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2024年11月23日 イイね!

レッツ4に関するメモ やらかしていた可能性・きわめて大(※追記あり)

みんカラをご利用の皆様方、また、このようなブログなどをご閲覧くださっている皆様方に、お知らせ。

過去に投稿したスズキのレッツ4のマイナーチェンジに関するブログ記事のなかにおいて一点、「見過ごすことのできない誤りがあるかも」といった懸念が、ここにきて急浮上。その正否が明らかになり次第、記事および図表などの修正・訂正を行う予定(※)ではあるものの、まずは、この長期間にわたり「やらかしていた」かも知れない失態を、この場にてお詫びすると共に、ご報告を、させていただきたく。
(※2024年11月26日:追記:修正済)

――で、肝心の「どこの何が間違っていたの?」となるわけだが、ズバリそれは、モデルL0(JBH-CA46A・MODEL UZ50L0)の発売時期

・誤:
2009年04月 5型 K9 CA45A UZ50D
2009年11月 6型 L0 CA46A UZ50
2010年11月 7型 L1 CA45A UZ50D(L1前期)
2011年05月 8型 L1 CA45A UZ50D(L1後期)

・正:
2009年04月 5型 K9 CA45A UZ50D
2009年11月 5型 K9 CA45A UZ50D(K9後期出荷分 ・ガラスコスミックダークブルー)
2010年03月 6型 L0 CA46A UZ50
2010年11月 7型 L1 CA45A UZ50D(L1前期)
2011年05月 8型 L1 CA45A UZ50D(L1後期)

おわかりいただけるだろうか。
2009年の11月にモデルL0が発売された、と投稿していた部分が、誤り。
正しい出荷時期は翌春、2010年の3月。
2009年の11月にスズキ公式が発売をアナウンスした車両は何か、と言うと、それはボディーカラーがダークブルーのK9後期出荷分。
これらの情報は前述の通り、事実確認の後、修正・訂正させていただく所存(※)。
(※2024年11月26日:追記:修正済)

ちなみに、この事実が分かった原因は、L0に関する資料(スズキ純正パーツリストおよびサービスマニュアル)の中古品の流通量が昨今、一気に増えたため(※L0の資料のUSED品は10年ほど前なら滅多になかったorあっても高額だった)。

恐らくは需要の変化によるものと考えるが、この類の専門資料が増える傾向は、ぶっちゃけ「もう必要ない(から処分する、処分した)」という現実の現れでもあるため、どこか切なく、寂しくもあったり。

最後に、余談的な豆知識。
スズキの車体色であるグラスコスミックダークブルー(YGT)は、スズキ二輪的には「ガラス」コスミックダークブルー(YGT)、と表記される。
メディアを介する公式発表などでの表記は、グラスコスミック~。
パーツカタログなどでの取り扱い名は、「ガラス」コスミック~。
表記ゆれなどではなく、確実に使い分けれらているところが、面白い。




■追記(2024年11月26日)
情報の確定、および追加で別の話を仕入れてきたので、ご報告。

・2010年当時のレッツ4のメーカー出荷販売状況
UZ50DK9とUZ50L0の2種で、確定。
50㏄クラスゆえ年式の概念は無いのだが、スズキ二輪の認識は「2010年度(≒2010年モデル)のレッツ4は、K9とL0(浜松出荷のCA45Aと中国出荷のCA46A)の2機種」で、間違いない。
この情報をもって、『スズキ レッツ4 マイナーチェンジの歩み UZ50/G/D BA-CA41A JBH-CA45A/46A 改訂版』は、修正済みとさせていただく。

・CA46Aのレッツ4G?CA46Aのレッツ4パレット??
こちらは、いつか出そうと思っていたL0関連のマニアックな小ネタ。
2010年度に出荷されたCA46A・UZ50L0に付属した取扱説明書には、幻の2車種が案内されている。


それが、こちら。

おそろしくどうでもいい表記
オレでなきゃ見逃しちゃうね(C)HUNTER × HUNTER

念のために解説しておくと、この取扱説明書の見どころは「CA46A-から始まる車体番号(フレームナンバー)をもつ車両」として、レッツ4、レッツ4G、そしてレッツ4パレットの3車種が案内されている、というところ。

