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イトケン(G)のブログ一覧

2019年12月29日 イイね!

ルノー・カングー~これは、船です~

ルノー・カングー~これは、船です~ カングーってのは、カングーというジャンルの乗り物だなぁと思いました。カテゴリー分けをすると、商用車ベースのトールワゴンということになるのだろうけれど、道具としての使い勝手も、乗り物としての感覚も、他のどのクルマにも似ていない。ライバルもいない。

 コクピットに座って目の前に広がる広大なキャノピーと、低い位置にまとまって配置されているインパネ。サイドウィンドウも低い位置から開口しており、開放的なことこの上ない。内装の材質はすべて硬質なプラスチックで、見るからに安っぽいのだけれど、視界の隅っこに映るだけのモノに贅沢な素材を使うのもバカらしいと思える。そのおかげで車両価格が安く抑えられているのだと思えば、むしろ好ましい。

 カングーのこの雰囲気に近いのは何かと問われたら、イギリス・ロンドンにあるゴンドラ観覧車の「ロンドン・アイ」ですわ。

 天井には、エブリイのようなオーバーヘッド部分の棚が、前席用と、後部座席用の二か所設けられていて、後部座席用は蓋付きである。何かとバラバラとしてしまう小物をこうしたところに放り込んでおけば、広大な車内がいつもスッキリした状態を維持できると思う。 リアのトランク部分も、広大で、当然のことながら後部座席を倒せば、「家」レベルの広い空間が生まれる。荷物の積載も、車中泊も、我が愛車エブリイよりもさらに快適にできるだろうことも想像できる。

 ってかね、エブリイよりも使い勝手が良さそうなクルマは、初めてです。

 そしてまた、走りが、いいんだこれ。こんなズングリむっくりで、カバみたいなルックスのクルマ、カメだと思うでしょ?なんのなんの、この成りで、ぐいぐいサクサク加速していく。うちのMINIクロスオーバーよりも圧倒的に力がある。こんなにでっかい開口部のクルマなのに、ボディの剛性感にもあふれていて、がっしりしているんですわ。なにより、足が優秀です。路面の凹凸をもちっと受け止めて、どっしりと安定したまま滑るように進んでいく。まるで船です。

 カングーは、2007年に発表されたモデルで、デビューから13年になる。乗る前に、担当者がデバイスが何もないことについて、「このクルマは、クラシックカーだと思って乗ってくださいね」と、言っていた。設計も思想もデバイスも、時代遅れであるのは間違いないのだが、魅力という点では最新のクルマにまったく見劣りがしない。(オレの乗っているMINIクロスオーバーも、12年前の設計ですけど)目隠しで乗ったら、シトロエンのC3よりカングーの方が新しいクルマだと思うんじゃないかな。

 カングーもすっげぇいいクルマだなぁ。カングーをガンガン使い倒すってのも、生き方としてカッコいいなぁと思う。

 ま、ただね。カングーでできることは、すべてエブリイでもできる。

 そこが悩ましいところです。
Posted at 2019/12/29 02:26:48 | コメント(2) | トラックバック(0) | カングー | 日記
2019年12月25日 イイね!

ルノー・トゥインゴ~迷ったら、このクルマを買え~

ルノー・トゥインゴ~迷ったら、このクルマを買え~ 今日は、フランスのミニマム美人のルノー・トゥインゴのご紹介です。

 すげー良かった、このクルマ。

 オレ、最初は、トゥインゴのことバカにしていたんですよ。まず、お値段、198万円ですよ。そして排気量は900ccですよ。92馬力ですよ。フランスの最廉価の国民車で、日本車でいうところの軽自動車的な存在だと思うんですわ。ボロっちい、安っぽいクルマだと思って乗ってみたら、ぶったまげた。すげーイイ。

 900ccの3気筒エンジンは、アイドリングから図太いいい音がしていて、アクセル操作に機敏に反応してスポーツカーのような雄叫びを上げる。そして、しっかりとしたパワー感もあって、ぐいぐい車体が前に進んでいく。この感覚はリアルスポーツカーでもなかなか味わえないフィーリングです。

