Kが死んだ後も僕は黙々と働き、そして遊んだ。
ときおりkの事を思いだしたが、僕はやるべき事をやり、やりたい事をやった。
残された者の人生は続き、彼らのいなくなった世界でサイコロを振り続けなければならない。
ゲームが終わるまで。
アルファロメオは故障もなく、快調に走った。
そうして、週末になれば車を磨きイベントにも顔をだした。
そのうち、僕はヘルメットとグローブを買った。
友人と決めたサーキット走行のため。
それを決めたのは、「何の気兼ねもなしにただただアクセルを床まで踏みつけたい。」
そのためだった。上手く走れるとは思っていなかった。
「走れるうちに走っておく。」