これは予備知識を要する話題であるため、もう少し踏み込んで書いておく。
「CA46A」は2010年の3月に日本で発売されたモデルで、20年近い歴史を誇るレッツ4シリーズのなかで唯一「中国にて生産された車両」としてファンの間で広く知られているのだが、中国工場にて生産された機種は「レッツ4のみ」であり、レッツ4Gやレッツ4パレットなどの姉妹車種は、国内生産のみとなっている。

ところが、その「存在していないCA46Aの2種類」がメーカー公式の説明書のなかで案内されている――?うん?それおかしくない?――、というのが上の画像に含まれている要点。

この点については、以前より公式の取り扱い説明書の表紙および各所で3車種の案内がされていることから、「本当のところはどうなのか」と、興味関心を抱いていたのだが――、とあるところで質問をさせていただいたところ、ズバリ「説明書が誤っている」という事実が、確認できた次第。

補足。
この説明書に関しては誤記の類などでは無く、シンプルに「(歴代のレッツ4シリーズが)取扱説明書を3車種で共有していた時代の名残」によって、このような表記になった、とのこと。オタク目線で書かせていただくと「本来の予定であれば実施されるはずだったレッツ4のGとパレットの中国生産が(CA46A系取扱説明書の作成後に)キャンセルされた名残」と言われた方が納得できたのだが――、そんなことはなかった。うん。

なお、レッツ4の取扱説明書に絡むネタといえば、もうひとつマニアックなものがあるのだが、それはまた別の機会に。
Posted at 2024/11/23 16:43:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | スクーター | 日記
2024年10月06日 イイね!

2024年度 国内外ヘルメットあれこれ 改訂版

今回は、数年ぶりに国内外のヘルメットに関する知ったかぶりをする記事を投稿。国内外における安価寄りのヘルメットに関する調べものをしておいでの方々にとって、何かしらのお役に立つことが出来れば、幸い。

なお、この記事は日本国内におけるオートバイ乗車用のヘルメット・ブランドについて
・国内メーカーと呼べる企業は『Arai』と『SHOEI』の2社のみであること
・上記2社以外の自動二輪車向けヘルメットは主に海外企業が生産・製造している製品であること
――といった現実を品選びのための予備知識として、頭の片隅に留めていただくことを目的しており、特定の銘柄や会社に対する主張などを(皮肉とか冗談とかを抜きに)したいわけではないので、念のため。

※おとこわり※

ご閲覧の際は、以下のふたつの点に、ご理解とご協力をいただきたく。
・記事の内容を鵜呑みにしない
・記事の内容に関する問い合わせを(どこに対しても)しない
興味・ご関心を抱かれた方には、インターネット検索を、おすすめ。



■マルシン工業のヘルメットと同型の製品

現行ラインナップ――と言うには月日が経ちすぎた感も否めない、マルシン工業の『ドリル』と『エンドミル』は、2018年から2019年にかけてリリースされたヘルメット。

それぞれ、『ZEUS HELMETS』で有名な台湾『隆輝ヘルメット(ロン・フェイ・ヘルメット/Long Huei Helmet Co., Ltd.)のZEUS ZS816系、および『VR-1』『M2R』『Lazer』ブランドなどを台湾にて取り扱う得安ヘルメット(ディーン・ヘルメット/TE AN Helmet Ind. Co., Ltd.)のM2R F9系と同型の製品ではあるが、シェルや内装などの仕様の一部はマルシン工業が提案する独自の特別仕様(いわゆる別注品)となっている。

・参考画像:ドリル(左)とZEUS ZS816系(右)
引用元:マルシン工業、ZEUS HELMETS

※口元の吸気スリットの有無など「シェルに明確な差異がある」のは珍しい

・参考画像:エンドミル(左)とM2R F9系(右)
引用元:マルシン工業、M2R HELMETS


・参考動画:Oroshi: The Mission(M2R F9系、エンドミル同形状モデル)
(Lazer Helmets)※音声注意

※宇宙飛行士をイメージさせる演出は二輪業界における定番ネタのひとつ

この文章を書いている2024年現在、ドリルもエンドミルも初期ロット品のリリースから5年が経過しようとする製品であるため、仮に在庫が残っていたら、そろそろモデル末期かな――、といった印象。



