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調布市のKAZの"CBR250Four SE" [ホンダ CBR250 FOUR (フォア)]

整備手帳

作業日:2025年2月2日

[CBR250Four] 燃料タンクのコーキング(漏れ完治)&新たな課題(@2025年02月時点)

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 ショップ作業
難易度

上級

作業時間 12時間以上
1
既報の整備手帳: 「その後・燃料タンク漏れの再処置(進捗報告@2024年12月時点)」(→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/8063635/note.aspx )からの続きです。
修理ショップさんによる板金はんだ処置では、タンクからの燃料漏れが防ぎきれず、(一般からの受付はしていない)職人さんに徹底修理を依頼した…という話の続報です。

2025年02月01日(土)、修理ショップさんから「燃料タンクの漏れ修理が完了した」と同時に、「新たな問題が発生した」との連絡をいただきました。お話を詳しく伺うため、翌日の夕方、ショップさんに直接出向きました。
2
まず最初に「新たな問題」とは、「エンジン停止中の燃料コックからの燃料漏れ」でした。この時代のバイク(インジェクション車ではなくキャブレター車)には、タンクからの燃料経路を「ON-OFF-RESERVE」の3段階に切り替えするコック(切り替えバルブ)が標準装備されています。

コックがOFFの位置では漏れず、ONまたはRESERVEの位置に回したときに漏れるとのこと。

燃料タンクからの漏れは収まったが、その下流に位置する燃料コックからの漏れが顕在化したことになります。説明を受けながら、メンテナンス台に載せられたCBRの燃料コックの状態を、私自身も目視確認させていただきます。
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画像は、燃料コックを「ON」の位置に合わせたあと、(エンジン停止状態で)しばらく放置したときの様子です。

赤丸印で囲った部分に、漏れた燃料がまさに滴下しようとしているところが写っています。では、この燃料がどこから漏れてこの部分に伝わってきたか?というと(→ 次の画像に続きます)。
4
(一つ前の画像からの続き)黄色の○印で囲った部分から燃料が滲み出ていました。

ここは、切り替えレバー(の根本)が燃料コック本体と接続している部分で、修理ショップによると、この内側に恐らくO-リングが入っており、そのO-リングのシール不良だと思われる…との見立てでした。しかしこの部分は、画像に示すようにカシメで固定されており、非分解となっています。

そのため、対処法としては次の2つがあります。
 (1)燃料コックをAssyで新品交換する。
 (2)現品を次のように加工する。
   カシメをドリルで揉(も)んで空けて
   O-リングを交換。カシメ部分には
   タップを立てる(めねじを切る)。
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ここで、修理ショップさんが燃料コックの内部を点検した際の画像を、見せていただきました。

キャブレターのO/Hで車両を入庫させた当初、サビ除去作業の一環として、燃料コックの内部(← 分解できる範囲で)も点検いただいており、そのときに保存してあった記録画像です。
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右手の部品を持ち替えして、(一つ前の画像に対して)90°向きを変えて写した画像。
これらの画像記録からは、もともと「燃料コックにもサビ粉が回り込んでいた」とのこと。

しかしホンダ純正の燃料コックAssyは、すでに廃番でメーカ在庫はありません。

「燃料コックからの漏れ」についての対応は、このあとで協議することとし、次にエンジンの状態についての説明を受けました。
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CBRの修理期間が昨年末から年を越してしまったあと(≒燃料タンクの漏れ修理を、別の職人さんに依頼している最中)にも、時々エンジンを始動するようにしていた…とのことで、こちらは特に問題ないとの説明でした。

ただし、今は燃料コックから燃料漏れが生じてしまっているため、画像に示すように「一時的に」ウエスを敷いて燃料が垂れ落ちないようにしながら、エンジンを試運転していただきました。
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エンジンを始動して、問題ないことのデモをしていただいているときの画像。初始動でマフラーからの白煙がやや多く感じられましたが、まぁこんなものか?

