[CBR250Four] 気温上昇に伴う IDL回転速度[rpm] の調整と再調整(スロー下げ)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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5月に入り、日中の外気温度も徐々に高くなってきました。CBR250Four はキャブレター車ですので、アイドリング(IDL)時のエンジン回転速度[rpm] は、外気温度の影響を受けて多少変動します。
具体的には、外気温度(≒エンジンへの吸入空気温度)が高くなると、エンジン油温の上昇(≒フリクションの低減)などとともに、IDL時の回転速度が高めに移行する傾向が見られます。
画像は、2025年05月05日のツーリング(※)から帰宅した直後のショットです。渋滞の多かった道中、エンジン回転速度が1650[rpm] (>目読み)ほどに上昇してラジファンが強制作動する場面があったことから、IDL回転速度をもっと下げる必要性を感じました。
(※)ご参考: 関連ブログ
[CBR250Four] 5月連休は娘とタンデムツーリング(埼玉県・日高牧場→サイボクハム)→
https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/blog/48453064/ 2
IDL時の回転速度[rpm] を低下させる調整は、私の場合、(俗にいう)スローを下げることで行います。CBR のキャブレターに備わっているスクリューを、マイナスドライバーで絞ります(左回転: 反時計回りに回します)。
2025年05月05日時点では、スローの調整スクリューは画像に示す位置でした。これは以前、キャブレターを含む燃料系のリフレッシュ整備をショップに依頼後、車両を引き取ったとき(2025年03月)のままの状態でした。
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この日(5/5(月・祝))、スローを左回転(絞る)調整を行い、IDL回転速度が1500rpm をわずかに下回るようにしました。
その際の、IDL回転速度を下げたあとのスローのスクリュー位置については、後述の画像(上から6番目)に示します。
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5/5(月・祝)にスローを下げたとき(← 調整1回目)のオドメーターの距離は、6万3270kmでした。
IDL時のエンジン回転速度を(わずかに)下げましたので、定性的には、今後の実働燃費はわずかに向上するはずです(∵東京都内では、信号待ちなど停車中のIDL運転時間の比率が高いので)。
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スローを下げる調整から1週間が経過した2025年05月11日、再びスローを下げる必要性が生じました。
その1週間(5月初旬→5月中旬)で外気温度がグンと上昇したため、IDL回転速度が再び上昇して1550[rpm]強(>目読み)に転じてしまったためです。
MC14型CBR250Four のエンジン水温[℃] はIDL回転速度[rpm] の影響を受けやすく、東京都内では渋滞時にオーバーヒート気味になる懸念が生じます。そのため、スローの調整は重要なのです。
画像は、マイナスドライバー(ロング)を用いてスクリュー調整(車両の左側からアクセス)しようとしているところです。
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前回(5/5(月・祝))にスロー調整したときのスクリューの位置は、画像の位置でした。
スクリューの頭には、直線状のスリット(マイナスドライバーの差込口)があり、そのスリットの向きを延長した方向に、説明用の黄色線を画像に付加しています。
今回は、この位置からさらに反時計回り(左回転)にスクリューを回してIDL回転速度を下げる再調整を行います。
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結果として、5/11(日)の再調整では、画像に示す位置までスクリューを左回転させました。
<MEMO(スクリューのスリット位置)>
(1)調整前 :
鉛直から5°左回りの位置(デフォルト)
(2)調整後 :
鉛直から30°左回り(左に約25°回転)
(3)再調整後:
鉛直から45°左回り(さらに左に15°回転)
余談ですが、スロー調整用のスクリューは「奥まった場所にあること」、「完全暖気後は熱くなる位置にあること」、「素手では(固めなので)回せないこと」、といった理由により、調整には もっぱらロングのマイナスドライバーを用いています。
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再調整後は、IDL回転速度を約1350[rpm] に設定しました。今後、さらに外気温度(≒吸入空気温度)の上昇が見込まれることを見越しての措置です。
なお、整備ショップにキャブレター(と燃料系)のリフレッシュを依頼してからは、IDL回転速度[rpm] はピタリと安定しており、回転変動(指針の振れ)は 「ほぼ無い」 と言っても良いほど安定しています。
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IDL回転速度の再調整(今年 2回目のスロー下げ)を行ったときのオドメーターは、約6万3324kmでした。
今後、本格的な夏場(7月~8月)に向けては、渋滞時(=車速0[km] で走行風がラジエターに当たらない状況)の IDL回転速度[rpm] とエンジン水温[℃] に注意するとともに、エンジンオイルの油面高さ(油量、エアレーション)管理にも気を付けたいと思います。
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