■KOMINE/コミネのヘルメットと同型の製品

以前にも投稿したことがあるが、コミネの現行ヘルメットの一部は、スペイン・FASEEDブランドの供給元である中国『ダフェイマ・オートモバイル・テクノロジー/Jiangyin Dafeima Automobile Technology』のODM系モデルをベースとする、特別注文品。コミネ最新モデル(※2024年現在)であるHK-190 ネオレトロフルフェイスヘルメットを例にとると、その帽体は、FASEEDが提供しているFS-V6系と同じ型となっている。

・参考画像:FASEED FS-V6系(左)とコミネ HK-190ヘルメット(右)
引用元:FASEED HELMETS、KOMINE


独自仕様として、HK-190の内装には、コミネ社オリジナルの『立体メッシュ構造』を採用しているのだそう。自社のノウハウをもとに快適性を追求しているところは、好印象。

FASEEDブランドの品物は日本国内では(出所不明の並行輸入品くらいしか)収取手段が無いため、海外ヘルメット・ブランド好きのひとりとしては、コミネ版の国内リリースは、ありがたい。

ちなみに、このヘルメットは、フランスのヘルメット・ブランドであるASTONE HELMETS(※アストン・レトロ)からも同型モデルがリリースされているが、これは単純に「ASTONE HELMETS(主にヨーロッパ)が複数のサプライヤー(上述のダフェイマ社も、そのうちの一社)から製品の供給を受けている」という現実によるもの。

参考画像:ASTONE RETRO GT4
引用元:ASTONE RETRO


参考動画:極度吸睛,挑戰目光停留的極限(非常に目を引く、視線保持の限界に挑戦) - GT4
ASTONE HELMETS(音声注意)


念のために補足しておくと、『ASTONE RETRO/アストン・レトロ』は、ASTONE HELMETS(アストン・ヘルメット・アジア)から派生した、台湾発の新ブランド。どうもASTONE HELMETSは、ヨーロッパとアジアで販売権が分割されたような気配がするのだが、詳しい所は不明。



■期待の新ブランド・FUKUSEIヘルメットと同型の製品

2024年現在、Amazon.co.jpや楽天市場などにおいて、新型のフリップアップ・ヘルメットの供給を始めた新ブランド・『FUKUSEI HELMETS』を、ご存じだろうか。

・参考URL:FUKUSEI HELMETS
(株式会社新光興産:楽天市場店)
※アフィリエイトリンク類は仕込んでいないのでご安心を

FUKUSEIヘルメットは、千葉県船橋市の新光興産という会社が立ち上げたブランド。現在は『FUKUSEI システムヘルメット FF868』といった商品名のフリップアップ・ヘルメットが、送料・税込みで、11,900円(+ポイント還元)といった低価格で提案されている。

その近代的な外観、かつ機能性を併せ持った数々のギミックなどなど、販売ページ上の商品画像を眺めていると、価格帯に相応しくない価値を感じさせる魅力的なヘルメットに仕上げられている――ようにも見えてくるわけだが、実は、この製品、知る人ぞ知る中国のOEM/ODMヘルメット・メーカー『JDS HELMETS(ジェイ・ディー・エス・ヘルメット/Foshan Nanhai Jiujiang Jiadeshi Helmet Co., Ltd.)』の手による、FF-868フリップ・アップ・ヘルメットと同型の製品となっている。

更にインターネット検索を進めていくと、FF-868と同型の製品としてJDS HELMETS(以下:JDS)から派生した『NENKI HELMETS(ネンキ・ヘルメット/Foshan Nengjie Imp. & Exp. Trading Co., Ltd)』の手による、『NENKI NK-868』というモデルが昨今、世界的に流通している様子がうかがえる。

