。自分ならSモードを積極的に使ってアイドリングストップはオフにしておくだろう。

と,いろいろケチも付けてしまったが,「ポロ+α」を想像していた以上に良かった。クルマを複数台ほど維持できるなら,所有してみたいと思った(乗らなきゃ良かった)。



アウディのディーラーを後にし,その足でMINIのディラーへ。やはり気になっていたMINIクロスオーバー(MINIカントリーマン)を見るためである。ファンには待望のSUV化&5ドア化したMINIである。

こちらはホワイトのクーパーSだけが展示してあった。今後も入荷台数は限られており,試乗車は準備できないだろうとのこと。早速,後席に試座させていただく。広さ以前に,ラクな姿勢がとれない。欧州車では日本車と違って「ムダに広くはないが楽な姿勢がとれる」クルマが多い印象を抱いていたのだが,裏切られてしまった。車格やタイプは違えどスプラッシュを見習って欲しい。ドリンクホルダなどを備えるセンターレールがあることもあり,5人乗車は不可。後席の室内からのドアの開閉もしやすくはない(ドアの内張がビジーで取っ手が探りにくい&力をかけにくい)。乗り降りのしやすさももう一つ。

ディーラーマンの話では排気系がスポーティな仕様になっているために,後席はこもり音がうるさくて長時間は座っていられないだろうとのこと。エンジンがアンダーパワー気味なため,余計にうるさくなりがちだとか。後付の静穏処理はA1より丁寧に施されているが,基本設計の問題はそれではカバーできまい。

ボディは予想以上に大柄で,大径化されたホイールやタイヤも重たそう。ノーマルモデルやクラブマンとの走りの違いはなんとなく想像できる。3ドアモデル同様にNAの方がバランスがいいということなので,様々なものを後付したせいでいろいろと無理をしているのかもしれない。

それでも「MINIの世界」は顕在であり,エクステリアも写真で見るより実車の方が良いと感じられた。ノーマルやクラブマンよりはアイポイントが高く,場面によっては運転しやすいと感じられるだろう。



SUVの試乗としては クーガ vs FJクルーザー を企んでいたが,日が暮れたので今日は断念。
Posted at 2011/01/30 22:46:40 | コメント(4) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ

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「同行号の運転席側シートベルトのリールから異音。

リール内部の劣化(リールが回る時のゴリゴリ音)と、リールを構成する樹脂部の緩みによる金属部との干渉(走行中のビビり音)。

とりあえずカタカタする樹脂部の周りをパテで固め、周辺にニードルフェルトとスポンジを詰めて対策。」
何シテル?   10/28 18:03
クルマも好きですが運転が好きです。渋滞と加速してからの黄信号は苦手ですが… 生活や仕事のために毎日走りまわっていて,ロングドライブすることも多いです。そん...

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