燃料タンクブッシュ(経年35年)をスバルWRX-STI&レヴォーグ用コレクターカバーグロメットに交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
走行中、5500rpm付近でビビリ音が発生するようになりました。車速[km/h](ギヤポジション)によらず、E/G回転速度[rpm]に依存する共振のようです。
当初は路面振動による外装部品(カウリング類)の緩みかと思ったのですが、原因を探っていったところ、どうやら燃料タンクに起因しているようです。
2
燃料タンク前方のゴムブッシュを確認したところ、経年劣化によるへたりのため、ブッシュとタンクステーの間にスキマが生じていることが分かりました。
燃料タンク全体を上方向に持ち上げるように力を加えると、スキマ分だけタンクが浮く(動いてしまう)ことを確認しました。
3
念のため、その状態で締結ナットを確認しましたが緩んでおらず、軸力は保たれています。
したがって、純粋に燃料タンクブッシュのみがヘタって変形(または摩耗により減肉)し、エンジン振動がアルミフレームを伝わってタンクステーを共振(干渉)させているものと推定しました。
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締結ナットを緩め、燃料タンクブッシュを取り外します。燃料タンクのステーはU字型ではなく円形の丸穴を有しており、ここにゴムブッシュがはめ込まれている構成です。
なお、燃料タンクのゴムブッシュ中央には、円環状のボス座(正式名称:フューエルタンクセッティングカラー)が入っています。
5
6
ホンダのフューエルタンクセッティングカラーをスバル純正のコレクターカバー・グロメットに通してみたところ。
もくろみ通りキツくも緩くもなく、ちょうど良いはめ合いタイトで挿入可能であることが確かめられました。
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経年劣化35年品のホンダブッシュ(右側)と、新品のスバルグロメット(左側)の比較。
もともとホンダ純正の燃料タンクブッシュの正式名称が「テールライトマウンティングラバー」であることから分かる通り、他機種用の他部品が流用されています。したがって、今回、スバル純正グロメットを流用しても(耐熱的にも)何ら差し支えは無いでしょう。
8
燃料タンクステーの丸穴部分にWRX-STI&レヴォーグ用のグロメットを挿入します。
スバル純正のグロメットも、上下方向の厚みの中央にスリットを有して細身になっているので、問題無く流用可能です。
9
スバル純正のグロメットをCBR250Fourの燃料タンクステーに適用し、スタッドを介して位置決めして固定するところ。
まるで違和感なく、加工も不要、まさにポン付けで流用できました。
10
スワップ完成後の様子。この後、実際に走行してみたところ、見事に共振によるビビリ音が解消されていましたので、やはり異音の原因はタンクブッシュのへたりによるものでした。
この先、もしもホンダ純正の燃料タンクブッシュがメーカ在庫切れになったとしても、令和の時代に量産されている(=容易に安価で入手可能な)スバル純正グロメットで代用できると思うと、心強いです。
以上、旧車(MC14型CBR250Four)部品をスバル純正の他車種用(WRX-STI&レヴォーグ)部品でうまく代用できた事例の紹介でした。
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