参考画像:FUKUSEI FF-868(左)とNENKI NK-868系ヘルメット(右)
引用元:FUKUSEI HELMETS、NENKI HELMETS


このブログのなかで過去に触れたことがあるが、もともと”NENKI”は、JDS(GDR HELMETS)が供給していた製造ラインの一つ。そのブランドを、2008年に子会社として独立させたものが、現在の”NENKI”。いわゆる“のれん分け”みたいなもので、事務所の住所は母体であるJDSの敷地のなかにある(※ODMブランドあるあるネタ)。

OEM/ODMヘルメットの世界においては、あるタイミングで突然、あか抜けた製品が供給され始めたりすることがあるのだが――、NENKIの現行品も、これがまた、様変わりしたかのように格好良いヘルメットとなっている。くだんのNK-868系も正に、そのひとつ。

参考URL:NENKI Capacete de motocicleta integral capacete modular dobrável com proteção para o queixo, capacete de motocicleta homologado ECE 22.06 com viseira dupla para mulher homem adultos
(スペインAmazon、NENKI NK-868販売ページ)
※環境によってはクッキー設定表示が出るのでご注意
※商品ページ左のサムネイルから2種類の動画が閲覧できるのでオススメ

10年ほど前までは、「中華圏のヘルメット=大陸産特有のぼってりとした輪郭のヘルメット」という図式で間違いなかったわけだが、今となっては精悍なものが決して珍しくなく、まるで別物。昨今は競合の同業各社(YEMA、YOHE、SOMANなどなど)も見違えるほど現代的なデザインに化けてきているため、もしかすると中国ヘルメット業界では、何かが起こっているのかもしれない。



■みんなだいすき・WINS JAPANのヘルメットと同型の製品

ここのブログにウインズのヘルメットのことを書いたのが、今から10年ほど前のこと(※2014年5月)。あれから随分な月日が流れたのだが、あらためてここで、WINS JAPAN(以下:WINS)のヘルメットについて、触れておくことにする。

WINSの人気商品と言えば、ズバリ、これ。
「3フォーム・チェンジ!!(C)WINS公式」と銘打たれたデュアル・スポーツ・ヘルメット、WINS X-ROAD(エックス・ロード)。

2014年のリリース以降、非常に息の長いモデルとなっているX-ROADは、中国の『VISTA HELMETS(ビスタ・ヘルメット/Zhejiang Vista Sports Goods Co., Ltd.)』が供給する、MP02系デュアル・スポーツ・ヘルメットと同型の製品となっている。

参考画像:VISTA HELMETS MP02系ヘルメット(左)とWINS X-ROAD(右)
引用元:VISTA HELMETS、WINS JAPAN


VISTAは、スイスの用品ブランド『IXS(イクス)』の供給元として、その名を知られている企業。MP02系もIXSヘルメットのラインナップに存在しており、WINSのX-ROADの帽体デザインはHX-207・デュアル・スポーツ・ヘルメットとして公開されている。

・参考画像:IXS HX-207 Camouflage(後年追加されたカモ柄仕様)
引用元:IXS

せっかくの機会なので、X-ROAD以外のモデルについても触れておく。

WINSのFF COMFORT(エフエフ・コンフォート)も、X-ROADと同様に、VISTA供給モデルと同型の帽体が使用されている。VISTAブランドでは、FP04系インナー・バイザー搭載フルフェイス・ヘルメットが、同系列となる。

・参考画像:VISTA HELMETS FP04系(左)とWINS FF COMFORT(右)
引用元:VISTA HELMETS、WINS JAPAN


このFF COMFORT――と同系であろうFP04系も、もちろんIXSのラインナップに存在する(IXS HX-215系)。樹脂パーツの色合わせなどが若干、異なるが、そのあたりの差異も、ODM系ヘルメットならでは。

X-ROADは、いつの間にやら第三世代へと突入しているが、どこまで進化し続けるのか、楽しみ。



■リード工業のヘルメットと同型の製品

マルシン工業と並び国内の老舗ヘルメット・ブランドの一角を担う、リード工業。その製品ラインアップの多くは、香港特別行政区に本社を置く巨大中国企業・H&H Sports Protection(エイチ・アンド・エイチ・スポーツ・プロテクション)が販売する製品がベースのODMヘルメットを中心に構成されている。