修理ショップさんがスロットルをブリッピングさせたり、中回転(1万rpm~)以上回してみたりしましたが、アクセルの付きが悪いなどの症状もなく、繰り返し「特に問題ない」との説明でした。

この後、「職人さんに処置していただいた」という燃料タンクについての説明を受けました(→ 次の画像へ)。
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燃料タンクのキャップを開けて、タンクの中を覗き見た画像です。

タンクの内部には、内面全体に渡ってコーキング処理がしてありました。
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作業灯を当てて燃料タンクの内部を、さらに観察します。

処置した内容としては、「ドロッとした液体をタンクの中に入れて」→「タンクを傾けたりしながら」→「その液体が底面・側面・上面(≒縦・横・斜め)に行き渡るようにして」→「硬化するのを待つ」…というものだそうです。

つまり、前回の(別の)業者さんが行った処置は「サビ取り→コーティング(表面処理)」でしたが、今回はコーティングではなく「壁面全体のコーキング」になります。
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このコーキングは、タンクの内面だけでなく、外周面(板金はんだで覆いきれなかったクラック発生範囲を含む、燃料タンクの外板部分)にも施してあるとのことで、その状態も見せていただきました。

画像は、車体から燃料タンクを取り外し、タンクの鞍状になっている部分(外板の裏側、エンジンの真上に来る部分)を撮影したショットです。A部・B部と記した部分が、以前、板金はんだを盛っていただいた(が、結果的に作業中断した)ところになります。
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A部の拡大画像です。

板金はんだを盛った部分もろとも、さらにその上から、前述の「ドロッとした液体」を塗って硬化させている。つまり燃料タンクからの漏れ部位について、「内面から・外面から」の両方向から「鉄板をサンドイッチするように」樹脂で固めてあるとのこと。

なお、その樹脂(ドロッとした液体)の正体が一体何であるのか?については、職人さんからは教えてもらえなかったとのこと。修理ショップさんが推定するに、「エポキシ樹脂の一種かも?詳細不明だが。」
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こちらの画像は、B部の拡大画像です。
板金はんだを盛った部分の上から、さらに広い範囲でコーキング(コーキングという表現が適切かどうか分かりませんが、ここではそのように示すことにします)されていることが分かります。

成分や硬化時間、あるいは耐水性や対薬品性(この場合はガソリン耐性)が不明ですが、職人さんはこれまでこの手法で旧車のタンクを処置してきた実績があるそうです。さらには、「もしもまた漏れた場合は連絡してください」というほどの自信があるとのこと。

結果として、CBRの燃料タンクは「サビ取り→コーティング処理→板金はんだ→コーキング」という多重処置を施した末に、ようやく漏れが解消(完治)できたと考えられます。
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ところが、それで「めでたし・メデタシ」では終わりませんでした。

いつの間にか、以前は無かったはずの大きな凹みが2つ、燃料タンク右側面についてしまっているではありませんか! この凹みは、車両入庫時には無かったはず。それを問うと、修理ショップさん的には「以前から凹みはあった認識」とのこと。認識に相違があります。
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燃料タンクの凹みを違う角度から撮影。
結構大きな凹みです…。燃料タンクの漏れは収まりましたが、この凹みで私の気持ちは凹みました。恐らく修理ショップさんには罪はなく、燃料タンクの輸送中に付いてしまったと思われます。

今後、「燃料コックからの漏れ」が解決して納車できた暁には、私がDIYでデントリペアをする(目立たなくする)ことになるでしょう。ちなみに燃料タンクのデントリペアは経験済み(※)です。

(※)ご参考: 2015年3月22日付け整備手帳
「DIYでデントリペア・燃料タンクの凹みを解消する(ツールも自作)」→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/6054770/note.aspx
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この時点でのオドメーターは、62739kmでした。
入庫時よりも約4kmほど走行距離が進んでいますが、それは修理ショップさんが「燃料タンクの漏れが完治したあと、本当に漏れないことを確認するため、実走して確認いただいた」ためです。

なお走行中は、燃料はキャブレター側に(負圧で)引き込まれるため、燃料コックから外に漏れることは無かった(エンジン停止中に、コックの位置次第で漏れる← O-リングと壁面との相対シール状況次第)との説明でした。

いずれにしても燃料漏れは重大事故につながる危険性があるため、次なる目標は「燃料コックの処置」に移ることになりました。旧車のメンテは一進一退ですね。

To Be Continued.
 ↓
2025-02-12(Wed.) : 更新
[CBR250Four] 燃料コックAssyの探索状況について(新たな課題に対する中間報告)→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/8113716/note.aspx をアップしました。

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