
今回の投稿は、ホルツ取扱いのTurtle WAX(タートルワックス)シリーズから、ICE(アイス)シンセティックリキッドワックスを用いた作業の記録。ここ数週、保護艶出し剤のレビューを投稿してきたが、このICEシンセティックリキッドワックスは、ある意味で本命と言える商品。先に書いてしまうと「なんでもっと早くから使っていなかったのだろう」と愚痴が出るほどの逸品。
※2015年5月追記:記事投稿当時、塗装面と無塗装面へ同時に施工できる保護艶出し剤としてベタ褒めしていた本製品だったが、その後、
使い心地の悪さと使用に伴う副作用的な現象に困る代物である事を経験し、今現在は、ほとんど使用していない。web通販で提案されている激安特価品があったとしても、正直、おすすめしない。いわゆる「リピは無いです」という品物。
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本題に入る前に恒例の話の脱線から。
今回の脱線は、ICEシリーズを含むタートルワックス製品の品番について。
ICEを含むタートルワックス製品は、それぞれにTから始まる商品番号が付与されている。例を挙げるとシンセティックリキッドワックスの品番はT-468、以前に投稿したシンセティックスプレーワックスはT-477。今回は、この品番を用いて文章を作成する事にする。なお、日本と海外との間でTurtle WAX商品はパッケージや商品名が異なっている(※)機会が散見されるが、品番自体は共通。
※…海外版と日本国内向けの違いの例
海外版・ICE シンセティック リキッド ポリッシュ(Ice Synthetic Liquid Polish) T-468
国内向・ICE シンセティック リキッド ワックス T-468
因みに海外の現行品は『ICE リキッドワックス (Liquid Wax) T-468R』へと更新されており、ロゴもパッケージも一新されている。付属品を含む商品の内容には変更点は無さそう。閑話休題。
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T-468の容量は473mlで価格はオープン。実売は3,800円前後と、やや高価という印象もあるが、それはボトルの大きさ(容量)によるところが大きい。事実、T-468を180mlボトルで換算すると実売価格は、おおよそ1,500円程度。それほど高い製品では無い事がよく分かる。
その外観は特徴的で、パッケージ表面とボトルと液剤は全て透明。webで公開されている商品画像は真っ白なボトルのように映っているが、実際は透明なボトル。液剤の粘度はほとんど無く、使用の際はキャップを外したボトルを傾けると、チョロロロロと液剤がこぼれて出てくる。標準の使用方法は、付属のアプリケーター(スポンジ)で塗布を行い、5分から10分ほど乾燥させた後、付属のマイクロファイバータオルで拭き取る、という指示。施工のしやすさは同シリーズのT-477シンセティックワックス(スプレー)同様。T-477とT-468との間には乾燥の工程の有無という明確な差こそあれど、複数の素材に対して同時に塗布できるという使い勝手の良さは同じ水準にある。
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実際の様子の画像と、そのコメントだけを閲覧しようとしている人は、ここまで本文を素っ飛ばして画面をスクロールさせている事と思う。という訳で、T-468を施工した様子がこちら。
前回のT-477と同じ撮影場所で、同じような時間帯に撮影。光源は自動販売機の照明なので、光の位置も強さもほとんど変わらずカメラの設定も自動で同じものだが、艶の出方は異なっている。
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やや斜め寄りの様子。
塗装面のブルーメタリックの映り方もそうだが、影となっている面の映り込みは相当な域。
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やや寄った画像。
影の面には、くっきり、はっきりと撮影者が映り込む。全体としてはすっきりとした硬質な雰囲気だが、クリアー層のあるメタリックの塗装面のため、映り込み方などには薄いクリアー層を盛ったような印象もある。ソリッドの赤や青や黒だと、脂ぎった(油ぎった)印象になるかも知れない。
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透明部品と、その周辺の外装部品の隙間の様子。
フロントカバーからレッグカバーにかけて折り込まれる面には、茶色いレンガがくっきりと映り込む。
T-477と異なりT-468には乾燥工程があるため、こういったウインカー取り付け部分などの隙間や段差の施工に若干の心配があったのだが、製品の案内どおり白い乾燥物が残る事もなく、作業は至って円滑に進める事が出来た。これは普通の保護艶出し剤では、考え難い。
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T-468とT-477との価格差は、おおよそ倍。その金額の差からも分かる通り、そもそも両者を比較することには無理がある訳だが、あえてそれを承知で比べると、同じICEシリーズの中であまりにも似た名前で存在する両者の性質は、似ているようで、かなり異なる。ICEというブランドに抱いている期待感を満足させたいのであれば、T-477ではなく、T-468を購入するべき。
また、T-477 ICEシンセティックスプレーワックスだけをあらかじめ所有して使用している場合は、別途T-468を買い足し、使用中のT-477をメンテナンス向けに転用すれば、両者の間に無駄が生じないうえ、今以上の保護艶出しが実現できるようになる。
・T-477のみの施工 (普通の艶出し)
↓
・T-468を施工+T-477で普段のメンテナンス (高い艶出しとその効果的な維持)
T-477のみを先に買って使用中の(自分のような)人には、この組み合わせがオススメ。
今以上の艶や映り込みが楽しめるようになるし、T-477を使う楽しさも、きっと増えるに違いない。
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洗車 保護 艶出し | 日記
Posted at
2012/09/24 03:51:54