H&H――、このブランドは『ヘーフイ・セーフティ・プロダクツ・マニュファクチャー(Shanghai Hehui Safety Products Manufacture Co., Ltd.)』が製品を供給しているが、そもそも『H&H(エイチ&エイチ)』という二つのHは、母体である『He-Hui』の子音が由来。

この企業は供給先の多さが特徴で、
・TANKED RACING/タンク・レーシング
・Vcan(ヴィーカン)
・TORC/トルク
・ORIGINE/オリジネ(オリジン)
・Nitek/ナイテック
・JUST1/ジャスト・ワン
などのサプライヤーとして、一部のヘルメット愛好家に知られている。

リード工業が市場に投入しているヘルメットの一部はH&H系の製品から構成されており、フルフェイスもジェットも、海外向けにweb検索をかけると、いくつかのベース・モデルの姿を見つけることが出来る。「あのフルフェイスも、そのジェットも、Hehuiの製品だったのか」――となるくらい、色々ある。

参考画像:リード工業 STRAX SF-12(左)とVcan HYPE(右)
引用:リード工業、Vcan HELMETS


話を現行モデルに移すと、コロナ過の真っ最中であった2020年に新発売となったシステム・ヘルメットのreise(レイス)とREIZEN(レイゼン)は、どちらもVcan V271系フリップアップ・ヘルメットをベースとしたODM系ヘルメット。reiseは女性向けのMサイズシェル+グラフィック、REIZENは男性向けを想定したLサイズシェル+ロゴマークの配置で、それぞれが棲み分けがされる格好となっている。

参考画像:リード工業 REIZEN(左)とVcan V271系(右)
引用元:リード工業、Vcan HELMETS


V271系は、ちょうど2020年頃から高い人気を誇っていた製品。
・Vcanブランド V271
・TORC(トルク)ブランド T271
・ドイツの二輪用品販売店・FC-motoのBOGOTTO(ボゴット) V271
その他、世界各地のブランドから、100ドルメットの価格帯にて様々な提案がされており、その多くは今も、世界で手に入れることが出来る。

日本においては、福岡県の輸入雑貨の取り扱い店・クレストジャパンが、リード工業の販売と被る時期に、オリジナル・ブランドのCREST名義にて『ALPHA II(アルファ・ツー)』という商品名で、格安の販売を行っていた。

クレストジャパンは、H&Hの古くからのブランド『TANKED RACING』時代から、その製品を日本に輸入し、国内のユーザーへ向けて格安での販売を行っていた良心的なショップだったが、残念ながら2024年の夏に、その営業を終了。

・参考画像:国内販売されていたV271系ヘルメット・CREST ALPHA II


余談ながら、リード工業のREIZENのメーカー希望小売価格は、27,500円(税込)で、実売価格帯は16,000円前後(税込)。
対するCRESTのALPHA IIの販売価格は、安い頃は送料・消費税込々で、8,800円を下回っていた。
実に、惜しまれる。



■2024年11月4日:一部追記、誤字修正
■2024年11月5日:NENKI HELMETSに関する部分を改訂
■2024年11月6日:マルシン工業のヘルメットの発売時期を修正(2018年 → 2018年~2019年)
■2024年11月10日:一部改訂、リード工業の項にSTRAXを追加、など
■2024年11月12日:一部改訂
Posted at 2024/11/04 11:38:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヘルメット | 日記
2024年09月14日 イイね!

【祝20周年:みんカラでの思い出】

【祝20周年:みんカラでの思い出】遅ればせながらみんカラ20周年にお祝い申し上げる所存。
これからは読みやすさを意識した記事の投稿を心掛けていきたい。
Posted at 2024/09/14 10:13:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | タイアップ企画用
2023年02月13日 イイね!

Scorpion EXO Covert系 合皮素材の加水分解のお話

Scorpion EXO Covert系 合皮素材の加水分解のお話今回の投稿は、ストリートファイター系ヘルメットとして長く愛され続けている海外モデルのひとつ、Scorpion EXO Covert/Combat(スコーピオン・エクソー コバート、欧州名:コンバット)を例とした、加水分解(かすい-ぶんかい)に関する記録。

この記事が、当該モデルのみならずScorpion EXOや同シリーズのモデル群、ないし海外ヘルメットに興味・ご関心をお持ちの方々への何かしらのご参考になりましたら幸い。もちろん、バイクグッズやアウトドアグッズに多数、用いられている樹脂素材との向き合い方についてお考え中の方にも、何らかのお役に立てましたら幸い。

■加水分解って知ってるかい?