 トランスミッションはダブルクラッチのロボタイズドを奢っている。ライバルである、フォルクスワーゲンのアップや、フィアット500やパンダがシングルクラッチであることを思えば、トゥインゴの加速のフィーリングも、二クラス上の上質さと軽快さ。ただし、最新のVWのDSGのようなシームレスな変速をするわけではないので、そこは許してね。トゥインゴのミッションは、ゴルフ6の時代のDSGみたいな感じで、タンタンとリズミカルにシフトアップをしていく。

 何より、乗り心地がしっとりしていて、重厚感と軽快感が絶妙なバランス。これこれ、これですよ、オレがフランス車に求める乗り心地は、まさにこれです。このクルマ、リアにエンジンがあるんですね。ポルシェと一緒。だから、ステアリングフィールもスッキリクリアだし、クルマの挙動も素直。小気味よい加速と相まって、実に心地よい乗り味です。

 内装はマテリアルがすべてプラスチックなのに、光沢塗装のパネルを絶妙なバランスで配置して、おしゃれなの。全然安っぽくないの。

 ただし、弱点が二つあります。リアの窓ガラスが開かないことと、顔が最近のマイナーチェンジで不細工になっちゃったこと。

 2014年にデビューした三代目トゥインゴは、今年2019年にマイナーチェンジをしてフェイスリフトが施された。オレは、マイナー前のお顔の方が好みだったので、今回の変更は残念でたまらない。クルマとしての性能はかなり向上し、パワー感も、ステアリングフィールも、乗り心地も、何もかもが洗練されましたよって言われたのだけれどもねぇ。顔は大事だよ。おフランスの貴婦人なのですから、なおのこと。

(左が最新型、右が前期型)

 ま、でも、それを差し引いても余りある魅力があるクルマです。「クルマ、何買ったらいい?」っていう相談には、今後しばらくはトゥインゴをお勧めすることに決めた。今すぐ買ってもいいと思えるぐらいの楽しさと心地よさでした。

 知ってる人も多いと思いますが、トゥインゴはスマート・フォーフォーと同じ車。メルセデスのクルマとして通用する強靭なボディの持ち主です。あっちは、300万円ものプライスタグをつけているのに、トゥインゴは198万円。価格破壊にもほどがあるわ。
Posted at 2019/12/25 23:11:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗レポート | 日記
2019年12月21日 イイね!

シトロエン・C3~使える実用車でした~

シトロエン・C3~使える実用車でした~ シトロエンC3の最廉価グレード、フィールに乗ってきた。このクルマ、2016年のデビュー当時から気になっていたのです。なんせ、デザインが最高。どこから見てもオシャレでカッコいい。しかも、お値段がお安いの。おフランスのシャレオツなおクルマが、試乗した最廉価で226万円。売れ筋のデラックスバージョンで250万円程度。無駄に高くなってしまったMINIよりも、100万円ほど価格ゾーンが低い。

 エンジンは3気筒の1200ccのターボ。昨今のダウンサイジングエンジンの例にもれず、このエンジンも性能も素晴らしい。アイドリング時の振動こそ3気筒っぽい振動を発しているが、走り出したら、そのレスポンスの良さと、パワー感に度肝を抜かれる。うぉー、めっちゃ速い、速すぎる。トランスミッションは6速のオートマチックだが、こんなに加速が気持ち良ければ、オートマだろうとDSGだろうと関係ないね。ギュンギュン加速して超気持ちいい。

 意外だったのが、乗り心地。おフランスのおシトロエンというネームバリューから、ふんわり柔らかな乗り心地を想像していたのだが、かなりカチカチの足回りでした。足の動きも雑で、スポーティというよりは、安っぽいというのが素直な感想。エレガントさの欠片もない。ギュンギュン加速するエンジンとの相性は悪くないと思うけれど、このクルマは、もう少しゆったりと走るスタイルの方が合っていると思う。カチカチの足回りを受け止めるボディの方は、逆にゆるめ。足が吸収しなかった振動でボディがワナワナとなる。それも含めて、乗り味は安っぽい。

