
先日、と言っても、もう3週間くらい前ですが、ポルシェジャパンより、Boxster Black Editionの在庫が10台くらいまで減ってきたとの連絡をいただきました。
フラット6のポルシェスポーツモデルを新車で買えるのは、ホントにラストチャンス、そして、わずか数名ということになります。
・・・というところから3週間なので、今はもうないかもしれません。
しかしながら、四半期末に年度末、年度初めと忙しい時期がいろいろ重なり、なかなかクルマに時間をかけられない日々でした。
それと、実は1カ月ほど前から、それまで全くノーマックだった、アメ車と迷っていたというのがあり、
積極的に何が何でも買うという感じになっていなかったのが実際のところです。
まずは、そこに至った経緯を少し整理してみます。
元々、Boxsterはブラックエディションのスタイリングに惹かれて何気なく見に行った感じで、すぐに買うつもりはなかったので、乗り換えか増車か、と具体的には考えてませんでした。
ところが、もう買えなくなるというもんで、急に真剣に考え出し、、、まずは、乗り換えをシミュレート。
帆世にとってクルマは趣味の相棒であると同時に、出張に乗っていく信頼性や実用性の求められる道具でもあるのです。
YukonとBoxster。
フルサイズSUVとミッドシップのオープン2シーター。
アメ車とドイツ車。
日頃遭遇する、いろんな場面をシミュレートしてみると、一台に絞ろうとすると、当然、あちら立てばこちら立たずのようなことになります。極端に実用性がないクルマではないので、乗り換えたら乗り換えたでなんとかなるんでしょうが、ここは増車かな、という考えに至ったのです。
増車と言っても、自宅の駐車スペースにYukonとBoxsterを停めるのは、どう頑張っても難しく、簡単な話ではない。自宅近くの駐車場を探してみましたが、屋根付き等々の納得感ある物件の空きはほとんどなく、出てきても取りに行くのが一苦労という場所でした。そうなると、Yukonで取りに行くことになり、Yukonでも入れるスペースが必要となり、さらに駐車場探しを難しくしていました。増車方向と思っていたところで、こうした現実を見てしまい、Boxsterを勢いでは買えなくなってたのですが、なんとなく2台体制を意識していました。
2台体制にするのであれば、SUVとスポーツカー。
そして、漠然とSUVはアメ車にして、スポーツカーはヨーロッパ車かなって感じで考えてました。
きっかけがYukonとBoxsterですからね(--;
そんなわけで、ヨーロッパ系のスポーツカーやスーパーカーは見てましたが、アメ車のスポーツカーは完全にノーマークだったのです。逆に欧州系のSUV、また、サルーン系のクルマや日本車もノーマークでした。
そんな時、Camaro ZL1とMustang Shelby GT500の比較記事をたまたま目にします!
Camaro ZL1はCorvette ZR1のCamaro版のようなクルマで、580馬力ですが、ニュルも走りこんでるので、走りもマトモなんだろうなってくらいの感覚しかなかったです。そして、Shelby GT500は出てきた当初、そこまでパワーと速さがあるクルマではなかったので、完全にノーマークでした。
ところが!
後期モンとなる2013年以降のモデルは、5.8Lにスープアップされ、662馬力ある!
0-60mph加速も3.5秒!!
最高速は202mphだから、325キロくらい!!!
実際には、そこまで出なかったとも書いてありましたが。。。
そして、何より「じゃじゃ馬」と書かれている!!
サーキット走らせたら、馬力は低くても、ニュルで鍛え上げられたZL1のほうが速いみたいですが、「じゃじゃ馬」にそそられます!
アメ車のスポーツカーは、やはり、マッスルカー濃度の濃いモデルに惹かれます!!
それは、帆世が最初に買ったスポーツカーがマッスル的要素を持つクルマだったからだと思います。
これです↓
最初に買ったコルベット。C4の6M/Tモデルです。
マッスルカーとして作られたクルマではない、というか、当時のアメリカでは最もスポーツカーのはずだったのですが、剛性も低く、トルクに見合うとは言い難いシャシー、そして、中古なのでタイヤも終わっていて、踏むと盛大にホイールスピンし、リアがパワーで簡単に流れるクルマというか状態でした。
いろいろと経験値を積んだ今であれば、クルマの状態の判断がつきますが、当時は初めてのスポーツカー。「スポーツカーって、こういう乗り物なんだぁ」って結構な衝撃を受けたのを覚えています。
言ってしまえば、タイヤがダメだったのが大きいのですが、、、(--;;
当時はそんなことも分からず、パワーを腕でねじ伏せられるようになるのに必死でした。このコルベットは結構長いこと、乗るのに緊張しましたし、同時に腕を鍛えてくれたクルマでもあります。
ま、後でタイヤを新調した際には拍子抜けしましたが、このクルマ以来、乗るのに緊張するクルマはほとんど出会っていない。355F1も緊張がありましたが、クルマのご機嫌を損ねないように走らせる、とか健康状態を保つとか、別の緊張だったと感じます。
662馬力のじゃじゃ馬、Shelby GT500を見ていて、コルベットを走らせるのに緊張していた頃を思い出しました(^^)
パワーを腕でねじ伏せながら、腕を磨いていく感覚!!
こういう感覚を味わえるクルマがはたして何台あるだろうか。。。
そう考えると、BoxsterよりGT500で腕を磨くほうがいいんじゃないか、と思い始めたのです。
最後のフラット6のBoxsterも非常に良くできたいいクルマですが、10年後でも年齢的に今と対して変わらないハードルで乗れる気がします。しかし、GT500は10年後のほうがハードルが高そうな気がします。クルマ的な「今」という意味ではBoxsterですが、自分の年齢やドラテク等を考えた「今」という意味ではGT500なのです。
そして、皮肉なことに日本での実勢価格を考えると、Boxster Black Editionと後期GT500(中古)は近いところにいる。。。
GT500も後期モンは台数が少ないクルマではありますけどね。。。
そんなわけで、急浮上したGT500に結構悩まされてます。
今や707馬力のHellCatもあり、この世界も進化を続けてますが、Hellcatは来年出るグランドチェロキーのTrackhawkで味わおうと思っているので、あえて候補に入れてません。Dodge Viperのあまりレースを向いていないモデルも近いかもしれません。
欧州系のスポーツカーだと、同じく緊張するクルマであっても、「鋭さ」が生む難しさで、パワーをねじ伏せる感覚とは違う。乗ったことないですが、TVR Tucanなんかは、この系統だと感じます。そこまで鋭くないですが、BMW M3(E46)もその方向を向いたクルマだったと思います。Mモードである程度走らせようとすると、クルマの鋭さに付いていく必要があり、運転が簡単なクルマという感じでもなかったです。
でも、やはり、自分のスタイルという意味でも、パワーをねじ伏せる系統がしっくりきます。
悪天候や渋滞の中など、GT500だと疲れそうな場面も多いですが、でも、だからこそ、ドラテクが鍛えられるのだと思います。
今のYukonはチューニングにより、飛ばしたときに腕とのバランスが良くて、気持ち良く走らせられる!
いいなぁって思う反面、久々にドラテク向上をしたほうがいいのかなぁって、いろいろ考えます!
全然違うランニングコストという視点では、Maserati Ghibli DieselやVolvo XC90なんかも見てみたいと思いますし、クルマの悩みはつきません。。。
もう少し時間ができたら、いろいろ見に行って考えます!