――と、知ったかぶりをかましたい気持ちは山ほどあるものの、わざわざ場末の当コンテンツまで来られるような方々が『加水分解』をご存じない訳が無い――と判断し、一連のうんちくは、すっぱり割愛。

――で。
今回の加水分解の記事の素材となってしまったのが、冒頭でご紹介したスコーピオンのコバート。実際の状況が、こちら。



インナーパッド(※コバートの場合、この部分はネックパッドと呼称)の下面を覆うように用いられている合皮装飾の樹脂素材が、経年の劣化による崩壊を始めている。

かつて集英社の週刊少年ジャンプで連載されていた人気漫画『ピューと吹く!ジャガー』における劇中での描写が元ネタのネットミームのひとつに「おちつけ…大丈夫こんなもんだよ」から始まる切ない独白の一コマがあったりするのだが、この状況は正に、それ。

ちなみに、日焼けした後の皮膚のごとくペロリと浮いている合皮の表皮だが、これは下地である樹脂の層から表皮の層が完全に剥離している証拠。つまり、表面を覆っている合皮素材だけでなく、その下にある下地の層も、激しく劣化していることを意味している。

■遅ればせながらヘルメットの概要のご紹介

Scorpion EXO Covert/Combatについて、かいつまんでお話を。
”EXO Covert”、もしくは”Combat”は、2016年にアメリカ、および各国にて発表・発売されたストリートファイター系モヂュール(モジュール)ヘルメットの一種。名称が複数ある理由は、スコーピオンEXOの販路の都合による(※当該モデルの場合、北米と世界市場向けがコバート、欧州向けがコンバット)。

当時、既にストリートファイター系の始祖たるBell Rogue(アメリカ、2013~)とShark Raw/Drak/StreetDrak(フランス、2013~)が2TOPを形成していたヘルメット市場に、一部から『三匹目のドジョウ』などと揶揄されつつ投入されたコバートだったが、登場するや否や、その攻めに攻めた外観が世界中のマニアから注目を集め、ローグおよびロウと肩を並べられるほどの立ち位置にまで、一気に躍進。

・参考画像 ストリートファイター系モヂュールヘルメット 第一世代


『ジェットヘルメット+フェイスマスク(ないしゴーグルのセット)』、というストリートファイター系の概念に『インナーバイザー(格納式サングラス)』を付け加えた当該モデルは、デュアルスポーツ系を含む後続のモヂュールヘルメット群に大きな影響を与えたように見える。なお、ストリートファイター系モデルの同世代の製品として、Caberg Ghost(イタリア、2016~)が存在する。閑話休題。

・参考画像 ストリートファイター系モヂュールヘルメット 第二世代

登場から長きにわたりメーカーのラインナップに加わり続けてきたコバート/コンバットも、さすがにモデル末期。2023年現在、純正オプションパーツの在庫も欠品が目立つような状況にあり、メーカーも恐らくは同型モデル『EVO』を経て後継モデル『X』『2(※欧州向けCombat)』などの派生商品を主軸に据えたい(挿げ替えたい)のではないだろうか――などと思ったり思わなかったりする今日この頃、自分が所有している2017年購入のモデルも既に5年以上の月日が経過したところで、今回の破損・崩壊を迎えた次第。どこも「かいつまんでいない」というのは、ご容赦いただきたく(打ち込んでいたら止まらなくなり推敲を放棄)。

■加水分解が生じた樹脂との向き合い方は「除去」一択

ここで話を本題に戻し、加水分解を迎えた現物、および現実と向き合い直す。

結論から先に書くと、選択肢は『樹脂が構成していた合皮の部分を全て除去する』、の一択。崩壊した合皮素材を元に戻すことは不可能であるため、修理・修繕とは全く異なるアプローチをする他は無い。これは、経年の劣化により表面がグズグズ・ねちょねちょな状態に陥ってしまったマットペイント・グッズへの対処に似ているが、より抜本的な対策がとれる分だけ、こちらの方が遥かに作業が楽だったりもする。



