[CBR250Four] サウンドスコープ(車両整備用の聴診器)で異音の調査を開始
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
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この記事のアップ:2021年01月04日
(メンテナンス履歴として記録に残すため、過去に実施したDIY作業を整備手帳に順番にアップします。)
2019年ころから、エンジン内から「ガラガラ」「カラカラ」という感じの不規則な異音が聞こえるようになりました。
認知当初は、経時変化でバルブクリアランスが広がったことによるタペット音か?と思ったのですが、不規則であること、回転速度に比例しないことから、別の異音であると判断。トラブルシューティングすることにしました。
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異音の発生原因の追及は、実は大変難しいと思っています。シンプルに発生源そのものが判明する場合よりも、音が別の部品を介して伝達・伝播することによって、真の発生源が分かりにくくなる場合がほとんどだから…と思うためです(>経験上)。
そこで、なるべく確からしい判断につなげるため、まずは適切なツールをそろえるところから始めました。
具体的には、自動車整備用の聴診器であるサウンドスコープ(と呼ばれるもの)を入手しました。
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サウンドスコープは、ターゲットに当てた触針を介して拾った音を増幅させて、聴診するためのツールです。
画像に示すように、触針はターンバックルを使って長/短の2水準に調整可能です。
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異音の発生源の究明が目的ですが、「サウンドスコープ素人」がいきなり判断するのは無謀…というもの。
まずは、どの部品のどの部位が、どんな音を発しているのか。あるいはもっとベーシックに「サウンドスコープって、どんな音の聞こえ方がするのか」を事前に学習する必要があります。
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そこでまず、いろいろな部位に触針を当てて、音の聞こえ方(音色:周波数、種類:打音系 or 摺動系、特徴:定期的 or 不定期 etc.)を確認していきます。
一つ上の画像は、シリンダーからの音を聞いているところ。そして左の画像では、排気系(エキパイ)からの排気音を聞いているところです。
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こちらの画像は、(広義の)クランク系からの音を聞いているところ。
サウンドスコープにはボリューム調整つまみはありませんが、かなり明確に(というか、かなり大きく)音が聞こえます。
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規則正しい周期で聞こえる作動音は、エンジン回転速度に依存する場合が多いので、スロットルを開けてその確認をしたりします。
エンジン負荷(あるいはロードロード:走行負荷)依存の音はアイドリングでは分かりません。
あるいは、冷態時と完全暖機後(エンジン水温の低い/高い)で音が出たりでなかったりする場合もありえます(ピストンスラップ音など)。
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いずれにしても、「サウンドスコープを介して聞こえる音に慣れる」「正常な作動音を認知する」「場所によって特徴的な音が聞こえること(例:吸気系、動弁系、排気系など)を理解する」ことに注力します。
目的の異音(ガラガラ、カラカラといった、あたかも脱落したボルトがエンジン内部で振り回されて踊って他の部品に接触しているかのような感じ)は、この時点ではクランク系から良く聞こえるように思えました。
以後は、クランクケースカバー(右:クラッチケース、左:スターターケース)を分解して目視確認するステージへと移行させます。
…さらに調査は続く。「前編・クランクケースカバーLHを開けてみる(カラカラ異音の調査)」 →
https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/6168323/note.aspx
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