2011年09月23日
「アルファロメオチャレンジ」
これは、もうお祭りである。ショップがパドックに多くならび、愛車のミニカーがかわいらしくならんでいる。パドック内も1970年代のイタリア車が多く並び、さながら輸入車ショー。
美人を眺めるように車を眺める。
「飽きない…」そして楽しい。
自分がサーキットを走る緊張感など、吹っ飛ばすほどのお気楽な雰囲気。
どうやっても肩にちからが入らない。そんな笑顔の場所。
イベントとして僕はサーキットを走る。走行準備している車もかわいらしいのばかりだ。
完熟走行を終え、本格的にアクセルを踏む。前とは違う。景色が違う。周りの車がよく見える。
コーナーを攻める。自分のラインで走れる。
「楽しい!!!」
前の車にブレーキングで追いつく。
「おぉー」
ホームストレートでその車の真後ろにつき、アクセルをあける。
車間が近づく。こっちにはまだ余力がある。同じ車種なのに。
「これがスリップストリーム?」
確実に抜ける。この確信があった。そしてミラーをのぞき、ギョッとした。
僕もスリップに入られていたのである。3台がほぼ車間なしで、150キロ程のスピードで前後にならんでいるのである。
考えただけで痺れた。
そして後ろの車が第一コーナーのイン側に出るとほぼ同時に僕はアウト側に出て前の車を抜いた。結局一番後ろにいたはずの車を先頭に僕の順に第一コーナーを抜けていく。
くやしさと共にスリップで初めて車を抜いた感動があった。
僕は今でもその瞬間を思い出せる。その車からはずしたステアリングは部屋のオブジェとなっている。
きれいなmomoのステアリングはまだ走りたがっているのだろうか?
Posted at 2011/09/23 21:09:10 | |
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サーキット | 日記
2011年09月19日
2回目のサーキット走行の機会は意外に早くやってきた。
いわゆる「アルファロメオチャレンジ」といわれるアルファロメオのためのレースと走行会のイベントである。
早速、走行会にエントリーする。今度はGT-Rもシルビアも86もいない。のほほんとした走行会になるに違いない。
のほほんとした走行会。魅力的だ。僕らはプロではない。雰囲気が楽しめればいいのだ。「ぬるい!」と言われても構わない。
こころざしの低いやる気がむくむくと沸いてきた。
タイヤも新調し、ステアリングも交換した。そしていつものように車を洗った。エンブレムを磨きながらアルファロメオの歴史はレースとともにあるのだ。と思った。
そう、どれくらいこころざしが下がろうとも…
それがアルファオーナーとしての心意気なのだ。
Posted at 2011/09/19 21:36:30 | |
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サーキット | 日記
2011年09月18日
直線では力いっぱいアクセルを踏み、コーナーに入ると他車にラインを譲り続けた。
GTR、86、シルビア。例外なく自分よりは速かった。友人のスカイライン32typeMも同じようにラインを譲っていた。
20分ずつのヒートを3回走るうちに僕らは理解した。
「同じくらいのレベル同士で走らなければ最初は楽しくない。」
走行を終え、ボンネットを開けておくとキンキンと冷えていくエンジンブロック。とけたタイヤのにおい。サイドウォールについたタイヤカス。
初めてのサーキットはとりあえず走ってみなければわからないことをたくさん教えてくれた。
次は自分で考えて走れる。僕は次のリベンジを頭の中でシミレーションしながら家路へ車を走らせた。
Posted at 2011/09/18 19:01:21 | |
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サーキット | 日記
2011年09月17日
初めてのサーキット走行は結果的に言えば散々なものだった。
ミーティングに出席しゼッケンを車体に貼る。車がそれらしい雰囲気になっていく。
けれどパドックで出走の順番待ちをしていると勝手に心臓がバクバクいってきた。
頭は真っ白になっていく。前の車が動きだす。真っ白の頭で体が勝手に動くようにクラッチをつなぐ。
「広い。」
初めてコースインした時にそう思った。
前の車を真似てアウト、イン、アウトのラインを取ってみる。
やはり広い。十分なグリップ。完熟走行で気持ちを落ち着かせる。
「大丈夫。」
ホームストレートに入り、アクセルを踏み込もうとした瞬間、爆発音がした。
気が付くと目の前を国産スポーツカーが飛び出していく。それは獰猛な獣を思わせた。
持っている時間が違うように彼らは一秒ごとにワープしていく。
僕は走行ラインを誰も走らないであろう場所に変えた。
Posted at 2011/09/17 19:26:33 | |
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サーキット | 日記