[モンキーR改] 路上復帰への道09_サンポールでサビ取りを決断、内視鏡で観察の巻
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
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ガンコなサビに対しては、背に腹は代えられません。
まずは様子見を兼ねて、お湯1L に対してサンポールを約200cc 混ぜてみることにしました。
左の画像は、バケツ内でよく混合したのち、燃料タンクに注入する工程の記録です。
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サンポール溶液(液温:約30~40℃)を注入した直後、燃料タンク内には白い泡(小さな気泡の連続体)が生じたことから、確実に反応はしているようです。
モンキーRのタンク容量の7L(公式値)に対して注入した量は1Lと少ないため、タンクを単に傾けた程度では、給油口からこぼれ出ることはありません。
液面の喫水線が給油口の敷居を乗り越えない(あふれ出ない)ように注意しながら、ゆっくりとタンクを揺動させます。
天面を下に向けるなど、タンクの姿勢を変えながら、サンポール溶液が各部に行き渡るように配慮しました。
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結局、約40分の時間をおいてから溶液を排出しました。
燃料タンク底のニップルを密閉していたゴム栓(レガシィターボのブーストキャップ)を開けたのですが、開放端になっているにも関わらず、溶液が排水されません。
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きっと、タンク内で除去されたサビの小片が排出口を塞(ふさ)いだのだろう、と判断。
こういうときのために、あらかじめ準備しておいたツールを出します。そう、DAISO(百円均一店)で事前購入した「注ぎ口洗い」です(「路上復帰への道06」で既報)。
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ニップルの内部に上記「注ぎ口洗い」を入れて、上下にブラッシングしたところ、茶色い小破片が混ざった廃液が流れ出ました。
こうした状況からも、サンポール(※1回目)によるタンク内部のサビ落とし効果は得られたようです。
(※)この段階で「1回目」と記述していることから、実はまだ複数回、続きます…。
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サンポール処理1回目の成果を確認するため、例によってまた内視鏡でタンク内部を観察し、画像記録します。
左の画像は、内視鏡のプローブ(レンズ)の上下左右(視野角)をモニターの上下左右の向きに合わせているところです。
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こちらは内視鏡による画像です。画像の向かって上方がタンク後方になります。
手前のタンク肌が白色に反射して見える部分が底面ですが、底面の後方から後端にかけては、サビがまだ残っています。
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一つ前の内視鏡画像に対し、画面の向かって右手(タンクにとっては車体左側に相当)にレンズを移動させて写した画像です。
垂直面(タンクの縦壁)には、まだまだ茶色や黒色斑点状のガンコなサビが残って居る様子が認知できます。
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次にレンズをタンク前方(Front Side)に向けてみます。
中央から左下方向に伸びているパイプは、燃料タンクキャップ周囲の水抜き穴から続くドレンパイプです(既報)。
このアングルから見ても、タンク前方にはまだまだサビが残っている…という現実を、強く認識させられます。
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最初は、塩酸入りのサンポールよる燃料タンクの金属素地への攻撃性(最悪は浸食による穴あきの恐れ)を懸念していました。
が、現実的にはサビ(← 経年20年)のガンコさの方が勝っていたようです。そのため、サンポール作戦の第二回戦を行いました。
画像は、1回目と同様にお湯1Lにサンポール約250~300cc(濃度は1回目よりも高め)を混ぜた溶液を、タンク各部に行き渡らせているところです。
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適度な時間の経過後、燃料タンクから排水をドレンさせます。
ドレンされた排水は、1回目とは打って変わって濃い茶色をしています。混合濃度を高めた分、反応強度も上がったのでしょう。
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プラ容器にドレンされた排水を薄めるなどの処置をして処理したあと、混ざっていたコンタミを捕捉した様子が左の画像です。
ここまでのところ、サンポールは良い仕事をしてくれているようです。ただし、あくまで「取り扱いは要注意」であることには変わりはありません。
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「サンポール溶液によるサビ落とし」の2回目を済ませた直後、給油口から燃料タンク底面を覗き見た画像です。
底面の表面、もともとサビが除去できていた部分に、うっすらとした明るい茶色の表面層が新たに形成されているようです。
これが、巷でよく言われる「空気に触れた直後、またサビ始める」のことなのでしょうね。
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サンポールでサビ取り処理を2回行ったあとの、内視鏡によるタンク内の様子。
まだまだサビだらけ。このサビを(完全でなくても、少なくとも広範囲で)除去できなければ、マズイですね。
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一つ前の画像に対し、内視鏡のレンズ(撮影アングル)を少しLH側(画像に向かって右手側)に向けたときの映像。
やはり、サビはガンコです。
まだまだ除去できるまでは、頑張ります。
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こちらはフロント側の様子。
水抜きパイプが底面と接続しているあたりから前側(Front Side)に、サビが驚異的に残っています。
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