そんなこんなで、ペロリと浮いてしまっていた表皮の部分を剥ぎ取り、下地を構成している(構成していた)グレー色の樹脂層を露出させた様子。ところどころ薄いクレーターのように点在する段差は、表皮の除去の際に、土台(下地)の樹脂が崩れたところ。

実は、加水分解の被害で最も厄介なのが、この下地層の崩壊。日焼け後の皮のようにペリペリと脱落していく表層の脱落は、着衣や器物の外観の印象を大きく損ない、また、場合によっては機能そのものを失う事にも繋がりかねず、厄介と言えば厄介なものに違いないのだが、多くの場合、下地層の樹脂の劣化が及ぼす面倒臭さは、その比では無かったりする。どれくらい面倒かと言うと、「押し固められていた泥団子の土砂が乾燥と共にボロボロと崩れてくるような風景」を思い描いていただければ、その厄介さがお分かりいただけるかも知れない。

■合皮素材の除去方法・ひたすら擦り落とす&削り落とす

合皮を構成する樹脂は、加水分解という化学反応によって異常に脆く、崩れやすくなっていることが珍しくないが、それは部位ごとに異なるもので、今回のヘルメットのインナーパッドのように「左側はグズグズだが、右側はピンピンしている」といったことが、多分に起こり得る。そうした場合、合皮素材の除去として行う「擦り落とす」「削り落とす」という作業工程に相応な負担が伴うことになりがちなのだが、ここで重宝するのが、次の画像に写っている軟質樹脂製のブラシ。



この樹脂ブラシは、ホームセンターや百貨店、もしくは雑貨店や100円ショップなどにおいて『カーペットブラシ』といったような商品名で取り扱われていることが多い商品。ブラシの毛に相当する部分が、まるでゴムのごとく軟質な樹脂で構成されている点が特徴で、敷物や着衣などの対象物を過度に傷つけることなく、それらに付着している動物の体毛や小さなゴミなどといった異物をかき集めることが可能という、なかなかの逸品。

この類の樹脂ブラシは、お高いところで700円~、お安いところで400円~110円などと価格に大きなバラつきがある訳だが、これは「ブラシと柄の素材が異なっている高級志向の商品(※本物)」から「全体が軟質樹脂で出来ている一体成型の廉価版(※粗悪コピー品含む)」まで類似品・亜種が数多く存在するため。こだわりがないならダイソーやキャンドゥといった100円ショップブランドのお品物で十分、とだけ、書かかせて頂く。

脱線した話を戻させていただくと、加水分解が生じた樹脂を除去する作業において、この軟質樹脂ブラシを用いると、作業時間が大幅に短縮できる。念のために補足しておくと、主に使用する事になるのは先端付近の、固めの毛足のところ。ここでゾリゾリ擦る事で劣化した合皮層は大抵、除去できる。効果はばつぐんだ。
20分間~30分間を要するであろう除去作業が20秒~30秒で終わることすらある――と表現すれば、自身が抱いている、この価値観を少しでもお伝えすることが出来るだろうか。大事な事なので、繰り返したい。効果はばつぐんだ。

そんなこんなで、実際の除去作業を終えたパッドの様子が、こちら。



「最初からこういうヘルメットだ」などと言い張れそうな勢いで違和感のない除去が出来たと、自画自賛したい自分がここにいる。

この「合皮の部分を丸ごと全て除去してしまう」という選択肢は、例えばバッグの持ち手やベルトの保護カバーなどを構成している合皮の部分が加水分解によってグズグズになってしまった場合に用いることが出来るもので、有名ブランド品や外観的な価値を有するグッズで無い限り、ほとんどのケースで「実用レベルで妥協できる状態」に持って行くことが可能。また、合皮素材の除去を手指やスクレーパー(※プラスチック定規などで頑張る方も少なくない)で行われる方もおられるかとは思うが、そこは是非、騙されたと思って前述の軟質樹脂ブラシを活用して頂きたく。しつこいが、効果は(ry



