
備忘録として投稿。
スズキの50ccスクーター、レッツ4。
モデル名:UZ50DL1、
型式:CA45Aについて、あれこれと書いておく。
内容はスズキ公式のサイト上の表記、
及びweb上の記事(web雑誌など)を元に記載。
一部に自分勝手な解釈や便宜的な表現が交じっている。
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■レッツ4について
デビューは2004年。
その後、車体色の変更や数度のマイナーチェンジを受けつつ、
現在も販売されているスズキのスクーター。
発売当初のモデル名は、UZ50。
バリエーションモデルの廃止を機に、2009年からUZ50D(※)へと変更されている。
レッツ4もスズキのオートバイの例に漏れず、
モデル名の後に実質的な販売年を示す英数文字が付与される。
2009年までは~K9、2010年モデルからはL0~となる。
モデル名の確認方法は後述するが、
昨今はスズキ公式サイトでも個別のモデル名が確認が出来るようになっている。
(※)2010年モデルのみDが付与されない(UZ50L0・中国生産)。
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■UZ50DL1のモデル違いについて
UZ50DL1(以下DL1)は、おおよそレッツ4の2011年モデルとして扱われているが、
実は販売時期により、前期と後期の2種類に分けられる。
2010年の冬に発売されたモデルと、2011年の初夏に発売されたモデルとの差異は、
大きく分けると次のとおり。
(1) メーターパネルのデザインおよびターンシグナルインジケーター
(2) リアキャリア
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■画像で見る相違点
両者の差異を画像で確認すると、次のようになる。
・DL1前期のメーターパネル(当時のスズキwebサイトから引用)
・DL1後期のメーターパネル(当時のスズキwebサイトから引用)
・DL1前期のキャリア(当時のスズキwebサイトから引用)
DL1後期のリアキャリア(当時のスズキwebサイトから引用)
メーターパネルのデザインは、レッツ4バスケットを踏襲するかたちになっている。
大型グリップ付きリアキャリアも同様で、バスケットのリアキャリアが元となっている。
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■DL1前後のレッツ4の差異について
上記のような細かいマイナーチェンジを受けた2010年~2011年のレッツ4だが、
実はDL1に限らず、DL1の前後にマイナーチェンジを受けたレッツ4の車体には、
更に細かく、しかも外観からの判別が困難という厄介な差異が存在し、
極端な解釈をすると、約2年の間に4種類のレッツ4が存在した事になる。
その4種類の特徴は次のとおり。
2009年4月~9月
■DK9
5.0馬力、77km/Lを誇ったレッツ4の事実上の最終モデル。
2010年※詳細不明
■L0
4.5馬力、73km/Lの中国生産モデル。lets4china(レッツ4チャイナ※)。
67kg~68kgであった車重が何故か70kgとなった他、
出力や燃費などの仕様にレッツ5と同じ数値が散見される事から、
先行してレッツ5のエンジンを搭載していたのでは無いかと疑う事が出来る。
2010年11月
■DL1前期
4.5馬力、73km/Lの国内生産モデル。
搭載されるエンジンがレッツ5のものと統合された事が正式に発表された。
車体はレッツ4だがエンジンはレッツ5、そして4.5馬力という事から、
ある意味で『レッツ4.5(よんてんご)』といった印象を受ける。
2011年5月
■DL1後期
DL1からのマイナーチェンジだが、モデル名は同一で、DL1のまま。
新型メーターパネル、大型グリップ付きリアキャリアを新採用。
異彩を放つのは、やはり2010年製造販売のL0だろうか。
※lets4china(レッツ4チャイナ)という呼称は、スズキ公式サイトのファイル名からの引用。
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■販売店の在庫と対応について
ここまで細かい差異があると、販売店も全てを把握しきれていない事が考えられる。
自分の経験談になってしまい恐縮だが、自分がレッツ4を契約した際は、
DL1(の後期型)で契約をしたつもりが、
DL1(の前期型)で契約が成立しており、
結果、在庫として店の車庫に保管されていた古い車両が納車される事となった。
このようなトラブルは、そうそう起こらないものかも知れないが、
古い型の在庫に対して現行型のカタログで商談をするという混乱は、
絶対に起こらないかと言うと、そうも限らないのではないか、と感じて止まない。
今でも販売店によっては古いレッツ4(~UZ50DL1)の在庫を保有しているところが
あるかも知れない(2012年夏現在、実際にある)ので、
これからレッツ4を買おうとしている人は、頭のどこかで注意しておいた方が良いかも知れない。
因みに自分のレッツ4の契約はどうなったか?というと、
・リアキャリアを当時の現行(DL1後期)のグリップ付きのものへと交換
・メーターパネル(とターンシグナルインジケーター)は諦める
というところを着地点としてこちらから提示し、ほぼ即決のかたちで話は収まり、
無事に納車される事となった。
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アドレス110の時もUG110SYという同一のモデル名で仕様の異なる前期と後期が存在したが、
使っている部品どころか仕様が違ってくるのであれば、モデル名は、変えてもらいたい。
レッツ4のモデル表記シールの貼付位置。
このシールはシート裏面に貼付されている事が多く、そのため、
シートがassy交換されてしまうとモデルそのものの判別が困難になる事が
少なくなかったが、こうして車体側に貼付されていれば、
それほど困る事も無さそうな予感。