新型スイフトRStに試乗してきました。
現行スイフトスポーツ乗りとしては、試乗するならハイブリッドではなくやはり1LターボのRStでしょう。
いつもお世話になっているDラーさんに電話すると、「ウチの試乗車はRStですよ〜」とのことで早速行ってきました。
余談ですが、このDラーさんは自販機のコーヒー紅茶飲み放題で、ボルトのトルク値教えてもらったり、アルトターボ試乗させてもらったり、ほとんど何にも買ってないのに行くたびにコーヒー飲んで展示車眺めて、ホントお世話になってます。私はオイル替えたり全部自分でやる人なので、新車購入してからほとんどお金を落としてないのですが、ちゃんと次の車検はお願いするからね〜。
で、いつもの営業さん「代車扱いでお貸ししますんで、好きなだけ乗ってきてください〜〜」
いいのかそれで?(笑
そういやスイスポ買う前に試乗したときも「このクルマは走ってナンボですから、なんなら箕面の山まで行ってもいいですよ〜」なんて言ってたっけ。(行かなかったけど)
ご好意に甘えて、営業さん抜きで家族4人で試乗開始〜。
以下、先代との比較は主に私のZC32Sスイフトスポーツとの比較です。
■外観

写真で見たときの第一印象は、「フロントはデミオでリアはインプレッサ」でした。
実物のフロントはデミオとも違うキュッと圧縮したようなコンパクトなデザインが印象的で、小さくなった?と思いましたがスイスポと並べてみてみるとそんなに変わりません。(デミオはもっと、どーんと押し出すような印象)
なかなかいいんじゃないでしょうか。

リアはシンプルですね。先代の丸っこさから少し角張った男っぽいデザインになりました。リアビューカメラが真ん中にぽこっと出っ張るのはイマイチですね。
ポジションランプを光らせると、前後とも単なるランプではなくライン状の今風デザインでカッコイイ。
ディティールは変わっているものの、全体的なボディラインはまさにスイフトです。並べたらそっくりです。アンテナもドルフィンでなくそのまま。
リアドアのノブがアルファロメオみたいにピラー部に隠されていますが、あんまり隠れてない感じ。質感も黒いプラ素材でなんか安っぽいです。
■インテリア

全体的に、インテリアのデザインは奇をてらったところも無くオーソドックスな感じで好感が持てます。個人的にはSFっぽいゴテゴテは嫌いなので良かったです。
2連メーターでスピードは220km/hまであります。これは普段使う領域が狭くなるので、180km/hまででいいと思うんですけどね〜。数字が20km/hずつで刻まれているのは良い、というか普通そう。スイスポは30km/h刻みで読みにくいので、新型ではやめてくださいねスズキさん。

質感は先代と同じで、車両価格からするとがんばっていると思います。メタリッククリア塗装のパーツが少し多いくらいで、至って普通のブラックのシボ模様。安っぽさは感じません。
シートは着座位置が低くなりました。座った瞬間「低っ」と思いましたが、頭上空間は変わらないし、低くなった気がしただけ?
助手席の嫁さんも「シート低くなっていいなあ〜」と言ってます。低い方が長距離乗るときは足の角度がラクなようです。シート下の物入れは無くなってました。
シート表面の質感は変わらず。クッションは柔らかめで乗り心地はいいですがサイドサポートはあってないようなものですね。(普段フルバケに座ってるので余計にそう感じる)
運転席側の窓上の手すり取付用の根元が全く無いので、私のようにサングラス入れとかが後付けでもつきません。
シートは座面の上下が調整可能、ハンドルは上下前後に調整可能なので各人のいいポジションに調整できそうです。

シフトノブの前方のドリンク入れが先代は1本分だったのが2本に増えてる、いいなあ〜と思ったら、なんと助手席ドア側エアコン吹き出し口にあった収納式ドリンクホルダーが無くなってる!これは改悪ですね。
後席は中高生の子供いわく「ちょっと広くなった」。私はほんの一瞬しか座ってませんが、頭部空間もしっかりあり狭苦しさはなく先代と同程度だと感じました。
■トランク

先代の弱点の一つであったトランクは広くなってます!奥行きが大きくなっているのはうらやましい。まあ今でも荷物積めなくてどうしようもなく困ったことは無いんですけど、余裕があるのはいいですね。
底面も低くなってます。先代の取り外し式の底板が無くなってます。底板取ったときと同じくらいかと思いますが、その代わりシート倒したときにフラットになりません。トランク下のスペアタイヤスペースは発泡スチロールで埋まっていて、車載工具とパンク修理キットが発泡スチロールをくり抜いた穴に納まっているのは先代と同じです。
■エンジンと走り

コンパクトなエンジンルームにみっちり埋まってます。タービン探したけど見えませんでした。ちなみにハイブリッドの方はエキマニカバーが無いのもあってスカスカで、アンダーカバーの裏側が丸見えです。
アイドリングは非常に静かで、振動も非常に少ないです。先代でもそうでしたが、エンジン止まってる?と錯覚するレベルです。
走り出しはCVTのせいかもっさりしています。アクセル踏んでもついてこない感じ。超低速域ではじわっと踏んでもがばっと踏んでも出足はほとんど変わりません。ですが、回転が上がると4人乗ってるのにグイグイ加速します。ホントに1Lエンジン?と思うくらい、車体の軽さが効いてきびきび走ります。930kgですものね〜うらやましい。上まで引っ張るとぐぐぐっとトルク感ある加速をするので、回して楽しいエンジンですね。マニュアルミッションがあれば、街乗りをちょっと元気に走る分には、これでいいんじゃない?と思える走りです。
ブレーキはしっかりした良いタッチです。手前から効き始めますがカックンではなく残りは踏んだ分効く感じ。このブレーキはかなりイイ。
タイヤはエコピアを履いてましたが、これはこのクルマのキャラとは合ってないです。営業さんが乗っていないのをいいことにフルブレーキもやってみましたが、たいした減速でもないのにABSが作動すると共にキャキャ、と鳴いてました。
CVTはMモードがあってパドルシフトでシフトアップ・ダウンできるんですが、減速時に積極的にエンブレを使うようなシフトダウンはできませんでした(高回転域になるようなシフトダウンはピピ、と警告音が鳴ってシフトしてくれません。レッドゾーンより下だったと思うんだけどな〜)。レスポンスがいいわけでもないし、おまけみたいなものですかねえ。(MT乗りなのでここらへんの評価は全くダメダメ)
シートの柔らかさもあって、乗り心地はいいです。スイスポ乗りからすると固いとか全く感じませんでした。サスも良く動き、街乗りレベルではコーナリングも全く違和感なく素直です。
■まとめ
いいわ〜コレ。正直、1Lエンジンということでバカにしていたけど、いい意味で予想を裏切られました。軽さは正義だね。トヨタニッサンホンダと比べるとスズキってぱっとしないかもしれませんが、いい仕事してます。この軽快な走りをぜひ体感してもらいたいです。いまなら試乗キャンペーンやってるので、試乗するだけで300円のクオカードもらえますよ。
私も前車レガシィ3.0Rから今のスイスポに乗り換えるとき、最初はスズキなんて眼中に無かったわけですが、試乗して一目惚れしたクチです。この走りとこの質感でコミコミ200万切るんですから。
新型スイスポも期待大ですね!NA派の私としてはターボ化すると聞いてちょっとがっかりしましたが、1Lでこれですと1.4Lターボが楽しみです。乗り換える気は全くないですけどね!