カメラを引いた、全体の様子。
見た目の違和感を防ぐ意味で左右のバランスを取る必要があったため、比較的、素材が無事な状態にあった反対側のネックパッドの合皮部分も全て、除去してある。この「比較的無事な状態」というのは、言い換えれば「加水分解の度合いが低い=合皮が頑丈=そう簡単に崩れない・剥がれない」というコンディションなため、素材の除去には相応の労力を要することになる訳だが、そこは上述の軟質樹脂ブラシさえあれば(ry

■別にスコーピオンEXOのヘルメットが悪いという訳でも無いというお話

既に本文の冒頭からここまでをお読みの時点で、お気付きの方も、おられる事と思うが、今回の作業でご紹介しているオートバイ用ヘルメットは、その消費期限の概念から見た場合、とっくの昔に寿命を迎えていたりする(2017年に利用開始 → 5年後=2022年中が使用期限)。

――というわけで、あっちもこっちもグズグズという悲劇的な結末を迎えたからと言って、スコーピオンEXO USAや母体たるKIDO Sports(※韓国の巨大企業の一角)の品質を批難する必要は、これっぽっちも無い。むしろ、樹脂の加水分解を「良くも悪くも、目で見ることが出来ないヘルメット本体の寿命を露骨に教えてくれている、ある種の目安のようなもの」と考えるのも決して、悪くはないのではないかと考える。



チンストラップのカバーの劣化の様子。
なまじ、帽体を構成するPC(ポリカーボネート)素材などの劣化が全く視認できない分、これら合皮の痛みっぷりばかりが目に付いてしまい残念な気持ちになる訳だが、上に書いた通り、これはヘルメット本体の寿命を(目で見て分かるように)教えてくれている、と解釈するべきなのかも知れない。

■とかなんとか知ったかぶりつつ保護艶出しを施し丁寧に仕舞って終了

いやーまいったなー寿命だわーつれーわー

などと知った風な口をほざきつつ、きっちり静電気抑制成分が含まれた保護艶出し剤を用いて帽体とバイザーを清掃・保護艶出しを施し、作業完了。



結局、何をお伝えしたかったと言うと、恐らくは次の3点。

・海外ヘルメットに用いられている合皮部分は、3年~5年後に崩壊する
・かと言って嘆くことはない(≒その時点でそのヘルメットは寿命を迎えている
・軟質樹脂ブラシは1本くらい持っていてもバチは当たらない

余談ながら、スコーピオンEXOのコバート/コンバットは、サイズ選びが難しい。
何故なら、USとEUで、サイズ表記が異なっている(いた)から。

・USサイズ → Lサイズ:59-60cm(センチメートル表記)
・EUサイズ → Lサイズ:58-59cm(同じくセンチメートル表記)

実物に貼付してあるサイズラベルには間違いなく「59-60」と印字されているものの、どう考えても、このタイトさは異常。ハットサイズ59cmの自分の時点で孫悟空のごとくキリキリと締めあげられている(着用から40分間~50分間後に痛みでヘルメットを脱ぐことすらあるレベル)ことから、普通に考えて「58-59」が正解なのでは?――という疑いが、未だに残っている。

もちろん、スコーピオンEXOのモデル全てがそうという訳でなく、Covert/Combat系の一部(ないしすべて?)のサイズがおかしいのでは、というのが、自身の抱いている疑問。以降、スコーピオンEXOのヘルメットが注文できずにいるのは、このサイズ問題が解決できずにいるから。

海外セラーの指針に従い1サイズ上げのXLを選択するというのが無難というか賢明というか、間違いない選択なのだとは思うが、なんか負けを認めるようで納得がいかない。誰と勝負してるんだ。
Posted at 2023/02/14 15:37:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 海外ヘルメット | 日記
2022年01月30日 イイね!

車両盗難 大阪府 尼崎市 日産 グロリア トラックバック

この記事は、盗難車情報探してるみたいについて書いています。
Posted at 2022/01/30 12:13:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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何シテル?   05/12 12:39
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