 おフランス車の売りの一つが、内装のシャレオツさだ。ショールームに置かれていたクルマは、いずれも上品でお洒落だと思ったが、試乗車はいい感じで使用感が出ていて、実際に購入したらこんな感じになるんだろうというイメージができた。このクルマ、使用感が出るとダメだねぇ。ホコリを吸着しやすい材質、形状で、白っぽいホコリがこびりついて、雰囲気が台無し。ドアの開け閉めのために触れる取っ手部分が布のトリムで、手垢で白っぽくなっている。そして、シートが小ぶりで形状がペラペラで、体を全くホールドしてくれない。こういうところにも安っぽさを感じてしまう。

 試乗する前は、おしゃれでエレガントなイメージを描いていたが、乗ってみたら、小気味よい実用車だった。荷物もどっさり積めそうだし、ドアにはドアパンチされてもいいようにエアーバンプという、プロテクトガードが付いている。そして、シャキシャキ元気に走る。ビジネスカーとして使い倒すのに最適だと思いました。値段だって安いし。そして、やっぱりおしゃれだし。

 え?オレ?

 わりと買う気満々でしたが、ちょっと、考えさせて。
Posted at 2019/12/21 19:26:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗レポート | 日記
2019年12月20日 イイね!

フィアット・パンダ~新車なのに、ボロい~

フィアット・パンダ~新車なのに、ボロい~ フィアットの900ccのツインエアエンジンを試したくて、パンダに乗った。このエンジン、人を虜にする麻薬的な楽しさがあるね。

 エンジン音が、アイドリングの状態からバタバタと個性を発揮している。アクセルを当てて回転数を上げていくと、バタバタがビーンという音に変化し、モリモリとしたトルクが湧き出てくる。こんな愛嬌と哀愁が同居したノスタルジックな雰囲気が、現代の自動車で味わえるなんて奇跡だと思う。それも、これが自動車先進国のイタリアから届くなんて。どういうエンジニア思想で、こんなパワートレインを開発したんだろねぇ。

 このエンジンの個性は、2気筒というエンジン構造に起因する。エンジンはシリンダーの数が増えるほど振動を打ち消し滑らかな回転フィールが得られる。一方、トルクはシリンダーの大きさに比例するので、排気量の少ないコンパクトエンジンでは、気筒数を減らしたい。今までの常識では、振動とトルクについてその折り合いをつけられる最低ラインが3気筒だった。というか、今でもほとんどのメーカーにとっては、3気筒が下限値だと思う。

 フィアットはエネルギー効率のみを選んだ。結果、こんな個性的なエンジンが出来上がったってことだと思う。

 フィアット500とPandaの2ペダルモデルは、シングルクラッチのロボタイズドミッションを採用しているため、シフトチェンジの時の違和感もある。けれども、これもチューニングが上手になっていて、普通に街乗りをする際には、あまり違和感を感じなくなった。とは言え、手動でシフトタイミングを図ってやった方が、より自然に走ることができる。ミッションを上手に使いながら走らせると、このクルマは本当に楽しい。

 フィアットのもう一つ特徴が、ボディ剛性が高いということ。最近軟弱になりつつあるドイツ勢より、フィアットのほうが、フィーリングとしての剛性感は高いのだ。鋼鉄の金庫のようなフィーリング。分厚い鉄板で作られているような気がする。(あくまで、気がする、だけだけど)そして、この剛性感も、ノスタルジーな雰囲気を醸す要素にもなっているんだね。

 そのほか、内装の樹脂パーツが、バリだらけだったり、ダッシュボードの奥からビビり音がしまくっていたり、いろいろ突っ込みどころも満載で。総じて申し上げると、

 新車なのに、ボロい。

 でも、それこそが、フィアットの魅力だったりする。パンダもチンクエチェントも、もう10年選手。次のモデルの構想もちらほらニュースになっている。この個性的なクルマは、今しか買えないかなと思うと、少し気が急いてくるよね。

 次は、パンダかチンクに乗ってみようかなと、わりと本気で思ってます。
Posted at 2019/12/20 12:53:12 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗レポート | 日記

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