結局、長男の生まれた年に購入したのは白いインプレッサwrxのスポーツワゴンだった。
初の4WD。初のボクサーエンジン。初のターボ車。期待値は高まっていた。試乗ではあまりパッとしなかったが、町乗りをしているうちに気がついた。
「今の4WDは曲がる!」
もしかしたら下手なFRよりもハンドリングはいいんじゃないか?と思うほどにそれはよかった。
イノシシの猛進を思わせるようなターボの爆発力でアルファルトを蹴り上げると、道を細かにワープしていくように進んでいく。脳内にアドレナリンが溢れでる。そして、せまりくるカーブ!
「曲がれるのか?」
不安とともにステアリングを切ると、元からレールが敷かれているようにインプレッサは思ったラインを駆け抜けていく。拍子抜けするくらいにあっさりとアンダーステアの兆候もみせず、曲がる。曲がる。曲がる。
素晴らしき戦闘機。鍛えられたアスリートを思わせる。
ファミリーカーとは無縁に思える。
止めたタバコの代わりにガムを噛みながら、僕は一抹の不安を覚えた。
5か月後には長男が生まれるそんな春だった。
Posted at 2011/12/11 21:40:17 | |
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